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品質管理システム(JIS Q 9001)とはなにか?

品質管理の業務に携わっていないと品質管理システムってなに?
それって、必要なのと思う人も多いと思います。

今回は、品質管理システムとは何かについて簡単にお話したいと思います。


品質管理システムとは

品質管理システムは、製品やサービスが一定の基準や要求を満たすようにするための方法や手順をまとめたものです。製品やサービスが、いつも同じ良い品質であることを保証するためのシステムです。
人が変わっても一定基準を満たす製品やサービスを提供し続けるために必要な考え方です。

例えば、凄腕の職人が作った料理は飛び抜けておいしいかもしれませんが、他の人が同じ料理を作ることができません。一方、レシピに従って決められた方法で作られたチェーン店の料理は、特別に美味しいわけではありませんが、一定以上の味が保証されます。

品質管理システムとは、一定の基準が確保された製品を継続的に提供し続けるための仕組みなのです。

JIS Q 9001の概要

もっとも一般的な品質管理システムとしてJIS Q 9001というものがあります。
JIS Q 9001は次に紹介する10章からできており、これらを実践することで安定した品質の製品やサービスを継続的に提供できるようになります。

1. 適用範囲
この章では、規格が適用される範囲とその目的について説明されています。
2. 引用規格
関連する他の規格や文書についての情報が提供されます。
3. 用語および定義
品質管理システムに関連する専門用語とその定義が列挙されています。
4. 組織の状況
組織が存在する文脈、ステークホルダー、内外の要因などについて考慮する必要があります。
5. リーダーシップ
経営陣の役割、責任、品質方針、および組織全体での品質管理システムの統合について説明されています。
6. 計画
品質管理システムの計画、リスクと機会の評価、品質目標の設定などが含まれます。
7. 支援
人的リソース、インフラ、作業環境、監視・測定リソースなど、システムをサポートするために必要なリソースについて説明されています。
8. 運営
製品またはサービスの設計、開発、生産、提供に関するプロセスが詳細に説明されています。
9. パフォーマンス評価
監視、測定、分析、評価、内部監査、マネジメントレビューなど、品質管理システムのパフォーマンスを評価するための方法が説明されています。
10. 改善
不具合の対処、継続的改善、改善のための手法とプロセスが説明されています。

まずは、これらのルールを自社の業務に合わせてマニュアル化する必要があります。しかし、マニュアルにしただけでは、人はマニュアル通りに作業することができません。

ルール通りに作業するためには、ルールの教育と仕組化が必須です。

仕組化するためにDXを取り入れると安定した品質と業務の効率化の両者を同時に達成することも可能です。

次回以降、品質管理・保証業務をDX化するためのヒントをお伝えしていきます。

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