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【雑学】お墓参りですると良い事

日々生活の中で、お墓参りをする習慣はありますか?
子供の頃、連れて行ってもらった経験のある人もいるのではないでしょうか?

お墓参りは先祖を供養するための行事ですが、特別な日でなくても日常の習慣として行くことがあると人もいると思います。

今回はお墓参りで最低限覚えておけばいい事をまとめました。

そして『気軽さ』も重点に置いています。
理由は『お墓参りの習慣がある人が減っているから』です。
昔に比べ、先祖の墓から遠いところに住むと足が遠のいたり、単純に習慣がなかったり、祖父母にさえも滅多に会えないのが現代の社会です。
なかなか行く機会が減ってしまったのなら、せめて気軽で簡単に参る方法はないかと記事にしました。

特別なことは何一つ必要ありません。是非ともご先祖様に会いに行ってあげてください。


準備と心構え

お墓参りに行く前にまずは準備が必要です。何時ごろに向かうか、何を持っていけばいいか、どんな服装がいいのかなど色々考えることはありますが、特別なことは何も必要ありません。

★午前中に済ませる

神社でもそうですが、できるだけ午前中に済ませることをお勧めします。夕方は陰の気が溜まりやすく悪い気が満ちやすいとされています。昔は夜の時間は逢魔が時と言われ、妖怪や魔物の時間帯であるとされていました。単純に危険という理由もありますが、この夜の時間帯は悪い気を集め、浄化する時間帯です。その時間帯は避けることをお勧めします。

★時期に決まりはない

お墓参りは必ずしも決まった時期に行く必要はありません。行きたいときに行って問題ありません。
ではなぜ、お盆やお彼岸にお墓参りするかというと、『あの世(彼岸)と繋がる時期で、ご先祖様が会いにくる時期だから』です。

★服装に決まりはない

お墓参りにおいては普段着で問題ありません。ただし派手な服装や音の鳴る靴などは避けましょう。

★必要なもの

  • 布巾(墓石を拭くのに使います)

  • 蝋燭(蝋燭立てがなければ要りません)

  • 線香(宗派によって本数は異なります。決まりがなくて逆に困ります汗)

  • 数珠(繋がりを表す)

  • 掃除用具(ブラシ・バケツ・ひしゃく等)

墓所によっては掃除用具やバケツ、ゴミ箱まで完備されている所もあるので必要に応じて用意してください。

★合掌したときに何を唱える?

お墓参りの手順

  1. 手を洗います(清めます)

  2. 寺院墓地の場合は、本堂でお参りをします

  3. お墓の前で一礼してから掃除を始める

  4. 線香やお供え物を供え、拝礼する

  5. 後片付けする

これだけで十分です。

参る人の順番

順番の決まりは地域や宗派によって異なります。一般的なルールとしては、最初に全員で合掌しその後に血縁順で一人ずつお参りします。

なぜ線香を供えるのか?

なぜ線香を供えるのでしょうか? 自分自身の気を清めるという意味もありますが、仏教では線香の香りはご先祖様に「お参りに来たよ」とお伝えするためです。そして、線香の香りは食事替わりになります。これを『食香(じきこう)』『香食(こうじき)』といいます。
話は脱線しますが「仏さまは食べられないのにどうして食べ物を供えるのか?」仏壇でもそうですが、なぜお酒や食べ物を供えるか疑問に思ったことはありませんか? それは仏さまやご先祖様は食べ物の『気』を食べるからです。備えている間にその『気』を食べてもらい、それを持ち帰って私達で実際に頂くことで、同じ『気』を食べることができると言われています。

  • 墓参りに来たことを知らせるため

  • 線香の香りで食事してもらうため

  • 気を浄化するため

合掌して何を唱える?

お参りの際に数珠を持った手で合掌すると思いますが、何か唱えたり心の中で祈ったりしますか? 宗派によって言葉は様々で特に決まりはありません。唱える言葉は以下の通りです。

  • 「南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)」と唱える

  • 「ありがとう」と感謝を言う

  • 決意を宣言する

  • ご先祖様に語り掛ける  等

基本的には南無阿弥陀仏かありがとうで十分だと思います。そこに感謝の心がすべてこもっているからです。ただし、願い事だけはしないように注意しましょう。

お墓参りの注意点

お墓参りにルールはありませんが、気を付けるべき部分があります。
意外とやってしまっていることなので、気を付けましょう。

★ひしゃくで墓石に水をかけない

墓石に水をかけることは、ご先祖様の顔面に水をぶっかけることと同じです。布巾を水で濡らして墓石を拭いてあげましょう。
(諸説あります)

★お酒を墓石にかけない

お酒を墓石に掛けてしまうと、錆や汚れの原因になります。

★水桶は最低二つ必要

なぜ最低二つ必要なのかというと、『掃除用』と『お供え用』を分けなければならないからです。掃除した水を飲みたいとはならないと思います。花立に入れる水もきれいな水を使用しましょう。

★火は吹き消さない

線香や蝋燭の火は『手で仰いで』消してください。
仏教では『身口意(しんくい)』という考え方があり、人の穢れは身体・口・意識から来ると言われています。息は口から吐くものなので、線香の神聖な火を穢れで吹き消す行為につながる為、避けましょう。

★ついで参りをしない

何かの用事のついでに墓参りするのはやめましょう。どうしても用事が重なる場合は、一番最初に墓参りしましょう。

まとめ

お墓参りはした方が良いという話はよく聞くのに、どういう方法でするのが良いのかの決まりは日本の宗派どころか世界中でも曖昧です。やはり、作法や決まりはもちろん大切ですが『感謝の心』を持ってお参りするのが一番大切であることは世界共通のようです。決まった作法がないのは難点ですが、もしも参られる側だったらとか、「こうしてあげたらご先祖様も喜んでくれるかな?」という気持ちを持って臨めば、おのずとやるべきことやすべきでないことも見えてくると思います。是非とも参考にしていただければ幸いです。

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