【日記】東京の雪の風景

 東京では、一昨日に雪が降り、積もるかと思ったが翌朝には道路のアスファルトが見えるくらいには溶けていて、今日はもう路肩にわずかに残っているくらいだった。
 雪国からすると、これくらいの雪で、などと言う人がいるけれども、東京ではやはりその、これくらいの雪での被害というか心理的衝撃はあるもので、等々という会話を、何度も聞いた。
 学校のそばの路肩には、いくつか雪だるまの作られた跡があり、それも、きれいに形の揃ったものというよりは、何とか溶けかけて固まった雪をかき集めた、という風情だった。
 どの軒からも、延々と雪溶け水が滴り、たまに瓦の形をした雪が、ドサッと落ちるところも見掛けた。
 一昨日、仕事終わりで雪に降られて、手足をビチャビチャにしながら死ぬ気で帰った帰り道の記憶が、もう遠いものになり、今日の夜はよく星が輝いていた。

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