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人生のターニングポイント

昨日、数年ぶりに千葉さんとメッセして、「出逢いの大学」を思い出した。
これをテーマに粋な勉強会でも、千葉さんに講義してもらった。
そこで千葉さんが語った「運は人づてに運んでくる」という言葉は、折に触れときどき思い出す。まさに昨日もそうだった。

また別の方とメッセをしていて、「何度も起業されてるので、普通に尊敬します。」と言われたものだから「何かアイデア降ってきた時にアクセル踏めばいいと思います。」と答えた。

思えば、事業を考えて行動したところでうまくいかない。
オンライン楽譜共有の「クラウドスコア」構想は、私が一方的に生み出そうとしていたもので、そこの起点には「出逢い」がなかった。
ピッチ大会で賞をとった時に出会ったご縁は実らなかった。

人生のターニングポイントってなんだろう。と考えてみる。

まず、松瀬と大学1年の時に会わなかったら、俺はIT業界にいなかった。
奴はローソン牛込店で春先だけ一緒にバイトをしただけの仲だ。
同じ大学でも早稲田で出会ったことはない。
ただ、奴の早高院時代の友人がバイトクルーにいたので、細々とつながっていたわけだ。そんな奴と濃い人生を一緒に送ることになるとは思ってもいなかった。

俺が大学卒業してからプラプラしている時、
(松瀬は留年しているわけだが)
奴から電話かかってきて「モデル事務所を一緒にやらないか?」と誘われた。正直、仕事内容はなんでも良かった。松瀬みたいなバカと一緒にスパイスの効いた人生を送りたかっただけだった。

エスクルーにジョインして最初にやった仕事は、モバイルサービスの遷移図を作って開発受注をとる営業だった。こんな感じに気づかないうちに、
IT県の渋谷村に住み込むようになった。
(当時は宮益坂の事務所で何泊もした。並木湯も良くいった。)

次のターニングポイントといえば、「粋な勉強会」を通じて、たくさんの業界人との接点ができたことだ。私の人脈と言えるものはこれ以降に培われた。

それもまた、会社員時代の上司の福永さんに、「勉強会やってみれば?会議室を使っていいから。」と言われて、やってみただけだった。

その会社をやめたあとは、
「うちのセミナールーム使いなよ」と尾下さんが誘ってくれて、
「尾下が有料で貸しているだったら、うちはタダでいいよ」と真田さん。
その1年は有料講座を毎晩開催して、中野と六本木を行き来して、食い凌いだ。こんな奴が六本木ヒルズに出入りしていたというわけだ。

2回目の創業は、丸山さんに「起業したら」と言われて、決めた。
そして、羽田くんから渡部さんを紹介してもらい、
「iPhoneアプリのプログラミング講座をやってみなよ」と誘われた。

これも今思えば、人生のターニングポイントだった。
自分がプログラミングを教えるのは、iPhoneブームが終わるまでだろうと思っていた。

こうやって書くと、全部受動的な流れである。
もちろん、能動的な動きもしたが、やっぱりうまくいかない。
最初の会社を辞めたあと、植木職人を半年ばかりして、その経験をヒントに、「植木職人と現場のマッチングサービス」なるものを構想し、ビットバレーの御大、西川氏と会ったこともある。

そして、中村との出会いは、ちょうど貧困を極めていたときに、山口さんから声をかけらて、マーケティングの業務委託で入った会社だった。

つまり、「日銭稼ぎ」と思って行ったところでもご縁はあったわけだ。

ここからテックジム創業まで、実は4年かかっている。
そういえば、その2年前に中村から連絡があって、十条に遊びに来てくれたことがあった。予兆だったのかもしれない。

あとの流れはこの動画の通りである。

かいつまんでいえば、長谷川さんという方が現れて、キッズ向けのプログラミング教室をやりたいということだったので、中村を紹介した。
しかし、彼とは一緒にやりたくないと連絡がきたので、俺とやりましょうか、となったわけだ。

ご縁でしかない人生だが、点と点はつながっていた。
それも人づてに繋がっていたというわけだ。

事業にタイミングが必要ではあるが、そのタイミングこそ「出逢い」なわけで、自分で恣意的にコントロールすることはできない。

i-modeの参入は遅かった。
すでに上場企業がわんさかいた。

スマホアプリの参入は早過ぎた。
事実として黎明期の有名企業はほとんど消えた。

では、プログラミング教育はどうか?
すでにキッズ向けは飽和。転職市場は踊り場。
プログラミングスクールとしては最後発になる。
しかしながら、格安大衆向けとなると、ファーストペンギンとなる。

2018年末、Python講座に100名の参加者が押し寄せた。
一般人ばかりで、「これは英会話のnovaになる市場だ」と思った。
これもまた「人」が運び込んでくれた気づきである。

今回、資金調達に成功すれば、100人規模の株主が生まれる。
株主優待で実際に教室に通ってくれる方もいるだろう。

また新しい出逢いが待っている。
これもまた、人生のターニングポイントになるのだろう。


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