僕がパカポでやりたい事。

僕は普段仕事として商業イラストを描いていますが、マレーシアでシルクスクリーン作品、プリント作品を販売しているアーティストでもあります。

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イラストを描く時はクライアントの伝えたい事をキチンと引き出せるように意識していますが、アート作品をつくるときは作品コンセプトに基づいて描いています。

コンセプトとは「作品を通して何を表現したいのか」です。

NFTアートのコレクション「パカポ」は「本当の気持ち」、他人から見える「表層的なイメージ」と、「自分自身の心の中の想い」のズレをわかりやすく描く、という事をコンセプトに始めました。キャラクターの頭の中から全く違うものがパカパカと出てくる、一見するとかわいく、シュールで楽しいアニメーション作品です。そしてマトリョーシカのように個々の作品に繋がりを持たせることで「気持ちの繋がり」を描いていました。

pakapo(パカポ)
https://opensea.io/collection/paka-paka

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少しづつコレクション数を増やし、作品数が20を超えたあたりから、長く続けていくにはもう少し何かキーとなるコンセプトがほしいと思うようになり、とはいえ取って付けたような後付けのものではなく、自分が表現したい事で。

そこで、元々マレーシアで展開してきた作品達のコンセプトである「時間の流れと心のかたち」をパカポを通じても表現できるのではないかと思ったのです。

「時間の流れと心のかたち」とは、時間の流れは伸縮し、凝縮された時間の中での体験は深い記憶となる、そんな感覚の事をいいます。これについては次のnoteでもう少し書く事にします。

そうして新たにコンセプトを重ね「毎日パカポ」という毎日作品をひとつ更新、その流れの中で物語を展開してみることにしました。

「気持ちの繋がり」に「繋がる物語」の要素を重ねたのです。
その物語の裏テーマが「時間の流れと心のかたち」という設計です。

https://twitter.com/pakapo_nft

物語は具体的ではなく、感覚的なもので、登場するキャラクターと舞台が変わる事で、観る人が自由に想像する事ができます。個々の作品のDescriptionには、物語のヒントが書かれています。そしてこれは終点の見えない物語でもあります。毎日更新され、紡がれていく物語、1日の出来事なのか、100年の出来事なのか、誰の物語なのか。

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物語は不思議な時間の流れの中で延々と続き、かたちを変え続けます。今後どんな風に展開していくのか。それは僕自身が楽しみにしています。

一つ一つの作品を切り取ると「かわいいアニメーション作品」そして、それらが繋がり展開していき、サクラダファミリアのように作り続けられていく終わらない物語。

そういうものをつくろうとしています。


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