知恵の本1冊1P「いきの構造」九鬼周造

画像1 日本が誇るべき天才、九鬼周造。日本文化を西洋に伝える「武士道」に並ぶ名著。そのテーマがなんと「男女の仲における、付かず離れずの媚態の美学」!遊女、廓を哲学的に分析して、なんと独自の日本文化論を構築する。https://note.mu/q_do/n/n6b946d38ea99?magazine_key=m07ef02f58364
画像2 白眉は「いきの構造体」と言う日本文化を四角柱に見立て、異性との関わりを「意気ー野暮」、他人に対するあり方を「甘味ー渋味」の軸とし、更に人間性を「上品ー下品」、その他人に対するあり方を「派手ー地味」とした。そこから「さびの三角柱」や「雅の四面体」を分析して、相手への執着を断つ「諦め」と自分への「意気地」、そして異性に対する付かず離れずの美学である「媚態」の中間ポイントに、世界でも稀なる高貴な「いき」を配置してみせる。

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