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0930「爆風ロウリュパワー」

例によってだが、日本というところはいればいるほど忙しくなっていき、時間がなくなっていく。昨日京都に行くことになった段階でわりとわかりきっていたのだが、なにがわかりきっていたのかというと、翌日である今日、着替えることができないということだ。京都で起きてすぐに移動して打ち合わせが続き、途中にぽっかり空いた一時間でオフィスで技術検証して、その後はひたすら打ち合わせが続くのが見えていたので、つまり、ユニクロに行く暇もないということだ。

問題は私の格好で、いつもの短パンにサンダルで、Tシャツは、週末に現地で購入した「湯乃泉 草加・東名高速・相模健康センター」のラッコTシャツだ。私はこの健康センターのことがとてもとても好きなので、XLの在庫があると知ってわりと興奮して購入した。

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それだけなら良いのだが、私は今日の午後、わりと上場企業的な会社の役員応接室にお伺いすることになっており、薄々感じていたのだが、時間が近づくにつれ、「あ、やばい。このまま行くとどうしても、ラッコTシャツでご挨拶することになるぞ。」という事実に戦慄した。相手はめちゃくちゃ偉い人だ。

社外取締役をやってもらっているWhateverの富永さんなんかにも、「カンタさん、社長なんだし、これからいろんな人に会うんだからちゃんとした格好しなさい」と言われ続けてきたが、どうしたらちゃんとした格好ができるのかわからない。痩せれば良いのか。

しかし、そんなアドバイスを思い出しても覆水盆に返らずで、もう開き直ってラッコTシャツで会見に臨んだ。

こうなったらラッコ名物、爆風ロウリュだ。サウナストーンに水を掛け、本来枯葉を飛ばしたりする用のブロワーを使って、サウナ内の空気を攪拌する。本来のロウリュは、タオルを使ってそれを行うが、湯乃泉では機械を使う。
昔懐かしいMr.BIGがドリルでギターを弾いたようなものだ。

格好はあれだが、非常にしっかりと、ハキハキとお話することを心がける。爆風ロウリュパワーだ。健康センターのTシャツを着た人物がなぜかイノベーションとかについて高らかに語っている理不尽空間がそこに広がった。自分でも、「なんなのこれ感」がすごかった。

そしてこの格好のまま、同じくかなりフォーマルであるべき会食に出席し、イノベーションとかについて語った。翌朝から都心でミーティングであることに気づきつつ、仕事も全く終わっていないので、また近くの温浴施設に飛び込んでしまう。したがって明日もこの格好だ。 たぶんこれはこの格好で明日のイベントに出てそのままニューヨークに帰る気がする。

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