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はじめての中間試験をふり返ってみる

こんにちは。
ニューヨークは、夜5℃まで下がる日が続き、「いよいよ冬だ!」と思っていたら、今日はまさかの日中20℃。
街では短パンで出かけている人も見かけ、ちょっと拍子抜けする日々です。

さて、10月末から数週間続いた中間テストが終わりました。
大学院はじめての中間テスト、良いこと悪いこと色々あったので振り返ってみます!
今学期は3つの授業を取っており、それぞれの授業でテストの形式が結構違ったため、科目別に見ていきます。

①Research Method

【テスト形式】このクラスは、いつもは対面(in person)の授業ですが、試験だけはオンラインで実施。
今までのノートや教科書、リーディング課題として出された論文も全て見ながら解いてよい、"Open-note"(持ち込み可)と言われるテストでした。

テスト当日は授業はなく、深夜0時ぴったりにCanvasというオンライン学習のプラットフォームに試験問題がアップロードされ、24時間以内にテストに答えて送信する、という仕組み。

もともとは「3時間以内に答えてね」と教授から話があったのですが、試験前日に突然「やっぱり時間制限を外します!」とメッセージが。友達とみんなで大喜びしました。どうやら、教授も問題を作ってみたら、思ったよりも難しく仕上がったそうです笑。

問題形式は、選択問題(multiple choice)と、Short answerと呼ばれる、2-3パラグラフで自分の答えを書く記述式のものでした。

【ふり返りと対策】
この授業は、普段から教授も「暗記はしなくていい、それよりもコンセプトをしっかりと理解して」と言っており、試験の内容もそのような問題が多かったです。
時間制限があると焦ってしまってスペルミスなども増えてしまうのですが、ゆったりと時間を使えた分、落ち着いて取り組めました。

しかし!やはり大学院、内容が難しい。
今までは、教科書(約20-30ページ)と課題のリーディング(毎週1-2本、合計20-50ページぐらい)をただただ読むことに精一杯でした。
今回テストを受けて、大事なコンセプトやリーディングの筆者の主張を、いかに自分の言葉で説明できないか痛感しました。

内容の理解を深めるために、今後はもっと日本語を活用してみようと思います。
アメリカにいるのに日本語使うのか...とも思いますが、今回の私の留学の目的は、発達心理の知識を深めることであって英語を学ぶことが最優先ではない。英語はツールの1つです。
もちろん、本当は読むのも理解するのも考えるのも全て英語でやりたいけれど、今のままでは1日24時間では学習時間が追いつかないことがよくわかりました。せっかく使える言語がもう1つあるんだから、使ってみよう。
使った方が効果的なのかはやってみないとわからないけれど。

②Cognitive Development(発達心理学)

【テスト形式】こちらはオンラインクラスで、中間テストもオンラインでの実施でした。

この授業は、普段は1時間半丸々ディスカッション。宿題は、教科書(約30ページ)と、リーディング1・2本(計15-60ページほど)。
宿題と一緒に、教授からの質問(約14問)と、その週の担当の学生からの質問(7-14問)を渡され、事前に答えを用意しておきます。

試験1週間前に、今まで課題に出された質問から教授が選んだ23問が配布され、「この中から5-8問出しますよー」との予告がありました。
試験中は資料の持ち込み不可。
授業時間になったらみんなでカメラONでzoomをつなぎ、午後3時ちょうどに教授からwordファイルで試験問題が送られ、パソコンで答えを打ち込んで午後4時までに教授にメールで送信する、というスタイルでした。
1時間でこれを全部するの、忙しい。1時間冷や汗がとまりませんでした。本当に、覚えていない。

試験前にネイティブのクラスメイトが「これは難しい!」と言っていた問題が結構多く出ました。ひー。

【ふり返りと対策】
もうこれ赤点10点なんじゃないか..!?と思っていた割にはスコアは取れましたが、これはもう、本当に対策ミス。
教授にも"(点数は悪くないけれど)I’m pretty sure you can do better."という一言をもらいました。はい、私もそう思います...。悔しい!!!

こちらも、単語やコンセプトの理解が甘かった。
私は学部では心理学を勉強していないので、有名な実験の様子をyoutubeで把握して知識をつけておくことなども必要だなと思いました。

あとは、復習の大切さを感じました。
ディスカッションで進む授業なので、先生の作るスライドなどもなく、他の授業と比べても内容が定着していなかったと感じます。
なんと過去の授業はzoomのレコーディングが見れて、授業中の会話も文字に起こしてあることが今回わかったので、積極的にデジタルデータを活用していきたいです。

③Basic Statistics(統計学)

【テスト形式】
こちらは、非同期(asynchronous) sessionといわれる、オンラインで自分のペースで進める統計の授業。
中間試験は、①の授業と同じようにCanvasに中間試験問題が掲載され、3時間以内に答えるものでした。
テスト中は電卓のほか、公式が載っている"Fomula Sheet"というプリントも使用可能。
アメリカは、公式を覚える、という流れがあまりないな、と感じます。

問題はすべて記述式。
答えを書く欄はオンライン上にもあるのですが、計算問題も多いので、紙に式や答えを鉛筆で書き、テスト最後に自分のスマートフォンで紙の写真を撮り、テストのフォームにアップロードして提出します。

問題は解き終わってはいるものの、テスト中にスマートフォンを使うなんて日本の小学校にいた時は考えられなかったので、その違いが面白い!

内容は、計算問題は電卓とFomula Sheetがあればなんとかなりましたが、コンセプトを聞かれる問題も多かったのでこちらもすごく難しかったです。

【ふり返りと対策】
計算は問題ないけれど、こちらも概念の理解が足りなかったです。

この科目も、日本語の資料をもっと読もう。
実際に、同級生の日本人の友達が貸してくれた統計のマンガを15分読んだだけで、一気に理解が深まった内容もありました。
第一言語の力、本当にすごい!また、漢字の力もすごい。
例えば、"critical value"という単語。
これだけでは、「うーん、なんだか注意が必要な数値...?というか、なぜcriticalなの?」と思ってしまうののですが、日本語では「臨界値」。
「臨」「界」という2文字が揃うと、どのあたりにある値なのか、というイメージがつかめます。
(時には英語の方がシンプルな単語もあるので一概には言えませんが...)

まとめ

3つの試験をすべて振り返って今後行いたいのは、
・インターネットと日本語を活用する
・予習と復習をバランスよく行う
・アウトプットの場を作って自分の言葉にできるようにする
ということ。

勉強していて「こんなのノンネイティブには辛いよ...」と弱音が出そうな時もありますが、わたしの大学院は特に留学生が多いこともあり、基本的に教授陣も、「Teachers Collegeに合格したという時点で、あなたはそのプログラムを全うできると認められたということ」そして「あなたは自分でその道を選んでやってきたでしょ!だからだきるわ!(You chose to come to Teachers College!)」というスタンスです。
ネイティブもノンネイティブも留学生も関係ありません。
実際に、授業でも出身を聞かないと誰が留学生なのかよくわからない。
最近は、周りの友達に普段どうやって勉強しているか聞いてまわっています。

ということで、すべてHappyではなかったけれど、なんとか終わった中間試験でした。
いい形で期末試験に向けて対策を練って、よい気持ちで年越しができますように...!!

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