お金より環境を重視した働き方

私が人材派遣でコーディネーターとして働いていて感じたのは、お金よりも環境を重視した働き方を求める方々です。

そもそも、コーディネーターとは何か。

人材コーディネーターとは、クライアント（雇い手）の求める人材と、派遣スタッフ（働き手）の求める仕事のマッチングを行う仕事です。
なるべく雇い手と働き手の条件を一致させてWin-Winの関係を作ることを目標としています。

毎日様々な業種の働き手を求められているので、それに答えてくれるスタッフさんを手配していく形になります。
ただ、働く方々もロボットではありませんので、感情が存在します。働きたい仕事、働きたくない仕事があり、働きたい仕事へ行っていただかなくてはなりません。

私は、仕事に対してこだわりなどはなく、お金が稼げて生活ができればいいという考え方でした。
その考え方のまま、人材コーディネーターとして登録スタッフの方へお電話をした際に、時給のいいものなどをご紹介してみました。
すると、結構な割合の派遣スタッフの方が環境はいいのかと聞いてこられました。

働く側がお金よりも求めるもの。

私が派遣登録スタッフの方へお仕事のご紹介のお電話をさせていただいて感じたことは、お金よりも環境を重視する方が多いことです。
生活できればいい、なんて考えではなく、働く以上いい場所で働きたいと思っている方がほとんどです。

いい環境とは、スタッフの方とお話しして「職場の方々が仲が良い場所がいい」「怒られない場所がいい」「厳しくない場所がいい」などを言われる方が多くいます。
もちろん働く上で怒られたりするのはつきものかと思いますので、多少のメンタルの強さも必要ですが、雇い手の方々の環境づくりは大きく影響していきます。

そもそも派遣を必要とする会社とは。

私が感じたことですが、そもそも派遣を必要とする会社というものは、自社雇用が追いつかないところが多いです。
自社雇用が追いつかないのはなぜか。職場環境があまり良くないから。というのも少なくありません。

人材派遣に関係なく、今人材を育てていくには何が必要か、環境の良さです。

怒られない場所というのは極端な話で難しいとは思いますが、「怒る」という部分の育成においての改善の仕方はいくらでもやりようはあると思います。

これを読まれている方が、雇い手の方の場合、いま働いてくれる方は生活するために仕方なく働く方は圧倒的に少なくなっていることを感じていただきたいと思います。現代の働き手がとことん辞めてしまっている方々、ご自分の会社、部署の環境がきちんと整っているか今一度確認してみてください。

また人材派遣で働いていて感じるのは、クライアントの方のクレームの圧倒的多さです。理不尽なことでクレームを言われたり、人材のプロならもっとまともな奴をよこせと罵倒され、責任とってお前が来いと怒鳴られたこともあります。

もしこれを読まれている方が働き手の方の場合、
私もそんな会社だからいつも人材足りないんだろうが！と思うこともありますが、それでも「こなくそ！」と思うメンタルがありました。
そのメンタルを鍛えることができれば、案外どこでも必要とされる人材になれると思います。
そうだ雇い手が悪い！と全て雇い手のせいにすることなく、こちらにも非はないのか今一度確認する時間、全てにおいてすぐ諦めてしまっていないかの確認をしてみてください。