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テニスの会話に正解はない

どーも!黒田祐加です。元アスリート、現在はテニスの大会を作る仕事をしています。

今日は頭の回転が早い選手が陥る話題です。

先日の強化練習会でダウンザラインへのカウンターショットの練習をしました。そこで2球連続でコートに入った選手から終了というルールを設けました。

その中で質問をしました。

「5-5 40-40でもこのショットをエースを狙いにいきますか?」

4人のうち2人は狙いにいかない、安全なクロスを選択する。彼らの言い分は勝つためにはここでエースは必要ないから。1球でも多くコートに返すことが大事と答えました。

他2人はエースを狙いにいくと答えました。エースを取ったほうが試合を見てる人が盛り上がるし楽しめるからと答えました。もう1人はエースがほしいからエースを狙うと答えました。

この質問の答えに正解はありません

どんな目的でプレーしているのか、それは彼ら決めればいいことだからです。私達指導者は提案するだけです。しかし何の目的でテニスをするのかがボヤケていると、質問されたことに正解を答える脳になってしまいます。

答え(言動)と行動が矛盾していたら、まだ自分自身を理解できていないのだと思います。言動と行動が噛み合ってこそ、次のレベルにいける鍵を手にしています。

指導者が質問するのはプレーヤーの考えを知りたいから

わたしたち指導者がプレーヤーに質問するのは、何を感じて何に価値をおいて選択しているのかを知りたいからです。それを感じるままに伝えられず、正解探しの答えを繰り返すと指導者とプレーヤーのすり合わせができなくなります。

質問されたら、正解を見つけるのではなく、自分の感性で素直に答える、そんな指導者とプレーヤーの関係性が築ければ間違いなくレベルアップしていくでしょう。

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