3/1 左顔

又吉直樹作詞、佐藤千亜妃作曲で小説「人間」のテーマ曲を作るという企画をYouTubeで視聴した。
文章を読んで、心臓の柔らかいところを見れた気がしたという言葉が印象的だった。
佐藤さんもそこまで話していいのかと思うほど作詞手法を語っており、佐藤さんの目に留まった情景を描写することが曲にリアリティを生む補助線になっていることが分かり、とても面白かった。
自分の内面を雰囲気のある難解な言葉で書き続ける詩よりも、想像力を働かせる情景のほうが好感が持てると改めて思った。

その他印象に残ったのは、
右顔:仕事で見せる顔
左顔:プライベートで見せる顔
と言われることもある、ということ。
又吉さんが書いた2つの歌詞のうち最初のものは右顔的で、次に書いたものは左顔的なのかもというのを聞き、なるほど確かにと思った。

クールに吐き出したあとに残った芯の人間的な部分で以て人に接するのも、親しい人にならいいのかもしれないなと少し勇気づけられた夜だった。

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