【サーモンランNW】データからブキの真の実力・適性を評価する シューター・マニューバー編

はじめに

サーモンランのブキの強さや適性を測るに当たって、一般的にはDPSを火力の指標として使うことが多いかと思う。

しかし、それで本当にブキの真の実力が評価できるのであろうか?

否っ!

なぜなら、シャケを倒す際には多かれ少なかれ余剰ダメージが発生し、殲滅力は必ずしもDPSと比例するとは限らないからである。

というわけでこの記事ではDSPではなく「敵を倒すのに必要な時間(フレーム数)とインク量」に着目し、数値化したデータから各ブキの真の実力・適性を測っていきたいと思う。

その結果、イメージから大きくかけ離れた興味深いデータも得られたため、ぜひ参考にしてバイトに役立てていただけたら幸いと思う。

データについて

まず最初に、今回の数値化したデータについて説明していこうと思う

コジャケ処理F、シャケ処理F、ドスコイ処理F

読んでそのまま、コジャケ、シャケ、ドスコイを処理するのに要する時間をフレーム数で数値化したものである。
バトルでの対イカのキルタイムを数値化する場合、初弾を0Fとしてそこから何Fで100ダメージに達するかで数値化することがあるが、ザコシャケの群れに対しては継続的に処理する都合上、単純に必要弾数×発射レートを処理に要する時間として数値化している。なお、単純化のためダメージ量は常に最大ダメージを出すものとして計算している。

コジャケインク、シャケインク、ドスコイインク

特にザコシャケに対し一匹あたりどれくらいのインク消費量が必要になってくるかがそのブキのインク効率を測るために重要になってくるため、数値化した。
計算式は一発あたりのインク消費量×必要弾数である

バクダン、コウモリ処理F

バクダン、コウモリを処理するのに必要なフレーム数である。
バクダン、コウモリに対しては一旦他のシャケからターゲットを外し、スピナーやチャージャーであれば予めチャージをするなど攻撃の準備をしてから攻撃をかけることが多いため、他とは違い、初弾を0Fとして数値化してみた。
なお、バクダンが弱点を露出する時間は約80F、コウモリが弱点を露出する時間は約200Fであり、この数値が80または200に近いまたは超えているものは1ターンで倒し切るのが困難または不可能であることを意味する。

500属、テッパン盾、タワー、ハシラ、コウモリ、1200属処理F

各種オオモノを倒すために必要な時間をフレーム単位で数値化した。
ザコシャケと同じく、初弾も発射レート分の時間を消費するものとして数値化してある。

データ

上記を踏まえ、シューター・マニューバーの性能を実際にデータ化したものが下記である。

なんとなくで感じていたことがそのまま数値化されているブキもあれば、イメージと実態が大きく乖離しているブキもあるのではないだろうか。

各ブキの所見

ここからは各ブキのデータについて所見を述べていこうと思う。

・ボールドマーカー
イメージ通り。
あらゆるシャケに対し、トップクラスの処理速度とインク効率を誇る
機動性も全武器中トップクラス。文句なしに強ブキと言える。
唯一の弱点はバクダン。

・わかばシューター
・シャープマーカー
・N-ZAP
28ダメージ、連射5F組。
シャープマーカーとN-ZAPはインク消費量まで全く同じである。
わかばは他2つの倍近く燃費がよく、ザコ処理でかなりの威力を発揮する。
しかしわかばは平地でバクダン処理するのがかなり困難なため、全てにおいてわかばが上、というわけでもない。

・プロモデラーMG
思っていたよりずっと強かったブキ、その1。
バトルでのイメージから低火力なイメージがあるが、全然そんなことはない。
むしろ短射程シューターの中でも上位に入る火力を誇るブキである。
弱点はバクダンくらいであり、似非ボールドマーカーとして活躍できるくらいのスペックはある。

・スプラシューター
思っていたほどには強くなかった武器。
シャケ処理がやや得意なものの、それ以外は短射程シューターとしては標準的な性能である。
実はコジャケ処理が苦手で、全シューター中でもワースト級に苦手としている。
万能で強力なイメージに反し、意外なところに穴がある武器である。

・52ガロン
思っていたよりずっと強かったブキ、その2。
あらゆるシャケに対し最小限の余剰ダメージで処理できる52ダメージ。
コジャケ、シャケ、ドスコイ、オオモノなどすべての敵に効率よくダメージを与えることが可能で、ダメージ効率の良さから一発1.3%という数値上の印象より燃費も遥かに良い
コジャケ処理を苦手にしない分総合力ではスプラシューターより上で、大きな弱点がなく高い安定性を持つ武器と言ってよいのではないだろうか。

・プライムシューター
意外にもコジャケ処理がかなり得意で、一撃で撃破できるため処理速度、インク効率ともに良い。
が、それ以外の敵に対しては処理速度は早いとはいえず、燃費も良くない。
良くも悪くもほぼイメージ通りの武器と言える。

・96ガロン
思っていたより遥かに弱かったブキ筆頭。
大火力のイメージがあるが実はそれが逆に仇になっている。
コジャケ、シャケに対し余剰ダメージが多すぎ、処理速度、インク消費量ともにワースト級である。
実はシャケ処理速度はプライム、ジェッスイとまったく同じであり、インク消費量でこの2つに劣っている
コジャケは輪をかけて苦手で対コジャケ性能は事実上全シューター・マニューバー中ワーストである。
一方でドスコイやオオモノに対してはその高いDPSをいかんなく発揮でき、インク効率もいくらかはましになる。
歩き撃ちが遅すぎてタワーやカタパッドに狙われた場合攻撃行動を中断して回避に専念せざるを得ないことも多く、強みはあるものの相手や状況に左右されやすい、総じてピーキーで安定性に欠けるブキである。
DPSの数値上の高さに騙されそうになるが、このブキを過信するのはやめたほうが良い。

