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「弱気になるとラケットが振れなくなる。」って分析合ってる??

どーも!黒田祐加です。元アスリート、現在はテニスコートや大会を作る仕事をしています。今日は「スコアだけで評価しないほうがいいよ」という話。

最近U14カテゴリーの選手と話す機会があったのですが、みんな口を揃えて「弱気になってしまい、ラケットが振れなくなる」と言っていました。さて今日はここを因数分解していきましょう。

損失回避の法則

だいたい勝っていて相手が挽回されてくると焦るから弱気になることが多いです。試合開始直後から弱気で振れない選手はほぼいません。それは人間の脳の仕組み上、得られた喜びより失うことのほうが大きく捉えてしまうからです。弱気になるとは損失をだしている状態になりやすいです。

例えば5-2で勝っていても5-3 5-4と追い詰められ、5-5になると負けてしまったように感じてしまいます。ホントはまだ五分五分で5-5からが勝負です。しかし5-2を6-2にできなかったから損していると脳が働き、弱気になりやすくなるのです。私はこれを損失回避の法則に似ていると考えています。

状況判断をスコアではなく内容で評価する

このような選手の考え方はスコアからしか自分のテニスを評価できていません。5-2までは相手のミスが連発で簡単にポイントを取れていたのなら、相手のミスが減るだけでポイントを取るのは難しくなります。スコアとは大差あるように見えて大差ありません。この状況を分析する能力や状況を判断する能力を練習から磨く必要があるのではないでしょうか?

まとめ

テニスは試合中にコーチや監督からのアドバイスがありません。全部自分で戦術も状況判断もプレーもメンタルコントロールもしなければいけません。まずは客観的にプレーをしながら評価できることが重要になります。

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