3回目の香木アワー

おはようございます。

遅くなってしまいましたが
先日3回目の香木アワーに伺い、勉強させて頂きました。

まず黄熟香の原木を拝見させていただき
その後、截香するのを見ていました。

御家流の寸聞多羅として使用される黄熟香
有名なところですと正倉院の「蘭奢待」も同種の香木ですよね

今回拝見させていただいたのは、インドネシア産の黄熟香でした
截香していると挽き粉は真っ黄色に近く黄熟香という名前の由来がこの挽いた時の色合いなのではないかと想像ができるほどの色合い
香りは沈香では出ない特有の甘い香りが特徴なのですが、どうも初学の方が伽羅と黄熟香を聞香した際、間違いが多く出るほど立ち味が素晴らしいそうです。実際聞香させていただきましたが、なんとなくわかるような気もします。

ここでなぜ志野流と御家流とで木所の分別が違うのかという疑問が。
おそらく、歴史的名香については両派とも同一の認識で間違い無いと思うので、いつ、どのようにして木所の分別が異なるものになったのか謎に包まれています。
これを知るのは御家元、御宗家のみであるのは言うまでもないのですが
この謎を解明したい気持ちが強くある故、いつかご縁がありこの謎が解けることを強く願います。


次に、真南蛮が本来シャム沈香であるにも関わらず
最近ではインドネシア産の沈香を真南蛮として代用している事案が
非常に多いことについてお話を伺いました。

確かにネットで香木について調べた際
真南蛮=タニ沈香(インドネシア産)と謳っている記述をよく見る気がします。

どうやらシャム沈香は年々数が減っていっているため
本来の真南蛮を供給するのが難しくなっているという背景があり、仕方なしに産出が多いインドネシア産沈香を真南蛮として代用することに至っているそう。確かに、寸聞多羅で真南蛮のような香りを出すものがあるような気はするので比較的似ている木を使用しているようにも感じます。

本来の真南蛮を聞くことがないまま
インドネシア産の沈香を真南蛮だと思い込み間違った継承のされ方をしていることに危機感を感じざるをえません。
その他の羅国や真那賀も同様で正しい伝え方をされていないケースが非常に多いと伺えるとのこと。

それを回避するためにご主人は六国の鑑賞会をまた企画したいと仰っており
ぜひとも開催される際は全力で六国それぞれの香りを皆さんに伝えたいと思います。



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