・ジェットスイーパー
火力、燃費ともにいまいち。
が、プライムと同じく意外にもコジャケ処理を得意としている。
射程も相まってタワー、ハシラにも強い
コウモリを直打ちで処理する際、猶予200Fに対し処理時間が176F必要であるため、少しでも弾が外れたり威力が減衰したりすると1ターン処理が間に合わなくなる点に注意。

・スペースシューター
・クアッドホッパー
・デュアルスイーパー
実は立ち打ちのダメージ、連射F、インク消費量が全く同じ
そこそこ長い射程とやたらブレる射撃精度を持つという共通点もある。
火力は低く、コジャケ、シャケ、ドスコイどれに対してもシューターマニューバー系では処理速度ワーストクラス
コウモリに対しても猶予200Fに対し処理時間174Fも必要とするため、ジェッスイ同様かなりギリギリ。
クアッドはスライドすることでわずかにマシになるが、スライドしてようやくスプラマニューバーの立ち撃ちと同等になるだけである。

・L3リールガン
思ったよりずっと強かったブキ、その3。
理論値が前提であるが、あらゆるシャケに対し短射程シューターと同等かそれ以上の高水準な処理速度とインク効率を叩き出す
ドスコイ処理速度に至ってはなんとあの火力にすべてを賭けている96ガロンとまったく同じである。
バクダン処理、コウモリ弾の打ち返しも全く苦にしない射程も持ち合わせており、全てにおいて隙がない
L3リールガン入りの編成ではこのブキのポテンシャルをどれだけ引き出せるかで難易度はガラッと変わる。
理論値を出すのはやや難しいが、練習する価値はある武器と言えるのではないだろうか。

・H3リールガン
これも思っていたよりかなり強い。
L3ほどではないものの全体的に高水準で、同射程帯のシューターより処理速度、インク効率ともに優れている
L3よりは理論値に近い性能を引き出しやすいし、安定した活躍が期待できる武器と言っていいのではないだろうか。

・ボトルガイザー
フルオートと初弾連打をどう使い分けるかがキモ。
理論値前提だが初弾連打のコジャケ、シャケ、ドスコイの処理速度は全シューター中でも上位に入る。
コウモリ直撃ちはフルオートで1ターンで倒すのはかなり厳しい(182F)ため、気合で連打しよう
逆にハシラ、タワーに対してはフルオートのほうが処理が早いため、ハシラに登ったときやタワーに接近した際はフルオートで倒したほうが良い
ザコの群れを処理する際、初弾連打はインク効率が終わっているためフルオートを使ったほうが効率が良いような気がしてしまうが、フルオートは火力が低すぎるため理論上は気合連打で処理を早回しし浮いた時間でインク回復を図るほうが時間効率が良い
唯一シャケにだけはフルオートの余剰ダメージが少なく効率よく処理できるため、インク効率重視のときはシャケの群れにはフルオートで戦ってもいいかもしれない。
とはいえフルオートは火力、連打はインク効率がワーストクラスに悪いため、総合的には微妙な強さにとどまっていると言えるかもしれない。

・スプラマニューバー
思ったよりずっと強かったブキ、その4。
同じ連射5Fのわかば組より威力が2高く、ドスコイ処理に必要な弾数が一発少ない
そのくせシャプマZAPより一発あたりのインク消費が少なく、さらに火力を出したいときにはスライド撃ちをすることでボールド並の火力を叩き出す
バクダン処理も苦にしない射程も持ち合わせており、隙がない。

・スパッタリー
イメージ通りめちゃくちゃ強力である。
ボールドよりわずかに威力が低く、ドスコイ処理に必要な弾数がボールドより1発多いものの、こちらにはスライドがある。
スライド撃ちの火力はもはや暴力であり全シューター・マニューバー中単独でトップ
ややシビアなものの平地でのバクダン処理もギリギリ可能な射程も持ち合わせており、大きな弱点がない。

・ケルビン525
立ち撃ちのスペックは全シューター・マニューバー中ワーストといっていい。
あえていえばコジャケ処理能力だけは案外悪くない
一方でスライド撃ちの性能は高く、スライド撃ちを使えば処理速度・インク消費ともにトップクラスに躍り出ることができる。
が、スライドの移動幅が異様に長くて扱いにくく、さらにインク消費も8%と大きいのもあり、そのポテンシャルを引き出すのはかなり難儀

・クマサンマニューバー
射程が短すぎるが、処理速度はスプラマニューバーと同等。
注目すべきはインク消費量で、わかばシューターに迫るインク効率を誇る
スライド爆風はインク効率は良くないものの瞬発力はあり、インク効率の良い射撃とうまく使い分けたい。

さいごに

いかがだったであろうか?
個人的にはプロモデラー、わかばシューター、52ガロン、L3&H3リールガン、スプラマニューバーは思っていたよりかなり強く、逆にスプラシューター、96ガロンは思っていたよりかなり弱かった。
ぜひ、このデータを参考に、バイトに役立ててもらえれば幸いである。


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