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0401「やばい、聴診器やばいぞ」

今日からロサンゼルスで最重要プロジェクトのチェックアップを行いつつ、会社の人々にも来てもらっていたので、取引先のオフィスの屋上で役員会議みたいのをやった。合宿的にいろんな話をいろんな角度からこねくり回すのはとても大事で、いろいろ解像度が上がってよかった。ロサンゼルスは日当たりがとても良いので、ひそかに頭皮を日焼けさせようと思ったが、暑すぎたのでやめた。

出張というのは、働くために出るものなので朝からずっと作業とミーティングをしていて、ロサンゼルスの一日はもう終わろうとしているが、結構ここに愚痴を垂れ流したくなるようなしょうもないことが起こっていたりして、それの対応をしていて全く終わる気配がない。どうにか頑張るしかない。胃が痛い。頭が痛い。ハゲそうだ。あと、前の家関係のゴタゴタが微妙に再燃している。アメリカで家を借りるときは、入る前の写真を徹底的に撮らないとダメだ。悪徳大家が多すぎる。

ここしばらく合間を見てコツコツ翻訳していた、Fake Loveのブレアさんが書いていた「クリエイティブテクノロジスト心得」みたいのをやっと訳し終わったので公開した。日本語でわかりにくい言い回しとかは相当超訳しているし、超訳しすぎて誤訳している部分もたぶん結構あるのだが、まあグルーヴ感が伝われば良いと思っているので許してください。

仕事なので、きちんといろんな人に参考にしてもらえるものになると嬉しいのだが、どうなることか。しかし、一日の中で仕事系の物書きに割り当てられる時間は限られているので、これで他のを進められますので、お待たせしている皆様もう少しお待ち下さい・・・。

ここ数日、結構つらい出来事があったので、ちょっと気を抜くと気持ちが沈んでしまう。

何で昨日から始まったこの出張の旅が微妙に憂鬱なのかというと、比較的モードとしては家に引きこもって無駄な電子工作でもしていたい状態になっているにも関わらず、出張の旅という、わりと気を張って人と会い続けなくてはいけない状態に身を置くことになるからで、これから出張中にお会いする方々におかれましては、決して気を遣って頂く必要はないのですが、というのは嘘で、やや「慰めるモード」で接して頂ければ幸いです。

それに輪をかけて、以前書いたように、新元号を知らないまま新しい時代を走り抜けようと思っていたのだが、昨日は飛行機で移動している間に元号が発表になって、着陸した瞬間、妻からLINEで「令和だって」という右ストレートが飛んできて、否応なくノックアウトされた。日記読んでるのに。

もう疲れたし日記に書くことなどもはや何もないなと思っているところ、ホテルの隣の部屋から声がしてきて、よく聞いていると聞き慣れた日本語で、女の人2人が何かをしゃべっているので、盗み聞きしていた。聞こえてしまうのだからしょうがない。しかしこれは全く面白くなくて、場所がロサンゼルスなので、明日どこ行こっかーとか、当たり障りのない話しかしていない。

こんなことを思い出す。妻と同棲を始めた頃、私たちは広尾のアパートに住んでいた。当時の妻は現役の看護師だったので、家に聴診器とか医療グッズがたくさんあった。横の部屋のカップルが、結構壮絶な喧嘩をする人たちで、ある日ふと思い立って、壁に聴診器を当ててみた。すると、もう完璧に隣の2人が罵り合ったりする声が聞こえてきて、「やばい、聴診器やばいぞ」と思った。

いまここまで書いてみて、このまま書き続けるとまずい方向に行くので、もうここでやめる。この先はとても書けない。書いちゃダメだ。

英語で、「倫理」のことをethicという。上記のブレアさんの記事にも、ethicとかethicalという表現が何度も出てくる。こんなものはethically badだ。私が言いたかったのは、聴診器やばいということだ。

この極めて無意味な文章をここまでお読み頂いた読者には、折角なので、ことethicという言葉だけは覚えておいて頂ければ幸いだ。

「壁に聴診器を当てるのはethically bad」

これだけ覚えておいて欲しい。明日も大変だ。寝る。

みんなにも読んでほしいですか?

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