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学割が使えなくなる日

3月上旬、6年間の学生生活を共にしたボロアパートから飛び出し、きれいで眺めの良いワンルームのアパートに引越した。私は新居生活のスタートと同時に「ポケモンスリープ」を始めた。

もともと私は健康的な生活を志しており、そのために睡眠は邪険に扱ってはならない存在であることも知っていた。そのため、過去には睡眠に関する書籍なども購入し、質の高い睡眠が得られるように努めてきた。その購入した書籍に書いてあったことなのだが、質の高い睡眠のためには自己分析、つまり自身の睡眠習慣についてリサーチすることが重要なのである。そのために去年の夏頃、すでにポケモンスリープがリリースされていた頃だと思うが、私は「Sleep Meister」なる睡眠アプリをダウンロードしてみた。
このアプリは、スマホを枕元に置いた状態で就寝すると、スマホのセンサーにより自動で睡眠時間と眠りの深さを計測してくれるというものだ。このアプリを使って自身の睡眠の計測し、睡眠の質改善のために取り組もうと思っていたのだが、不幸なことにスマホの充電ケーブルの長さが足りなかったためスマホを枕元に置くことができなかったのだ。それならスマホを充電しながら寝なければいいじゃないかという意見もあると思うが、私は睡眠の計測よりスマホの充電を優先したかったのである。こうしてSleep Meisterの導入に失敗し、私の睡眠計測計画は半年間停止することになったのだ。

そして2024年3月に行われた引越しにより、コンセントの位置とベッドの距離が近くなり、充電しつつスマホを枕元に置くことが可能となったのだ。これにより睡眠計測ができるようになったため、私はポケモンスリープを始めたのだ。ポケモンスリープ自体はサークルで親しい友人がプレイしていたので興味を持っていた。ちなみに私はポケモンをろくに通っていないため、対戦要素があるようなポケモン知識を必要となるゲームは敬遠していたが、ポケモンスリープはポケモン要素がそこまで強くなさそうな気がした「これなら俺にもできるかも!」と思い、始めてみた。

ポケモンスリープというゲームの目的は、カビゴンというポケモンを調査することだ。カビゴンというポケモンは、スマブラでは上から落ちてきて広範囲攻撃をすることでお馴染みのポケモンである。細かい部分は私のポケモン知識不足により説明が困難だが、とりあえずカビゴン以外にもポケモンがたくさん出てくるので、ポケモンを捕まえて木の実や食材をカビゴンのために取ってきてカビゴンを成長させよう的なゲームである。そしてカビゴンをたくさん成長させるために必要なの要素が睡眠で、プレイヤー(私)がたくさん寝るほど高いポイントが得られるのだ。ちなみに睡眠時間が8時間半になると100点満点の評価となる。つまり、ゲームをうまく進めるためにはプレイヤー自身がたくさん寝ないといけないので、結果的に健康になるゲームということだ。ポケモンスリープを始めて3週間、私はこのゲームにどハマりしてしまった。就寝時以外にも常にアプリを起動してポケモンたちの様子を見たり、カビゴンのために料理を作ったりしている。このゲームに課金する人の気持ちも分かってしまう。そして明日は入社式である。朝6時起きの予定なので、高い睡眠スコアを得るために今日の21時半には寝たいところだ。


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