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ゲームに出てくるメカを語ろう

私はデブ専です

 いや戻るボタンを押すな。
 タイトルと組み合わせれば「デブ体型のロボが好き」という事になるだろう。なって。
 どっしりしたタイプのメカはとても可愛くて強そうで良いですよね。下半身がしっかりしていると良いのでダム(※)が細いタイプには惹かれない方です。(※ダム:ガンダム方面の方言で「ふくらはぎのくびれ」を指す)

 最低のツカミから入ってしまいましたが、最近メカ部というYouTubeチャンネルがお気に入りです。

 古今東西メディアを問わずメカであれば取り上げる、というスタンスのチャンネルで、メカのデザインについて語る際にはあまり作品内容や裏話的な所には踏み込みすぎないバランスが好きです。作品語りは別エントリになってる事が多いですね。

落書きではありますがファンアート描くくらいはお気に入り。マントの胸元の処理がわからず適当に描いてしまっていますごめんなさい。

 という事でメカ部に触発されて久しぶりに長文でも書いてみるかねと思った次第であります。去年一回も書かなかったし
 メカ部が今の所扱っていない(とかちんたら書いてる間に扱っちゃったけど)ゲームの話で。

 ゲームに出てくるメカは玩具化をあまり意識しない分自由なデザインが多く、その分マニアックというか大衆向けでないものも出てくるのですが、むしろそれが良い。
 今回は人が乗り込む人型ロボットに限定しました。ロックマンDASHとかは除外。あくまでメカの方の話を中心にしていますのでゲームの評価は出来るだけ少なめにしていきます。大半が好きなゲームでもあるのでそこまでやると終わらない。

POWERDOLLS2

 PC98で発売された戦術級SLG。ストーリーを誤解を恐れず乱暴に要約すると女性が主人公のダグラム
 ギャルゲー並みの女性比率だし当時のエロでないゲームとしては比類なきグラフィックで美しく描かれていたのだけど、ゲームは工画堂スタジオ(当時は破邪の封印とかシュヴァルツシルトとか作ってたのでギャルゲーメーカーというイメージはなかったのよ)らしく硬派なスタイルで難易度も高く、ちゃんと遊んでません。すまん。阿呆なのでSLG苦手なんだ。

画像はPLUM公式サイトより

 素晴らしい。
 パワーローダーと呼ばれるロボットはとにかく太ももが太い。好き。足が太いロボは最高。全高が実は7m程度しかない所もコクピットが狭すぎないかとかちょっと気になるけど、そこもまた良し。『アップルシード』のランドメイトとか『彗星のガルガンティア』のチェインバーあたりのラインが好きならきっと好きなライン。これ書いてたらプラムさんがまた新しいブランドでキット出すとか発表してました。いいぞもっとやれ。
 なぜシリーズが沢山出ている中で「2」を指定しているかというとここから段々太ももが痩せていくから

画像は工画堂スタジオの公式サイトより

↑これがパワードール6のXB-10で

画像はおくたま経済新聞より(webパワードールの公式サイトが消えていたので)

↑これが最新作にあたるwebパワードールの機体。僕が言っていることがお分かりいただけただろうか。
 

スプリガンmark2

画像はPCエンジンミニのサイトから

 コンパイルのシューティングは大体面白いと思って間違いないのですがSTGはほとんど発売元がバラバラだから知らない人が多いんですよね。これはゲームとアニメ的演出の融合が素敵な作品。ゲーム中に喋ったりデモが始まったりしてもゲームプレイに極力支障がないように作られてて快適。ゲームのテンポを削ぐような演出は害悪でしかないですのでない方がマシ。
 ストーリーは当時の4クールロボットアニメの再編集劇場版という感じのボリュームと展開が良いです。何がいいってゲーム中に機体乗り換えがある所がよくわかってる。

