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1Q84フォトトリップ  1984/2020

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村上春樹さんの「1Q84」をコロナの2020年に読む意味について考えながら、登場人物の印象を巡る旅をしました。                    ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆…
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「Store 1Q84」 正式オープンしました! 2021年8月28日

本日、正式に「Store 1Q84」をオープンいたしました。 村上春樹さんの「1Q84」を古典として…

太田泉
3年前
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「青豆の日」7月-Vol.5

さて、殺し屋の追跡のあとは、自由が丘に出て、青豆のアパートのイメージを探した。 本の印象…

太田泉
3年前
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「天吾」の日 8月-Vol.2

天吾のアパートのイメージを探す。 実際にまわってみると、高円寺にはアパートがたくさんあっ…

太田泉
3年前

「天吾」の日 8月-Vol.3

さて、お目当てが撮影できたので、最後に、新宿中村屋にむかった。 天吾がふかえりと初めて逢…

太田泉
3年前
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「ふかえり」の日 9月-Vol.1

「ふかえりの日」として、4回目の1Q84フォトトリップを開始する。 1Q84のマニアにし…

太田泉
3年前
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「ふかえり」の日 9月-Vol.2

中央線の車内で天吾は、ふかえりにいう。 「新しい人に会うのが怖いのかもしれない。とりわけ…

太田泉
3年前

「ふかえり」の日 9月-Vol.3

ここまで来る1Q84ファンも少ないようで、カメラで駅を撮影していたら、地元の人に怪訝そうに質問された。 「ここ、二俣尾だよ。なんにもないよ」 村上春樹の小説に、この駅のことが、出てくるんです、って説明したら、そのおばさんはとても真剣に質問してきた。 「それ、なんていう小説?」 「1Q84、ってご存じですか」 「あの1Q84だよね、村上春樹の」って、驚いたご様子で、地元でもそんな話、聞いたことがないという。 ご本人も地元の人も、小説の存在は知っているのに、自分の使う

「ふかえり」の日 9月-Vol.4

で、この二俣尾駅には、まだ公衆電話ボックスがあった。 逆に言うと、それしかない。 たしか…

太田泉
3年前

「ふかえり」の日 9月-Vol.5

二俣尾は単線駅だから、線路が駅で二つに分かれて、駅から出るとまた一つになる。 これも天吾…

太田泉
3年前

「ふかえり」の日 9月-Vol.6

二俣尾の時刻表はスカスカだったから、次の電車までの間、駅周辺をゆっくり探索した。 それで…

太田泉
3年前

「ふかえり」の日 9月-Vol.7

帰りは一人だった。ふかえりは犬の散歩をさせるために外に出て行った。 天吾は電車のやってく…

太田泉
3年前

「嵐の夜」の日 10月-Vol.4

嵐の夜の日 天吾は予備校から、ふかえりのいる高円寺のアパートに帰る 「カミナリがなりだす…

太田泉
3年前

「嵐の夜」の日 10月-Vol.5

そして、ふかえりは、嵐の夜で最も重要な「申し出」を口にする。 「あなたはネコのまちにいっ…

太田泉
3年前

「嵐の夜」の日 10月-Vol.6

この行為は、リーダーが青豆に告白した「教団における儀式」と同じだ。 わたしの身体の筋肉はしばしば硬直する。 麻痺はしていても意識だけはいつも以上に目覚めている。いや、いつも以上に明瞭に目覚めている。 あらゆる感覚が失せてしまう。その仮死状態が続いている間、ずっと勃起が続いている。 そのあいだにわたしは女たちと交わることになる。