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\新入社員・就活生必見/将来5,000万円差がつくお金の話④

本日は待ちに待った初任給。何を買うか、いくら使うかも大事ですが、是非その前に「いくら残す(蓄える)」を考えてみてください。

ということで今回は給与ならびそれにまつわる税金や社会保険料についてご説明します。お金の話が続きますが、100%理解や暗記をする必要はないので60%の理解で、いつもで思い出して調べられる状態にしておいてください。

【1】実際に手元にもらえる金額は?手取額の簡単試算

企業勤めの人の場合、「支払われる額面の給与額」と「手取りとして実際に手元に入ってくる額」は大きく違います。

「額面給与」とは基本給や残業代、役職手当やその他手当など、会社から支払われる全てのお金の総額をいいます。そこから、税金と各種保険料など「控除」される額を引いたものが「手取り金額」です。

簡単な試算として以下は頭に入れておきましょう。
★額面給与×75%~85%=手取額
※幅があるのは年齢や結婚(配偶者)、子供(扶養)などにより控除額などが変わることによります。

【2】額面給与から引かれるものは?

現在の大卒会社員の平均初任給23万円と仮定してシミュレーションをしていきます。

(1)社会保険料

国民皆保険制度の一環で、国民の健康保険や年金などを賄うための費用です。社会保険料の支払いは、雇用主と従業員が半々で負担しています。具体的には、従業員は「健康保険」「厚生年金保険」「介護保険」「雇用保険」の4つの保険料を支払います。

①社会保険料=健康保険料:約1.2万円
      +厚生年金保険料:約2.2万円
      +介護保険料:約0.3万円
      +雇用保険料:約0.1万円
★社会保険料合計約3.8万円程度

(2)所得税

給与所得や雑所得・譲渡所得などあらゆる所得に対して課税される税金です。控除を考えない基本的な仕組みは以下の通りです。

② 課税所得=額面支給額-社会保険料
  19.2万円=23万円 - 3.8万円

③ 所得税=②課税所得×所得税率
  約2万円=19.2万円 × 10%

(3)住民税

④  住民税=前年所得0円×10%
  ※前年の給与所得がない入社1年目の年から翌年5月までは、基本的に住
   民税は発生しません。

【3】具体的な手取り額について

最後に、手取り額についてです。手取り額とは、年間額面支給額から社会保険料、所得税、住民税を差し引いた金額のことです。手取り額は、以下の通り計算されます。

  額面給与 :23万円
ー 社会保険料:3.8万円
ー 所得税  :2万円
= 手取り額 :17.2万円(額面の75%)

この手元に残る17.2万円の内、みなさんはいくらを貯蓄(投資含む)に回しますか?そして、額面給与の合計となる年収が360万円とした場合、手元に残るのは270万円です。年間でいくらずつ貯蓄に回すべきか、戦略的思考を以て価値ある支出をしていただきたいものです。

【4】2年目の方が給料が安いといわれる理由は?

ひとつは社会保険料です。社会保険料を計算するときに用いる標準報酬月額は、1ヵ月の賃金を保険料額表に当てはめて決定します。標準報酬月額は毎年4~6月までの3ヶ月間の賃金に応じて決定し、その年の9月分の保険料から適用される仕組みになっています。

そして2つ目は住民税です。こちらは先にも記載の通り、前年の給与所得に依るので入社1年目には発生せず、翌年6月から課税所得×10%(2万円程度)が発生することが原因となります。


お金を増やすためには世の中の仕組み・ルールを大まかに知っていきましょう。
今後は皆さんのフェーズに応じてお金をどのように手元に残すか、どのように増やすか、についても解説していきます。


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