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『フェミニストはテロリスト』にもやもや

 「フェミニストはテロリストって言われる」というドラマの中でのセリフが妙に引っかかっている。フェミニズム界隈に過激な発言の人って確かにいるよね。確かに、そんなところまでクレームする?って感じることもある。でも、世の中にはフェミニズムなんてくそくらえって人もいるよね。煩いよって思っている人も。女のくせに、男のくせにって言っちゃう人も。

 昭和後期、社会に出た私たちは、先輩女性からは男性からの不快な言動もうまく受け流してこそ、社会人。働く女はそれくらいできなきゃという風潮があったと思う。先輩たちの下ネタジョークやからかいに正面から反論したり不機嫌な顔をすると面倒くさい女と思われた。男女雇用機会均等法もあったけど、職場恋愛からの寿退社、結婚退職して専業主婦になる人も多かったから、職場で嫌われたら損っていうのもあったかもしれない。

 田舎で大家族で暮らしてた時代は、今ほど多額の金額が必要ではなかった。まあ、裕福ではなかったけど。そして、都会に働き手を集める必要があった時代に急速に核家族が進んだ。主婦のパートが増えたり、結婚後もフルタイムで働く人も。そんな風に、社会は変わっていたが、変わらぬままの「意識」は、残っている。

 もうそろそろ変わらなきゃならないと思う。ちゃんと不快なことには声をあげて良いと思う。私たち世代は、下の世代に変えてあげられなかったという後悔がある。先輩たちの処世術を踏襲してしまってごめんなさい。

 その変化には、男性の協力が必要だ。誰かが不快であると声をあげたとき、そうだよねと加勢してくれる声。体を張って守ってくれなくてもいい。ただの傍観者や向こう側につかないで欲しい。

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