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大人の仕事とは?〜遊びの「コツ」は子どもの本能が知っている〜

かまばの森では、「そこにあるもの」で遊ぶ楽しさを身体で知ってほしくて、出来るだけ「お膳立て」しない工夫をしています。

なぜなら、その方が、大人の想像を超えた遊びが生まれることが多いからです。そして、その一連の過程で子どもは発想力、想像力、判断力、思考力‥たくさんの力をつけていきます。

「そこにある物で遊びを見つける」
‥子どもはその天才です。
大人の仕事は、その子どもの本能的な才能を引き出すことですね。

今日はそんなお話。


先日、同業の友人の補助で、近隣小学校に出前授業に行きました。
テーマは焚き火。

随所で子どもたちに考えさせながら、筋道立てて解説する友人の授業は、横で見ていてもワクワクし、学び多いものでした。
この記事で取り上げたいのは授業そのものではなく、休み時間の出来事です。

その日は大寒波で、休み時間には多くの子が
教室のファンヒーターに当たっていました。

ふいにある子が、
直前の授業でマシュマロを入れるのに使っていた空の袋をファンヒーターの風に当てて
風船のように膨らませ、
パッと手を離して飛ばす遊びを
やり出したんです。

その遊びは見る間に広がりました。
何人もの子たちが夢中になり、休み時間が終わるまで黙々と袋を飛ばしていました。

私、こんな瞬間の子どもの横顔を見るのが本当に大好きなんです。
何の変哲もないクシャクシャのビニール袋1枚で、こんなに豊かな世界ができる‥
なんて素敵なんでしょう。

ほんの20分の休み時間の出来事で、チャイムがなって終了しました。

子どもって本当に天才!

かまばの森では、この日の休み時間に見たような瞬間をたくさん生み出したくて、環境作りをしています。

本気の落とし穴作り。入っているのは小学5年生。中で立ってます!!
チャンバラには、気分の上がるマイ剣作りが欠かせない。ナイフワークの腕も上がります


遊ぶ「コツ」は、子どもが本能的に知っているんです。
もちろん、自然の中で遊び慣れている子どもほど、すぐにその天才的な本能を全開にします。
だけど、どの子も等しく持っているんです。

その本能が少しずつ、少しずつ、引き出されていくための、「環境を与える」
それが大人の仕事。
環境とは、ひま、空間、仲間‥3つの「間」です。

かまばの森では、子どもたちが創造的な遊びを生み出し、夢中になるための

「環境をつくる」
「きっかけを与える」
「安全を保つ」
(※全ての危険を取り払うことはできません。
「安全を保つ」とは、
子どもたちが小さなケガを経験しながら
自分の身を守る力をつけていく過程を
見守ることも含みます)


この3つが大人の仕事だと認識して、
想像を超える遊びに日々驚くことを楽しみながら、活動を行っています。


来月は休日ひろば、
そして4月からは、次年度のこどもサバイバル教室や放課後ひろばなど、いろいろな活動が再開します。

日々パワーアップするかまばの森、これからもどうぞよろしくお願いします!

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