接遇が重要視されている介護業界

介護職は、人生の先輩である利用者さまの介助がメインになっているので、介助の際は尊厳に配慮しながら敬意を持って接する必要がでてきます。そこで、介助スタッフが備えている能力として推奨されているのが、高度な接客スキルの接遇マナーであり、利用者さまとそのご家族の利用満足度を高めるための研修が行われます。
接遇研修は、基本的な挨拶・介護職で大切な会話や傾聴などのコミュニケーション・利用者さまの心を傷付けない話術などを学びます。マナー講師の話を一方的に聞くだけの座学のインプットだけではなく、実際の介護現場をイメージして会話や挨拶を実践するアウトプットも大事ですので、参加者は自分の意見を積極的にだしていきましょう。

接遇研修を受けておくと、介護現場で必ず役に立つシーンがでてきますが、代表的なシーンは食事介助やレクリエーションといったコミュニケーションが必要不可欠なときです。
食事介助は、利用者さまのペースや介護度にあわせて食事を進めていくことが必須なことから、常に利用者さまの食事スピードを確認することや、一口ごとに意思疎通を図ることが大切です。ただし、利用者さまによっては言葉で上手く表現できないこともあるので、表情や手の仕草などから食事状況を把握しましょう。
また、レクリエーションは、利用者さまが喜ぶように笑顔で接することや、盛り上げ役に徹すると感謝の言葉をかけてもらえます。笑顔で接することは、仕事を行う上で非常に大切ですので、他の介助でも心掛けましょう。

接遇マナーについてはこちらの関連サイトも見ておくとよいでしょう。