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発達が早くて天才と錯覚していた子供が凡人に成長して得意と言えること
私は、いわゆる器用貧乏。
脳の発達が早かった方みたく、負けず嫌いな性格も相まって、子供の頃は自分を天才だと思っていました。実際、「私って天才」が口癖だったと母も言っています。笑
箸を持てるようになったのは2歳の終わり頃。母から聞いた話ですが、近所の小学生が集うクリスマス会に、隣の家の当時小学生のお姉さんが連れて行ってくれたそうです。そこで、割り箸しかなく、周りのお兄さんお姉さんができているのに、自分は上手に食べられなかったのが悔しくてその日から練習を始めた、と。できないくせにヨーグルトでさえ箸で食べようとしていた写真がありました。
我ながら、なんて根性……
小学生になると、絵では毎年賞に選んでいただきました。単に低学年の時点で周りが展開図描法で描いている中、物の重なりを描くなどしていただけで上手いわけではないと気付いたのは、大学に入って子供の発達段階を学んでから…… 今は、絵はむしろ苦手です。気合を入れないと描けないので。
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それから、父に走り方を矯正してもらったおかげで足も速い方で、代表選抜リレーの選手になっていました。市の陸上大会に向けて、毎朝練習をし、走り幅跳びで入賞しました。
ピアノもやっていたので、音楽的な感覚も多少あったと思います。
習字は好きで、習い事に熱心に通っていました。
勉強も小5の時に、勉強をさぼって分数の通分で65点をとって衝撃を受けた以外はカラーテストはほぼ100点だったんじゃないかな。児童会(運営委員会)にも選んでいただいて、まさに優等生キャラでした。
ただし、これは発達が早かったからではないかと思います。10歳のクラスに中学生が混ざったら天才でしょう?
きっとそれです。少しだけ神様が発達のぜんまいを巻き過ぎていたのだと思います。
それなのに、何をしても私は1番にはなれませんでした。習字は学校代表にはなれないダメ金、絵は銀、小学生の一大イベントである50m走もクラスで2位か3位か。学年で合唱をする時も伴奏者には選ばれず、勉強も上位ではあるものの一番ではなかったです。100点満点がないのです。何をしても80点がとれる器用な人だったのです。
中学に入ってからは、勉強に関してはテスト前に10時間程は机に向かっていたと思うので、各教科90点平均、200人ほどいる学年で一桁順位あたりだった気がします。これはただの負けず嫌い精神です。そしてここでも、私は1番になれませんでした。
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合唱祭で発熱した伴奏者の代わりを頼まれたり、体育祭で怪我をした友達の代走をしたり、「とりあえず誰かに何かがあったら代わりはアイツ」というポジションが確立していきます。
というか、弾かない可能性の高い伴奏を裏で練習しておくなどしていて、頼まれた時に涼しい顔で引き受ける準備は抜かりなかったと思います。
この辺りで、私は気が付きます。
あれ、天才… じゃ、ないかもしれない。
そう、私は得意なことがこれと言ってない上に、やればできる、つまりやらないとできない凡人ということに気が付いたのです。
私は万年二番手かもしれません。カッコつけだから、ソツなくこなすふりをして裏で泣きながらできるようになるまで練習する泥臭い人間かもしれません。
器用貧乏のため、特別に得意なことがないので、私に特技を聞かれても困ります。たいして好きではないことでも、泣きながらでも、やってやろうと思ってやってるだけです。
「得意なこと」として認識されていることが、上記の場合、モヤモヤするのは私だけではないはず。
でも、天才ではないと気付いた時から望んで選んできた未来。何か一つを選びきれず、望んで器用貧乏という石を磨いてきたのだから胸を張りましょう。
私の得意なことは、天才じゃないとわかっているから、どんなこともできるようになるまで努力を惜しまずできることです。
#得意なこと #自己分析 #note初心者
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