劇場版名探偵コナン「緋色の弾丸」感想 ⚠ネタバレ注意⚠


今日から2年ぶりの名探偵コナンの映画が公開ということで早速見てきました。去年はコロナ禍で公開延期ということで、公開がとても待ち遠しかったですね。

先に言っておきますと、私はコナンの映画は全作見ていて漫画も全部揃えているなかなかのコナンファンです。私のお気に入りは「瞳の中の暗殺者」です。次点で「ベイカー街の亡霊」です。懐古厨と言われればそれまでなのですが、基本的にコナンの映画は昔の方が面白かった印象を持っています。
 個人的な感想としては今年の映画はまあまあの出来といったところです。
評価としては
ストーリー:☆☆☆
アクション:☆☆☆☆☆
推理:☆
といったところでしょうか。
 まあ最近のコナン映画に共通して言えることなのですが、アクションやキャラクター性を重視しており、ストーリーや推理パートが雑になってしまっている印象は否めませんでした。これは完全に評価が別れるところなのですが、私はコナンに限らずミステリーものが好きなので、もっと推理パートを増やして欲しいと思ってしまいます。一方で、今年の映画は赤井ファミリー集結ということで赤井秀一や世良真純などのキャラクターが好きな人達にとってはとても面白く感じられたのではないでしょうか。ここからは見ていて感じたことを書いていきたいと思います。

①アクションシーンについて
アクションシーンはコナンの映画の醍醐味の1つとなっていますよね。私はアクション映画はとても好きでよく見るのですが、基本的に洋画しか見ません。日本とアメリカでは映画の制作費用がかなり違うので仕方ないのですが、日本の映画(実写)のアクションシーンはどうしてもしょぼく見えてしまうのです。それを踏まえると、コナンの映画は日本のアクション映画の代表とも言えるぐらい迫力があるのではないかと思ったりしますね。
 今作もやはりカーチェイスやスケボーは勿論のこと、リニアモーターカーの脱線などアクションシーンは盛りだくさんです。しかし、SNSで他の人の感想を見たところ、今年の映画はアクション控えめだったという意見を多く感じました。アクションシーンに対してはツッコミ所はいくらでもありますが、それは野暮なのでやめておきます。

②赤井ファミリー集結について
 赤井ファミリーの集結は今作のメインテーマの一つとなっています。しかし、正直なところ「このテーマいるか?」と感じてしまいました。犯人はの動機がFBI絡みで、赤井秀一やジョディ先生などのFBIの面々が出るのは分かります。それに加えてターゲットがイギリスの要人ということでメアリー、メアリーと一緒に暮らしている世良真純も理解できます。しかし、羽田秀吉は無理矢理映画に出した感が否めませんでした。羽田秀吉は事件パートにはほとんど関わらず、最後の最後でたまたま赤井秀一と合流して、車で逃げる犯人を追うキャメルとジョディ先生に電話で指示を出すだけという微妙な活躍のまま終わりました。犯人を追い詰めるとのを詰将棋に例えるのもよく分かりませんでしたし。(「まるで将棋だな」というセリフを彷彿とさせられました) 
 今回の映画の予告を見た段階で、どうやってファミリーを集結させるんだろうというのは多くのファンが気になっていたところでしょうし、ファミリーが協力して事件を解決するのを想像していただけにかなり残念でした。
 余談ですが、由美さんはかなり出世しましたね(笑)。最初はかなり脇役で、本編にもたまにしか出てこないのに、映画にでるようになるとは。
 
③事件について
先程推理を星1つと評価しましたが、率直に言うと今回の事件かなり雑だと感じました。まず、そもそも容疑者が少なく、キャラに対する掘り下げも薄かったため、犯人が分かったときのインパクトが弱いです。ミステリーの醍醐味である、犯人が意外な人物だったとかすごいトリックを使っていたみたいなのがないので、どうしても推理に対する評価は低くなってしまいます。動機も15年前と11年前の事件の犯人の息子、娘の逆恨みだったというありきたりなものでしたし。事件の内容もスポンサー会社の社長を誘拐して見つかりやすい場所に放置するという何とも微妙な内容で、犯人はターゲット以外をできるだけ殺さないようにするというイマイチ盛り上がりにかける点も評価が低い原因です。
 また余談なのですが、犯人の白鳩舞子が石原真のアナグラムになっていたのは、勘のいいファンならわかったのではないでしょうか?証人保護プログラムの話もヒントになっているのと、青山先生ってアナグラム好きでよく使ってるイメージあるので。(まあ私は全く気づきませんでしたが)

④本編との関連について
コナンファンならば、やはり映画が本編にどれぐらい関わってくるかはやはり気になりますよね。特に異次元の狙撃手や純黒の悪夢など赤井秀一が出てくる映画は、結構大事な伏線多い印象ありますよね。私個人1番気になったのはコナンが携帯電話2つ持っているのを世良真純に見せたシーンですかね。世良真純はコナンの正体を知っていますが、あのシーンはコナンがほぼ自分から正体を明かしたようなものなのでかなり驚きました。コナンの正体を知っている人って現在では結構いますが、自分から正体を明かすパターンはかなりレアですよね。私が覚えてる限りだと、本編だと阿笠博士、宮野明美、服部平次、本堂瑛祐ぐらいですかね。
あと気になるのは世良真純の沖矢昴(赤井秀一)に対する印象ですかね。メアリーは赤井秀一のことを世良真純に言ってないようなので、これからどうなるか楽しみですね。

⑤来年の映画について
コナンの映画の定番として、最後に来年の映画の告知をしますが、どうやら来年は警察がメインになりそうですね。多分最後のは松田刑事?でしたのでもしかしたら過去編というかスピンオフみたいな感じでしょうか。もしそうなったら新しいパターンですがいずれにしても楽しみですね。

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