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影響の輪としての4つの領域 ゴキゲンLIFESHIFT 23 ヤリガイ活動

昨日の「関心の輪」に連動して、今日は「影響の輪」について。
スティーブン・コビィーの名著「7つの習慣」では、自分が影響を及ぼせるエリアである「影響の輪」に活動を集中することで、次第に自分の影響力を増していき、それまで関心しか及ぼせないエリアだった「関心の輪」に対してアプローチをしていくべきとされている。

そこで、昨日の「欲望の資本主義2022」で見えてきた地球圏の気候変動などの「人新世の危機」を最大範囲とした「関心の輪」と、自分の影響の及ぼせるエリアの関係の考えてみた。写真はその途中経過。得意の1冊1Pという方法で全体像を1枚化してみているのだが、これ1年の宿題なんで、この段階ではやりすぎないのがコツ。

ざっくり昨日欲望の資本主義でヒントをもらった「関心の輪」を見ていく。
人類のパワーが地球圏に影響を及ぼすまでになってしまい、人新世の危機が迫る。その悪影響がすでに気候変動などに表れている。
それに伴い、地球資源が枯渇し、人類に対しての水不足、食料不足が迫っている。飢えた土地から気候難民が発生し、影響の少ない土地に移動するため、今後各地で激しい移民排斥運動などが予測される。
対策として懸案されるべきなのが、「地球環境的な限度内でコントロールを行うドーナツ型サーキュラーエコノミー(循環型運営)」だ。
しかし、従来の国家間の地政学的・イデオロギー的対立を越え、脱成長の新制度に地球人類として踏み出せるかには、大きな疑問が残る。

さぁ、それに対して、企業からアーリーリタイアした、か弱い影響力のない個人がどう対処するか、である。

今日の段階で有効な検討方法は、自分の活動を4つのゾーンに区分することだった。

まず2つの軸で領域を区分する。
1軸 ゴキゲン 大ー小 であり、2軸 ヤリガイ  大ー小

これによっiて、4つの象限が区分される。

1.ゴキゲン大ーヤリガイ大 :ライフワークゾーン
  この領域の活動をしているとゴキゲンになり、さらに社会に対して貢献もできるので、ヤリガイも高いという活動がある。今回、この領域の名前を「ライフワークゾーン」と命名した。

2.ゴキゲン小ーヤリガイ大 :コモンワークゾーン
  よく考えると「会社に雇われて業務をしている活動」はこの領域に集中していた。ヤリガイはあるのだが、自分のゴキゲンとはフィットしない活動は、実際にはたくさんある。

それから考えると、フリーになった現在、このゾーンは「社会貢献>自分の満足度」という印象で、「コモンワークゾーン」と命名してみた。 

3.ゴキゲン大ーヤリガイ小 :コンフォートゾーン
 社会的なインパクトはないが、ゴキゲンな活動というのは、とてもパーソナルな領域だ。趣味や教養などの時間、ゴロゴロしている時間でもあるだろう。「人生の黄金期を最大化する」というアーリーリタイアの目標の一つの活動領域でもある。
ただ隠居すると、この領域の活動だけになる人が多いが、それだけだと社会性が失われる。つまり自分の「コンフォートゾーン」なのだ。
だけど、人生にはグロースマインドセットが重要で、コンフォートゾーンを出ていく勇気も重要なのだ。その気づきが大切だと思っている。

4.ゴキゲン小ーヤリガイ小 :マストタスクゾーン
 やりたくないけど、やるべき活動というのは厳然と存在する。なので「マストタスクゾーン」として命名した。介護もその一つだった。いま膝のリハビリもこの領域ではとても重要な時間だ。
この領域に有効な方法は、自動化である。考えないで実行できていること。また習慣化も非常に有効な技だ。考えないで行動していること。
自動化と習慣化、これらを増やすとみるみるタスクが片付いていく。自分のこの領域の行動改善目標は、前回の1/2の時間で効率化していくことだ。

さて、こうした影響の輪の活動と、昨日の関心の輪の接点に目を向けると、自分自身がなにをすべきか、おぼろげに見えてきた。

「地球環境的な限度内でコントロールを行うドーナツ型サーキュラーエコノミー(循環型運営)」と考えると、自分にはなんら影響を及ぼせない事項のようだが、コモンワークゾーンや関心のあるライフワークのゾーンの活動で、この問題を解決する社会起業はいくらでも想定できる。逆に言えば、現在の目標としているシニア起業はこうした社会問題を解決するために実行されるべきなのだ。

そこで、1月現在では、以下のイメージで社会起業の方向性を確認していこうと考えた。

・循環型環境運営になんらか貢献する
・捨てる美学に基づいたミニマルな手段の提案
・脱国家成長ー純粋な個人・家族・地域の繁栄をベースにした提案
・アフターコロナの持続可能な生活の提案

こうしたことを今年一年かけて、じっくりと考えてみようと思うのだ。

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