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Twitterの最近のアルゴリズムについて考える

最近ここに文章を書くことを再開して、この春くらいと較べて顕著なのが、記事のPVとかいいね数の減少だ。

私はnoteのフォロワー数がやたら多いのだけれど、これはたぶん、毎日日記を公開していた時期に、noteの運営の方におすすめの書き手的にフィーチャーして頂いていて、そういうのがあったんだろうと思うのだけど、そもそもnoteって、ソーシャルメディアとしてのアクティブユーザーってたぶん結構少ないんじゃないかと思っていて、noteのタイムライン的なものからの流入って、ガチでnote内にソーシャルグラフを形成しているコミュニティの中に入らないと発生しない気がしている。

で、それは以前からそんなに変わっている環境因子ではなくって、明らかに春くらいと違うのは、私が主に投稿の発信に利用しているTwitterのアルゴリズム変更だと思われる。夏になる前は、Twitterで自分をフォローしてくれている方のタイムラインに私の投稿(=ここに出している記事の告知)が並んでいたはずなのだが、たぶんアルゴリズム変更で、私のアカウントとのインタラクション(Likeしたりコメントつけたり)が少ない方や、私の投稿内容のジャンルに興味を持たない方に、私の投稿が表示されなくなっているはずだ。

Twitterのアルゴリズム変更によって、フォローをしている相手の投稿がすべて見えるわけでは恐らくなくなった。そして、フォローしていない人の投稿で、アルゴリズム上、それを見ている人が好むであろうものがリコメンド的に表示されるようになった。

じゃあフォローというシステムの意味がなくなっちゃうじゃんということだが、事実、フォロワー数的なものの価値は希薄になっているし、Tiktokなんかだと、フォローとは関係なく、コンテンツのリコメンドが主軸の表示アルゴリズムになっているわけで、実際問題、フォロワーがたくさんいることなんて大した価値を持たなくなってきているとは思う。

これはまあ悪いことだとはあんまり思ってなくって、そもそも、フォロワー数が多い人の声がでかく、少ない人の声は届きにくいという、そもそものフォロー型ソーシャルメディアの構造はすごくマスメディア的で、インターネットの良さを殺している仕組みだとずっと思ってきた。

結果として、フォロワー数が多い、いわゆる「インフルエンサー」ばかりが発信していて楽しい世界では、発信力が低い人の発信が抑制されるわけで、このアルゴリズム変更はそのへんにメスを入れているんだろうと思うから、それによって私自身の影響力は下がったわけだけど、まあ良いんじゃない? と思っている。

とはいえ、私はある種、フォローシステムに活かされてきた発信者であるとも言える。というのは、私が発信する内容というのは、テクノロジーだったり音楽だったり大相撲だったり、雑多な自分の興味を発信散らかしているだけであり、私は私という「人」を文字通りフォローしてもらうことでその雑多な分散を楽しんでもらうタイプだからだ。

私が仮に「テクノロジー専門アカウント」として、選択と集中を行った発信者になったら、たぶん現在のレコメンド主体のアルゴリズムの中では声が届きやすいのだと思うのだけど、まあそれは仕事(BASSDRUM)のアカウントとかでやれば良いんだろうしなあと思うし、特にここに書いている文章は、そもそも人に読んでもらうことよりも自分の考えを整理するプライオリティのほうが高いので無理してアルゴリズムに合わせるのも違うよなあと思う。

とはいえ、もちろん公開している限りはなるべく楽しんでもらえると良いなあという気持ちもあるっちゃあるので、じゃあ、スタイルを変えないなりにどうやると届くかなーというのを考え始めた。

それで、instagramのストーリーから記事への動線を貼ってみるとか、Twitterに記事を貼る際にハッシュタグを一緒に入れてみるとか、noteで♡を押してもらうとお礼が出るようにするとか、ちょこちょこチューニングしていこうかな、というところでいろいろやっている。facebookはあんまりなあという感じなので使わない。

それにしても、Twitterのタイムラインにリコメンドされてくるものって、多くはノイズだったりする。

それは結局、リコメンドがフォローしている人の行った行動とかに結局ひもづいていて、そもそもその人をフォローしたのは、その人が発信するコンテンツというよりは、その人自身に興味があってフォローしているというケースも多々あるので、それをコンテンツとして見たときに、自分としては全く興味が無いものであることが多い。で、最近のTwitterには「こういう投稿には興味がありません」ボタンみたいのがあって、それを押していくことになる。

で、そうすると、やっているうちに、自分のタイムラインに並ぶツイートは、特定の20人くらいのツイートに偏ったりすることになる。エコーチャンバーも良いところだ。私がいま体験している「フォローされているのに声が届かない」現象も、こういう傾向の影響だと思う。

これはTwitterの人にどうにかしてもらうか、別のソーシャルメディアなりの登場を待つとして、Twitterを買収したイーロン・マスクがこのアルゴリズムをどういじるかというのは注目ではある。自身の発言の影響力を強めることもTwitter買収の1つの目的、なんて言われたりするが、だとするとフォロー重視システムに戻っちゃうだろうし、けどそれはなんか嫌だなあと思ったりもする。

私は昔から、リツイートやリプライという仕組みを廃止したら、Twitterは牧歌的になるし、「うんこなう」みたいなことを安心して投稿できる世界になるのに、と思っているのだが、どうにかなんないものだろうか。


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