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0524「一目置かれたいのか」

筋トレをしているので、徐々に筋肉が増えてきて大きくなってきた感じがあり、しかし「痩せるのは筋肉ついてからにしよう」とか思い始めたので、だんだん太マッチョ気味になりつつあって、妻に「生理的に受け付けない」と言われて避けられるようになった。たぶん贅肉と筋肉がミルフィーユ状になっているのだ。しかし、代謝が良くなっているので、どこかのたいみんぐで「えい!」と絞りにかかったら、結構な速度で絞まってくるのではないかと思う。たぶん太マチョ路線で生きていくと妻にどんどん嫌われていくので、どこかでどうにかしないといけない。

筋トレにしても何にしても、「健康」みたいなキーワードがあって、それを目的にしてやっていくところがあると思うが、自分の場合とにかく、以前糖質制限で30kg痩せたときに、かなり頭がスッキリした状態になって、結構生きやすくなっていたという成功体験があって、「自分を構成しているのは身体で、身体に精神が宿るのだ」的な感じで、前向きで明るい人になりたくて身体を入れ替えたい、という願望が強い。

ヘビースモーカーだった私が数年前に煙草をやめたというのも大きいかもしれない。この日記などをいつも読んでいただいているとわかって頂けるかもしれないが、結構ずっと後ろ向きで暗い人として生きてきたので、そろそろどうにか上げトレンドにしていきたいのだ。

私が住んでいるアメリカというのは非常に偏った健康志向がある国だ。ディズニーワールドとかに行くと、どうしてこうなっちまったんだ級のデブがわんさかいて、自分で歩けないから電動車いすに乗って移動したりしている。ものすごい不健康だ。ケーキみたいなものもものすごい甘ったるかったり、味付けが極端な方向に行く。娘(3人目)が生まれたときなど、妻が入院していた病院から出生祝い的なケーキが出たのだが、ものすごい砂糖がベタベタのぬるぬるなケーキが出てきて、「アメリカめ、それを子供を産んだばかりの妻に食わせようとするのか」と思った。アメリカに来てから妻は出産で2回、長男がインフルエンザで1回、あと長女がウィルス性なんとかで1回、と計4回くらい入院したが、まだ乳児だった長女以外の3回は、毎回病院食でごっついハンバーガーが供された。アメリカの病院は病人にごっついハンバーガーを食わせる。

一方で、スーパーなどに行くと、グルテンフリー(小麦とか由来の成分を含んでいない食い物)だったりとか、いろんな健康そうなオーガニックくさい食い物が市民権を得ている。日本にはないような健康食文化がある。以前書いた偽肉なんかもそれで、偽肉コーナーは日に日に拡張されている。

日本にはそんなにないけど、アメリカではやたらみんな食っていて、完全にスタンダードになっているものというのは当然いろいろあって、私などが日本にいた頃は存在を知らなくて、アメリカのスーパーでは1つコーナーができる程度にスタンダードになっているのが、例えばフムスだ。

フムスとはなんなのか、というと、フムスだ。Wikipediaによると、

フムス、あるいはホンモス、フンムス、フムス(アラビア語:حُمُّص ḥummuṣ)は、ゆでたヒヨコマメに、ニンニク、練り胡麻、オリーブオイル、レモン汁などを加えてすりつぶし、塩で調味したペースト状の料理。

だ。 

中東発祥のペーストで、クラッカーみたいのにつけて食ったりする。はんねり状だ。 

このフムスは前述の通りスーパーでコーナーが1つできる程度には日常的にみんな食っている。こないだもロサンゼルスで友人の家に行ったら、とりあえず「フムス食う?」っていって出された。そういう、「とりあえず出しとけ」的なノリでフムスが供されることがよくある。
味は形容し難いので形容しないが、まあなんていうか、コクがあっておいしいものではある。

で、我が家でもかれこれ5年もアメリカに暮らしているうちに、いつしかフムスが冷蔵庫に常備されるようになった。スーパーに売っている人参をベビーキャロット風にカットしたやつをフムスにつけて食うのだ。今日の朝飯もこれだった。これはわりと癖になる食い方で、人参とか生で食わねえよという人も試すと止まらなくなる。年明けにCESでラスベガスで合宿したときもスーパーで無意識にこれを調達して食っていて、一緒に行った人たちに「なにそれ?」って言われた。

もう1つはアーモンドミルクだ。こないだ日本に行ったらグリコがアーモンドミルクをおしゃれ飲み物として展開していたので飲んでみたら、本当にアーモンドの味がするな、と思って驚くとともに、アメリカのアーモンドミルクは別にアーモンドの味がしない脱脂粉乳的な何かなので、驚いた。

動物性脂肪を避けたい人というのがいるので、豆乳とかアーモンドミルクはそこかしこにパックで売っている。もはやアーモンドミルクはかなり主流になってきている気がする。カシューナッツミルクとか、ライスミルクとか、偽ミルクは他にも結構ある。

これもいつしか冷蔵庫に常備するようになっている。日本に帰ると、フムスもアーモンドミルクもないな、とちょっとさみしくなってしまう程度にはアメリカナイズされてしまった。

フムスの日本語記事があった。 

栄養があるのに低カロリー、そしてなんだかおしゃれな「フムス」。その効果や歴史などのうんちく披露しながら、ホームパーティーで手作りの「フムス」を出せば、一目置かれること間違いなし。ぜひ一度作ってみよう。

と書いてあった。一目置かれること間違いなし。だ。そんなにみんな一目置かれたいのか。もうこうなったら、この日記ではこういう一目置かれるアメリカ耳寄り情報を発信していこう。

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