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和倉温泉 総湯にて

和倉温泉 総湯
2022.6.26 (日) 石川県



たぶん4-5回は来てるこちら、総湯
私はここが大好きで能登方面に行く際には必ず寄ります


立地がめちゃくちゃいいわけでもない
スーパー銭湯のような種類豊富でもない
サウナに何か特徴があるわけでもない


ではなぜこんなに心惹かれるのか


和オブ和な建物 かっけえぜ!



いつものようにお昼ごろイン
観光客も地元の皆さんも多く賑わってました


浴室にはリンスインシャンプーとボディソープのみ
洗い場もぽちぽち埋まってるけれど館内の広さ、というより天井がめちゃくちゃ高いので解放感により圧迫感はゼロ


内湯が3つ(そのうち1つはこの時は閉じられてました)、サウナ室、その近くに水風呂
そして外には露天風呂があります


サ室は以前来た時とは変わっていて感染対策のためサウナマットはありませんでした
なのでシンプルな2段の木の椅子剥き出し!



暑そう....とビビりながら座るとやっぱあっつい!!!!ついでに足の裏もあっつい!!!

それもそのはず、カラカラな上90℃弱ある
タオル1枚しか持ってきてなかったのを悔やみました
なんとか落ち着きテレビを見ながら耐える
前に来た時もNHKが流れてたので固定っぽい


私以外には1-2人しかサウナ利用者がおらず
常に静かでおだやかな空気
(地獄のように熱いけれど)


ふと窓を見ると外の植樹が風でゆらゆら揺れていて太陽の光もキラキラ綺麗で….
早くあっちの世界に行きたくなる


玉汗ビッシリになった頃いざ水風呂へ


かけ水の段階では冷たいかな?と思ったけれど入ってみるとそこまででもない
ゆっくり体が冷たくなるのを楽しみ、次は外気浴へ!


ととのい椅子は木のベンチがひとつ
あとは皆さん露天風呂のふちで体育座りしたり足を投げ出して休んでるようでした


私も太陽直撃は免れたいので、露天風呂の上にある屋根がちょうど陰をつくる ベスポジに座る

木の柱に背中を預けて風を全身で浴びると
あーーーーーーーーーーーもう最高✨

木々や葉っぱの揺れの音も心地よく
ととのいながらなぜか凛とした気持ちにもなる


そしてボーっとした頭でなぜ私はここがこんなに特別大好きなんだろう、と考えてみた



たぶん、第一に清潔感がハンパないから
老朽してる部分ももちろんあるけど、掃除や手入れがどこも完璧


植樹のバランスとかもきっとデザインされてて適当に植えてる感じがしないし大きさや成長具合によってこまめに調整されてるとおもう
周りにある石の大きさや配置、あと使ってる用具なども安っぽくないというか色や素材も雰囲気にそぐわないものは置きません、っていうセンスを感じる


こういう観光地温泉はもとより古い銭湯は
古くてなんぼ!老朽化も味!地域の広告も入れるしケロリン上等!そんな雑多な部分も含めてウチやで!みたいなとこあるけど(それはそれで悪くはない)


ここの場合やたらと直線的なデザインが多くてほんっっと余計なものがない
シャープでオシャレなEテレのような無駄のなさ
誰?誰が設計した?佐藤可士和??


天井まで続く木の壁も、どうやったらあんな綺麗に保てるん?(もしかしたら素材が木じゃないのかもですが)
って見上げるたびいつも不思議でしょうがない



なんか、築年数そこそこあるけどめちゃくちゃ綺麗に毎日掃除してて、陶器や植物が好きで丁寧な暮らしがモットー、シンプルなオシャレに拘り、着るものも一枚一枚いちいちサマになってる年配ご夫婦(どちらかが建築士)の家に遊びにきた

みたいな感じ



上品で凛とするけど緊張はせず居心地の良い空間やなあーこのお宅…っていうあれです



清潔感はスタッフ皆さんの努力の賜物だろうし、
銭湯にとってなによりも一番大切なこと
いつ来てもどこを見ても気分が冴える施設はそうないかもしれない


昨今はいろんな銭湯が増えてサウナの温度の熱さやアトラクション、施設の特異さなどでアピールするとこも増えてきてますが
私にとっては「こういうのでいいんだよ」ど真ん中です


シンプルイズベスト!

総湯最高!


近くには昇天するほど美味しい海鮮丼が食べられるお店も

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