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不定期刊:目についた本の写真とともに140字の文章を書くこと

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#エッセイ

我が千葉市のご当地作家である椎名誠を知ったきっかけは馬であったと思う。小学校高学年から乗馬をやっていた私は、馬に乗る人というご縁で椎名誠(や村山由佳)を知った、たしか中高生の時代に。作品を読み進める内に椎名誠が私の実家の近所で育ったことを知った。本や作家との出会いは不思議である。

先日10年前に退職した会社に退職以来、というか退職願いすら会社に持参できずに近くの喫茶店で提出したため、最後の出勤日以来で顔を出した。良い辞め方でなかったのに、元同僚たちは私のその後を気にかけてくれていて、人の優しさを感じたし、あの時それに気がつけなかったことを残念に思った。

2ヶ月前に購入した本をのろのろ読んでいる。
https://note.com/qodo/n/n6b834ee0de6d
このところ本業が忙しく本が読めない……、上に、写真を撮り忘れる。とりあえず手元にある本の書影を撮影する。著者の母国ウクライナの人々や街が紹介されて、暖かく素敵な作品である。

先日、京成津田沼の雑貨店 unite さんにて開催された、ISLAND BOOKS さんによるひとり古本市に伺いました。古書の他、ウクライナ人の著者オリガ・ホメンコによるエッセイや翻訳短編等。利益をウクライナに寄付するそう。https://twitter.com/preto_25/status/1510271395120676864?t=Z3gOWHYz2Cmlhc9xXwOFdA&s=19

普段はコンタクトレンズを使用、眼鏡は休日だけ。オンオフが切り替えられる気がするから。眼鏡は、大好きなビートルズのジョン・レノンが愛用したという、上野の白山眼鏡店で求めている。このところは花粉症のせいで、毎日眼鏡。寒い朝は眼鏡が曇る。
http://hakusan-megane.co.jp/

著者が少年期をすごした60~70年前の幕張の姿を描いた新聞連載のエッセイの書籍化。私にとっても幕張は地元と言っても良い土地で、地名や建物から、現在との違いや当時の様子を思いながら楽しく読んでいる。何十年かして、私も自分の故郷をこうして懐かしく描きたいな、と思う。

私が何故、水曜日の書影写真等の投稿を続けて、日曜日のブログの更新を続けているのか。多分、待っている人はいないんです。でも、妨げる人もいない。邪魔されない場所でルーティンを続けられること、それは誰かにとってなんの意味もなくとも、私にとっては確かな自信になる気がします。

不器用ですからの高倉健さんが、器用に仲間たちに催眠をかけてみたり、脱毛クリームで後輩の眉を消したりという、破天荒なエピソードを淡々と記したエッセイ集。それでも毎年の善光寺詣りのことや送る宛もなく書いた絵葉書の話など、しみじみと良い話も多数。ああ、いいなあ、と思う。

千葉へ下る黄色い電車、向かいに座った男女、女性は雑誌の生き残りについて語り、男性は透明な袋に入った人参と玉葱を膝に乗せていた。そして彼は、新宿で降りそびれたと、市ヶ谷で降りて行った。私は千葉へ帰り、お布団で『屋上がえり』を読むのである。屋上ですごす人々と風景が描写されるエッセイ。

17世紀イギリスで平民から役人に成り上がった、ピープス氏の日記を纏めた本書。著者の臼田昭氏の文章が、私の敬愛する森見登美彦氏の文体によく似ている。描かれたピープス氏の赤裸々な生活以上に、臼田氏の語り口がおもしろい本である。
https://tomio.hatenablog.com/

櫻色の表紙と小柄なお姿が可愛い。萌える!
版元の双子のライオン堂さんがラジオにて、漫画家が文章だけで書いた、電子書籍を作る話を紙の日12/6に紙の本で出す、装丁にも拘って、というような紹介をしていた作品が先行販売で到着。大事に読もう。
https://liondo.thebase.in/items/36251687

「その時その時にその場にいない人を悪者にしながらなんとかのりきっていこうじゃないか」がとてもわかる。どんなイラストにこの言葉が付されているかは、読み終えるとあなたも思わず考えちゃうようになること請合いの本書で。自分が面白いと思ったものを、何かの形で記録に残すって、いいなと思う。