 8ビット機時代のロボットゲームは荒いドット絵で描かれたそれを頭の中で細かい部分を補填しながら鑑賞する事が多いのだけど、このゲームは登場機体のデザインがちゃんとマニュアルに載っていました。まさかこうしてネットに(PCエンジンmini用として)マニュアルが公式に上がってる時代がくるとは。
 デザイン自体はサイバーコミックスに掲載されていたアナザーガンダム系列みたいなラインだけど(時代が時代だけにそういうのが流行ってたんだろう)今見ると味わい深い。腰のフロントスカートがないのがガンダムっぽさを軽減してくれてる感じはあります。
 スプリガンmark2、巡航形態から人型にはなれるけど、その際に巡航形態用パーツを切り離すせいで巡航形態への再変形は不可という(リ・ガズィのBWSみたいな構造と思われる)設定がすごく好き。可変機としちゃうとゲーム的に問題があるけど演出的には巡航形態を入れたい(実際、初登場時の変形シーンはめちゃくちゃかっこいい)という欲求のぶつかり合いだったのかもしれない。知らんけど。
 メカよりゲームが好きで取り上げてしまった。PCエンジンminiで遊べるから買おう。

パワードギア・サイバーボッツ

画像はカプコン公式サイトより
画像はカプコン公式サイトより

 カプコンは結構ロボットゲームを色々出しているのだけど、その中でも有名なのがこれ。表題二作を一緒くたにすると怒られそうだけどメカについてのエントリなので勘弁して欲しい。
 パワードギアは全高がおおよそ4m程度のボトムズサイズで、(サイバーボッツは15mくらいの小型モビルスーツサイズなので実は全然別物)そもそも実質的主役マシンであるブロディアが「カプコンがいい感じに脳筋ぽくアレンジしたスコープドッグ」なのでカッコイイに決まってる。
 個人的にはフォーディが大好きなんだけど立体化の機会に恵まれない。
 フォーディの手と足の接続位置が前後に並んでる所とか、足の先にタイヤがついていて何か変形機構がありそうな所とか、独特な要素の塊なのが大好き。キャラクターの見た目のバランスから(スタンダードで太めなブロディア、細身のレプトスに並ぶものとして)小柄なメカを作るのはわかるけどどうしてこういう異形にしてきたのかは謎。元ネタがこれもあるのかもしれない。

ガチャフォース

 ゲームキューブで発売された傑作ロボットアクションゲーム。カプコンで発売されたロボゲーの中でも有名じゃない方(根強いファンは多い方だと思います)。
 基本システムは機動戦士ガンダム連邦VSジオンのソレ。コスト制(強いヤツほどコストが高くて沢山出撃出来ない)などを利用したデッキ構築的な遊びもあります。
 204種類もあるロボットをガチャで集めて編成して戦っていく、4クールのテレビアニメを見るように楽しめました。まあロボットゲームでミリタリー寄りじゃないヤツはテレビアニメを意識したものが多かったですよね。
 ゲームキューブがいつまで経っても捨てられない原因なので移植なりリニューアルなりしてくれないもんですか。あと色んな事情があるのはわかるけど古いゲームの公式サイト消すのやめてくれないかメーカーさんよ。
 
 主役メカのGレッド(公式サイトと画像がないので冒頭のツイートにある赤いロボを参照して頂きたい)がミクロマンとかダイアクロンとか想起させるような素体感がカッコイイ。
 五体合体したロボットの胸に収納されそうなデザイン(特にそういうギミックはなかった)。あえてネジの意匠を各所に配置してあるのが玩具感があって素晴らしい。立体化希望。ガレージキットは出てたっぽいですね。
 

バンピートロット

画像は公式サイト(Webアーカイブ)より

 アイレムソフトウェアエンジニアリングの名作ロボットアクションアドベンチャー。
 「もう一つの産業革命」というコピーの示すとおり、スチームパンク的(動力が蒸気機関だったかは忘れたので「的」とつけた)な世界観で、3m程度の小さな(といっても一般的な重機くらいの)ロボット達が日常に溶け込んでいるのが大好き。
 ロボットのカスタマイズ性の高さ、生活シミュレーション的な要素のあるゲームなど大変面白いのだけど会社のアレで公式サイトすら消え去ったのが残念。移植なりリニューアルなり続編なり何とかして欲しいゲーム

