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一緒に生きることの喜び


保護犬の大半は
人間のことがすごく怖いです。



人間にひどい扱いをされた子や
人間の都合で飼育放棄された子
家族ごと捕獲された野犬も
みな施設の牢屋みたいな場所に閉じ込められて
順番に死ぬのをただ待っている
心や体に傷を負った子ばかりだから‥


うちにご縁があってやってきた
にこまるは
うちに来るまで
どんなことを経験してきたのか
私たちは全く知りません。
産まれた日にちも、兄弟も、親のことも、なにも‥

譲渡会で抱っこしても
すぐに逃げてしまいました。
それでも、この子と生きていく
という気持ちはすぐに固まりました。
口ではうまく説明できない感覚でした。

だけど
にこまるにとっては
家族と引き離され、
知らない人に捕まえられて
知らない場所に連れられてきたのです。

だから最初の1ヶ月は
私たちと目を合わせることすら
できませんでした。

近づくだけで怖がるので
毎日ミルクを作ってあげて
毎晩話しかけることしかできませんでした。

今日は私こんなことがあったよとか
にこまるは今日どうだった?とか
そんなこと。

悲しい顔をするにこまるを前に
もう私たちじゃダメなのかな、って
幸せにすることはできないのかな、って
ずっと諦めそうな気持ちになりながら‥


それでも
ちゃんと伝わる日がきました。
本当に少しづつだけど
私たちの愛を理解してくれました。

初めて、私たちに向かって歩いた日
凄まじい感動に包まれました。

初めて、尻尾が上がった日
初めて、口を開けて笑った日
初めて、私の腕の中で眠った日

その全ての記念日に
涙が出るほど感動しました。

初めは全くできなかったお散歩も
今では歩けるようになり
ドッグランデビューもしました。


もし、保護犬を受け入れようか迷っている人や
今飼っていて悩んでいる人がいたら

保護犬と一緒に生きていくことは
すごく大変なこともあります。
だけど、必ず愛が伝わります。


怖がりで、繊細で、
悲しみを知っている保護犬は
とっても優しいです。
とっても愛情を理解します。

きっとにこまるのこころの
傷が完全に消えたわけでないかもしれないけど
一緒に笑って暮らせる瞬間が
とてもしあわせです。

にこまるにはどんな兄弟がいて
どんなご両親がいたのかな‥
その子たちと一緒に暮らせなかったけれど私たちがずっとずっとそばにいるよ。

そう思って、今日もにこまると
お散歩にでかけるのです。


にこまるの成長記録(写真・動画)
https://www.instagram.com/q_hara.yoga/


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