映画「モンスター上司」感想



今日は「モンスター上司」という映画を見た。基本的なあらすじとしては、異なる仕事をしている3人がバーに集まってそれぞれの上司の愚痴を話していると、やがて上司を殺そうということになる。
この映画は基本的にコメディ映画なので、大げさに表現されているのかもしれないが、この上司というのがとにかくひどい。
昇進をエサに仕事中に無理矢理酒を飲ませてくる、無くなった父の代わりに新しい社長になり好き放題やる息子、ひたすらセクハラをして不倫の証拠を捏造する女上司など、三者三様である。3人とも殺したくなってしまうのも仕方ないなと思うほどのモンスター上司であるが、しかし、主人公達も何もはじめから殺そうとしていたわけではなく、それぞれ転職も考えたが、それは難しいという結論に至った上で殺害してしまおうとなったのだ。
先程も述べた通り、この映画はコメディ映画である。しかし、私はあまりこの映画を楽しむことができなかった。映画自体はかなりまとまったストーリーでテンポもよくて結末も痛快で悪くないのだが、そもそもの映画のテーマが現実を考えさせられてしまうからだ。パワハラは社会問題になっており、ここまで酷いものはなくとも、上司に悩まされた経験がある人は少なくないだろう。しかも、日本は終身雇用や年功序列などの慣習が未だに強く残っており、アメリカや諸外国に比べて転職のリスクも高い。さらに私はこれから就活を控えている身であるため、この映画をフィクションだと割り切って楽しむことができず、コメディ映画であるにもかかわらず、考えさせられてしまった。


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