 とにかくトロットビークルと呼ばれるロボット達は洗練されていないラインが愛らしくもかっこ良い。設定的にもまだ生まれたて(発明者がまだ存命という時代)なので、機能=外観という感じの、ちょっと古いトラクターとかあの辺の無骨さがあります。機能が外観にちゃんと反映されているメカっていいよね。
 実際にゲームの世界の中で人々の足として様々な場面で使われていて、オプションにも荷物運び用の荷台とか人を運ぶ用の座席なんかが存在していて戦闘マシーンではない事がよく描かれていました(それを利用したミニクエストなんかもちゃんと用意されてたりした)。
 オープンカーのようなコクピットに二人乗り出来るロボットというのもなかなか風情があって素敵。ここからウォーカーマシンに発展したと言われたら信じそう。
 ちなみにゲーム中(おそらく)最強の技はつかみ投げ

ガングリフォン

画像は電撃ホビーwebより

 リアルな設定のロボットFPS。戦闘ヘリと装甲車の性質を併せ持った人型の兵器が文字通り縦横無尽に戦場を駆け回るのが最高に格好良くて楽しいゲームです。アニメ的、ヒーローメカ的な格好良さはないものの、現用兵器からの延長線上にありそうなラインに落とし込んでいるので類似デザインがあまりないのが良いですな。
 ゲーム的には2が好き。ブリーフィングに流れる会話やラジオなどの演出が素晴らしく、シリーズ最高傑作と言っていい。

 デザインは性能が示す通りの戦闘ヘリと装甲車を足して人型にしたような、ヒーローロボット的なモノとは対極にある構造。敵側に現用兵器である戦車やヘリなどが登場するのですが、その中でも浮いた存在にならないくらいには「それっぽい」。デザイン的に出来るだけ正面の被弾面積を少なくする配慮であるとか、装甲に斜面を出来るだけ作って衝撃を和らげるような配慮がされているところにリアリティがあって好き。
 

鉄騎

画像はnanaCさんのツイートから

 ある意味究極のロボットゲーム。巨大な専用コンソールが必須というのがもう最高of最高。当時もうちょっと金があったら買ってただろうなあ。
 
 メカの方はガングリフォンをさらにストイックにした歩行戦車。多分空は飛ばない。プレイした事がないのでわかりませんしゲームセンターCXで課長がやってたのしか見たことないですが多分あってる。
 顔や手がなく(腕がそのまま砲塔になっている)、脚が付いているからギリギリ人型のロボットに見えるというデザインなので好みは分かれると思うけど「出雲重機」という名前に聞き覚えがある人なら多分好き。やけに重心が高くないかとかそういう冷静な突っ込みは不要だぞ。ヒロイックとはまた違ったロマン的(リアリズムを蹴飛ばした)格好良さがここにある。

こちらに@nanaCさんの鉄騎メカ立体のモーメントがあったので是非見て頂きたい。

いかがでしたでしょうか

 まとめに良い文言が見つからなかったので適当に書きましたがこれのおかげでいきなりうさんくさいエントリになった気がします。
 他にも好きなメカは色々あるのですが、思ったより時間がかかったのでこれくらいにしときます。あくまで僕が好きな奴だからアレがないコレがないという意見につきましては華麗にスルーさせていただきます。
 あと模型業界の方はそろそろゲーム系メカの方にも手を出して頂けますと僕が喜びます。プラムさん頑張れ。

 今回挙げたかったけど断念したゲームメカは、超惑星戦記メタファイトとかZXE-Dとかメタルスラッグとかキカイオー、叢、ファントムクラッシュあたり。
 逆にゲームは好きだけどメカは別に……というヤツの典型はバルクスラッシュでしょうか。

 楽しかったのでメカ系駄文は今年は何本か書いてみたいと思いました。うまい具合にメカ部の人の動画と被らない事を願いつつ。
 


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