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スマイル的な人物を目指して

溢れかえる情報、噂話、人間関係、超過勤務など、現代には人々を疲れさせる要因が数多く存在する。そのため、友人との集まりやイベントといった遊びを楽しむ中にもしっかりと1人で過ごす時間を必要とする人は多い。私も最近仕事が始まったことで、週末はゆっくり寝ていたい、だらだらYouTubeを見て過ごしたい、買った本を読みたい、曲作りに没頭したいといった願望が芽生えている。その一方で、一日中家で過ごすことは退屈だとも感じるため、1日に1回は外出することで精神のバランスをとっている。
平日は7時間程度の睡眠をとって朝の6時台に起床するという生活なのだが、業務中、特に昼過ぎは必ずといっていいほど睡魔に襲われる。なのでその分週末は23時~午前10時くらいまで爆睡したいのだが、平日の規則正しい生活が身についてしまっているのと家のすぐ隣を走る電車のせいで早朝に目が覚めてしまう。昨日の土曜日は朝の7時前に起きてしまったのだが、私は早起きしてしまったことを逆に活かそうと思い、開店直後のゆめタウンに行った。開店直後特有の閑散としたフードコート内で朝食をとったが、ポテトが揚げたてだったこと以外それほど特別感はなかった。


4月の上旬頃に私が参加したあるイベントで、漫画好きの知り合いからビッグコミックスペリオールという漫画雑誌が一番面白いということを力説された。それからしばらく時間が経ち、最近になってスペリオールで連載している漫画をネット調べたりしてみたところ興味が湧いたので、快活CLUBに行って読んでみることにした。快活CLUBは学割が使えなくなってから初めての利用であり、今回はイス付きの個室を選択した。
本棚の中からスペリオールの漫画を探したのだが、比較的マイナーな雑誌のためか所望の作品が全く見当たらず、普通にスペリオールとか関係なく気になった漫画を読むことにした。そしたら本棚の端の方に置いてあった松本大洋の「ピンポン」が目についたので、それを読むことにした。ピンポンは文字通り卓球が題材で、高校生男子の青春スポーツ系漫画だ。この作品がとても高く評価されていることは前々から知っていたため、いつか読もうとは思っていたもののなかなか目にする機会がなく、こうして今回出会えたことがラッキーだった。単行本は一般的な少年漫画よりもサイズが大きめで、カラーページもそのまま印刷されているという豪華な仕様。いざ読み始めると見にくくて癖が強い画風という、どちらかというとネガティブな印象を持ったが、読み進めていくとキャラクターにするすると感情移入していき、絵柄も迫力を増してきて最初とは真逆の印象になった。作中では5人の卓球選手が主要人物として登場し、バトルする。その中で強者と弱者、才能を持つ者と持たざる者、楽しむ者と苦しむ者といった対比が印象に残り、漫画からは物事に熱中することの素晴らしさを感じた。最近読んだ漫画の中でもかなり読後の満足感があり、いろいろとモチベーションが湧いてきそうである。まだ私が空手をやっていた頃にこの漫画を読んでおけば、とても真剣に取り組んでいただろうと後悔した。

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