山上徹也さんがしてくれたこと その3

山上さんについて、ぼくの行った投稿に、
<山上にせよ、ロシアにせよ、暴力、武力で問題を解決させることを認める無法化は、結局、弱者が酷い目に遭うだけですから回避すべきだと思います。人権どころではなくなります。>と批判を加えてきたひとがいる。
重要な論点が提示されているので、反論しておいた。
<ロシアと山上さんでは次元がちがいます。暴力といっても、圧倒的に強い権力者に対して武器をもって立ち向かうのと、抵抗力も無い子どもに親がゲンコツふるうのと、どっちがひどいと思いますか?ぼくは後者のほうがひどいと思います。
あなたはなんでも一緒くたにしてしまっていますが、ぼくはそれは観念の暴力性だと思います。冷静に区別をすることこそ、我々の観念の暴力性を免れる大切な態度だと考えます。>
一切の暴力を否定しますというのは、暴力を用いる必要のない恵まれた階層の思い上がりであることもあるのではないか。非暴力の教祖になっているガンディーはブラハミンで、不可蝕民を救済するためにカースト廃止運動をしたとは聞いていない。それは、不可蝕民の出自でありながら、すぐれた才能をもっていたので英国に留学して法律学を修め、インドの独立運動でガンディーらを支え、独立インド憲法を起草したアンベドーカルとは比べものにならないだろう。
暴力否定は結構だが、それは我々自身に言えばいい。山上さんを批判する資格は我々にはない。ぼくは山上さんを賛美はしないが、アベを倒してくれたことには感謝している。現に自民党は統一教会疑獄で大混乱に陥ったではないか。

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