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継続してもらえる職場環境づくり

人材派遣でコーディネートをしていて感じたのは、働く職場の環境がいい会社は、時給が安くても、多少遠い場所だったとしても、人気があるということです。
また、人気のある職場には派遣スタッフも良い人が集まります。

当たり前と感じる方も多くいると思いますが、それでも現実的に職場環境のいい会社というのは多くはありません。

今回は単発(スポット)勤務においての次も行きたくなる会社の環境についてお話ししたいと思います。

単発(スポット)勤務という仕組み

私が務めていた人材派遣は日雇い(スポット)勤務も扱っておりました。
日雇いとは、その名の通り1日のみ働くという形の働き方です。

レギュラー勤務と呼ばれる長期的雇用ではなく、短期単発でお仕事をお願いする形になります。

この勤務方法のメリットは、
・働き手「入りたい時に入れるから便利」
・雇い手「必要な時に必要な人材を確保できるから便利」
という点だと思います。

その中で1週間ほど単発勤務の依頼があった場合に、
一度勤務してみてよかったらその1週間のうちにまた勤務したいというスタッフが現れます。
すると、スタッフも勝手を知ってますから働きやすいですし、会社側も1から説明しなくても済むので即戦力として扱えます。
なので、単発の依頼をされる会社様は、結局のところ経験者が欲しいとなります。

また次も行きたいと思ってもらえるか、また来て欲しいと思ってもらえるかが1日で決まるわけです。

次も行きたいと思える職場

まず、スタッフ側に立って次も行きたいと思える職場とはどんな会社なのか。
私がスタッフと実際に接して感じた求められる職場像をお話ししたいと思います。
あくまで個人の意見です。

やはり1番大事とされるのは、自社の方々の接しやすさにあるのではないかと思います。

正社員、自社雇用のアルバイト(パート)、派遣の分け隔てなく接してくれる会社様というのは人気が高いです。
派遣だからと邪険に扱うわけではなく、きちんとコミュケーションを取ってくれる社員さんがスタッフとしてはとてもありがたく感じます。

実際に、私も人が足りない時に現場に駆り出されることがあり、いくつかの職場へ行かせていただく機会がありましたが、人気の会社様はとても笑顔でコミュケーションを取ってくださる方々でした。
その分スタッフのやる気も向上し、きちんと仕事を行えるのではないかと思います。

逆にあまり人気のない会社様はどういった感じだったかと言いますと、一度しか来ないという気持ちで接してくる方々がほとんどです。
「どうせ明日来ないんでしょ」を先に言われている気分になります。
そうするとこちら側も次行きたくないとなってしまうものです。

また、そういう接し方は自社アルバイト(パート)の方々が多くあるのかなと感じました。

自社アルバイト(パート)の方々は実際にずっと現場に立っている方なので、今までの経験上いつも新規に教える煩わしさなどから、派遣なんてと冷たく扱ってしまう気持ちになってしまうのもわかります。
ですが、次も来てくれるかもしれないという気持ちを念頭に置いて接していただきたいなと感じました。

そう言った方々は、こちらが心を開き、円滑にコミュニケーションを取ろうと試みた時に、とても親切に接してくれる方がほとんどでした。
その時に感じたのは、これだけ会社に貢献してくれていて、確かな仕事の技術も持っているのに、接し方ひとつで今後の人材の育成の可能性を閉ざしているのはもったいないということです。

歩み寄る努力

派遣スタッフ含む働き手の方々が、きちんと仕事に真摯に向き合い、進んでコミュニケーションを取る行動をしてくれれば、自社の方々も気分良く仕事ができるとは思いますが、
今のご時世において、そう言った人材を求めるのはなかなか至難の技なのです。

派遣スタッフと接していて感じることは、自ら動く行動的な働き方よりも、受け身の働き方をされる人がほとんどということです。

受け身の働き手に対して、つっけんどんな態度で接してしまうともっと萎縮して、せっかくの能力も閉ざされます。
彼らの能力をきちんと発揮する為には、働き手側も歩み寄る努力が必要なのではないかと感じます。

また、働き手の方々も、多少態度の悪い行動を取られても、挫けることなくもう一度ぶつかっていく努力をしてみると、案外その方の優しさや本質に触れられるものです。

もういいや行かないとなるのではなく、その方がひどく冷たい態度を取った原因がなんだったのかと自分を見つめ直し、諦めずに接し、質問をしていくという働き手の歩み寄りも必要と感じます。
驚くほどにもう一度諦めずに接した時に笑顔を向けて接してくれる方は多いものなのです。

どちらも立場など関係なく、1人の人間として接してみると見えてくる部分もあるのではないでしょうか。

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