【サーモンランNW】データからブキの真の実力・適性を評価する　スピナー編

はじめに

【サーモンランNW】データからブキの真の実力・適性を評価する　シューター・マニューバー編
前回の記事はこちら↑

前回の記事に引き続き、DPSではなく「敵を倒すのに必要な時間（フレーム数）とインク量」に着目し、数値化したデータから各ブキの真の実力・適性を測っていく記事、今回はスピナーについてやっていこうと思う。

数値化

さっそくだが、各スピナーのデータをまずはチャージ時間を含めないで数値化したのが以下である。

すごいパワー

当然だが、チャージ時間を計算に入れないならその殲滅力はシューター種を大きく凌駕している。
ほぼすべてのブキがボールドマーカーと同等の殲滅力を誇り、ハイドラントに至ってはスライド後のスパッタリーをも凌ぐ圧倒的火力を誇る。
シューター種と違いチャージ時間を必要としている以上、まあこれは当然と言えるだろう。

ちなみに、ダメージはフルチャージハイドラント以外すべて最大35最小25と共通で、連射Fもハンドラント（フル3F）、クーゲル（長5F短3F）、イグザミナー（フル3F）以外はすべて4Fであるためスピナー間で適性の格差はあまり大きくない。

それではここからが重要、チャージ時間を計算に入れるとどうなるであろうか？それを数値化したのが以下である。

それでもすごい

これである。
あくまで理論値ではあるのだが、チャージ時間を含めてもシューター類と比べてかなり優秀な数字が出ている。
例として、シューターの基本種・スプラシューターとスピナーの基本種・バレルスピナーで比較してみよう

・スプラシューター
コジャケ　処理12F　消費インク1.840%
シャケ　処理18F　消費インク2.760%
ドスコイ　処理72F　消費インク11.04%
・バレルスピナー（チャージ時間含む）
コジャケ　処理11.9F　消費インク1.216%
シャケ　処理17.8F　消費インク1.824%
ドスコイ　処理71.4F　消費インク7.297%

スプラシューターを大きく凌駕する射程を持ちながら、チャージ時間を含めてなおすべての項目でスプラシューターを上回る数値を叩き出していることがわかるだろう。特にインク消費量においてスプラシューターを大きく上回っている。

スピナー全般に言えることとして、しっかり回っている分にはチャージ時間を含めてなお短射程シューター類と同等かそれを上回る殲滅力・インク効率を発揮する。
もちろん短射程シューター類のような機動性は出せないため、スピナー類は比較的安全なポジションを取った上で「砲台」としてしっかり火力を出すことが重要な仕事になる武器種と言えるだろう。
これを含めて、各ブキを考察していこう。

各ブキの考察

・バレルスピナー
スピナーの基本種。
なのだが、実はインク効率がスピナー種の中ではあまり良くない。
これより一発あたりのインク消費量が多いのはスプラスピナーだけである。
スピナー種は全体的にブキの性質から想像されるイメージと実際のインク効率がかなり異なっているのでイメージに騙されないように注意。
とはいえこれはあくまでスピナー種内での比較であり、シューター種と比べるとインク効率・処理時間ともに優れている。
射程とチャージ時間と発射持続時間のバランスも良いので「砲台」としてどんどん火力を出していこう。

・スプラスピナー
バレルスピナーの後でも述べたが、実はインク効率がスピナー種の中では最悪。
とはいえ、他のスピナーは発射持続時間が長いためどうしても無駄弾が出やすいのに対し、このブキはサイクルが短いため弾を無駄にしにくい。
なので、実態としてこのブキが特別インク効率が悪いとはあまり感じないだろう。
大半の短射程シューターを上回る殲滅力とインク効率を持ち、サイクルの短さから使い勝手も良く、総じて優秀なブキと言えるだろう。

・ハイドラント
バレルスピナーの倍という冗談みたいなチャージ時間を必要とするが、、それでも理論値が回っているのならチャージ時間を含めてなお殲滅力はスピナー中トップ、インク効率も2位である。
とはいえ、アホみたいに長いチャージ時間のせいでその火力を活かせる状況を作りにくく、長すぎる発射時間のせいで無駄弾も多くなり理論値を出すのは困難であろう。
また、半チャージで発射を始めた場合には各数値はスピナー種で最低ランクまで落ちてしまう。
それでも理論値自体は極めて高いため、そのポテンシャルを引き出すためになるべく安全な位置を取ってチャージし、シャケが固まってる地点に向けてフルチャージを無駄なく打ち込んでいきたい。
そして他の武器はハイドラントを介護してあげよう。ハイドラントが回るか回らないかでチーム全体の火力は大きく左右される。
アラマキ満潮の高台はこのブキのためにあると言っても過言ではない。

・クーゲルシュライバー
短射程モードの性能が（いい意味で）ふざけている。
シャケ一匹あたりの処理時間はチャージ時間を含めてなおボールドマーカーより早い。
もちろん他のシャケに対してもボールドマーカーに匹敵するレベルの凄まじい殲滅力を発揮する。
チャージ時間と発射時間のサイクルは極めて短く、おまけにリチャージ機能まであるため理論値に近い火力を出すのも容易である。
その性質から機動性も出しやすく、必要とあれば遠征も十分可能。
ヒト速も早く、タワーやカタパッドの攻撃を受けながらザコ処理を続けることも容易。
長射程モードもスピナーの中では最低ランクとはいえそれでも十分な火力は有しており、ターゲットに接近するのが難しい状況やバクダン処理で威力を発揮する。
大きな弱点がなく、あらゆる仕事を高次元でこなせる、最強クラスのブキの一つと言っていいだろう。

・ノーチラス47
殲滅時間だけでいえばこのブキより殲滅力で劣るスピナーはクーゲルだけであり、事実上スピナー種の中では最低である。
が、このブキにはリチャージがあるため他のスピナーと違い無駄玉を出しにくく、理論値に近い火力を出し続けるのが比較的容易であるという強みがある。
また、一発あたりのインク消費量がスピナー種で2番目に少なく、上記の性質も考えればインク効率は事実上スピナー種中トップと言っていいだろう。
殲滅力はスピナー種の中では下位とはいえ他武器種と比べればかなり優秀な部類なのでしっかり「砲台」としての役割をこなしていこう。

・イグザミナー
実は一発あたりのインク消費量は全スピナー中最小であり、極めて優れたインク効率を持っている。
のだが、チャージ時間がハイドラの次に長く、120F（丸2秒）もかかる。
とはいえフルチャージでなくてもバレルスピナー並の殲滅力を発揮し、フルチャージなら短射程クーゲルに迫る。
射程こそスピナーとしては短めなものの、その他のスタッツはハイドラとバレルの間の子みたいな性能であり、このブキがしっかりと火力を出せるかどうかがチーム全体の火力を左右するだろう。

まとめ

いかがだっただろうか？
スピナー種に関しては、インク効率が想像していたのとかなり異なっていたことが個人的に一番驚きであった。
繰り返しになるが、理論上の殲滅力とインク効率に優れる武器種であるため、スピナーを持ったときには砲台としてしっかり火力を出していくことを心がけていきたい。
今回のデータを参考に、実際のバイトに活かしていただければ幸いである。