【Stock Voice】ゲスト 4月11日 松井証券 窪田朋一郎さん

Stock Voiceでお勉強のコーナー。本日のエントリーはゲスト 4月11日 松井証券 窪田朋一郎さん。

【感想】
アメリカのCPIショックで年内利下げすら怪しくなってきた。しかし日本株については、金利差が縮小せず円安が株高を支える状況が続く。日銀も国債利払いの急増を恐れて利上げができない。今回は日本株全体の水準感についてコメントはなかったが、方向としては引き続き上であり、値上げできるところは拾っていってよいのでは、というところか。紹介のあったサイゼリア、セブン&アイHDだが、これに限らずだがかなり高値圏にあり、入るのは悩むところ。このどちらの銘柄も、最近は値動きが安定しておらず、チャートはあまり綺麗では無い。電力はこの153円という超円安の中で原価大丈夫なのか?とは思った。細かい着眼点は得られたが、日本株全体としてはここから一段高になる理由も見つからず、しばらく様子見か。

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<以下、書き起こし>

CPIショックはあったが為替が円安に進み、日本株には押し目が入った。日本も金利が上昇基調となり銀行を中心に買いが入っている。

為替介入が懸念されたが何もなく驚き。金利差が広がるタイミングで逆行する介入は恰好の円売りの場を与えてしまいかねない。円買い介入はなんどもできない。玉切れが懸念されるため介入は慎重。

インフレは根深い。CPIの中身を見ていると、サービス価格、家賃が強い。この先エネルギーや食料品が再び上昇する可能性が出てきた。コモディティ価格も再び上昇しており、今年利下げできない可能性も意識する必要がある。

70年代のボルカー時代を振り返ると、失業率が上がるまではインフレは収まらない。70年代の研究が増えており、インフレの波が3回あり、1回目の波で利下げしてしまった間違いを犯した。

日本は利上げはしづらい。国債の発行残高が多すぎる。1%の上昇で10兆円単位で利払いが増えてしまう。金融抑圧とういインフレ率以下の利上げしかできないのではないか。現金は危険で、日本人の間でも資産運用が普及しているのでは。

ハイテクに関してはエヌビディアに注目。金利上昇については銀行株が注目されやすい。金利上昇で注意すべきなのは、信用取引の適用金利が変わる可能性がある。大型株のほうが優位な展開になるだろう。マイナス金利解除で銀行間の金利は上がっている。

株式市場は名目なのでインフレは基本的にプラス。サイゼリアが値上げをしないことを決算で言ったために大きく売られてしまった。値上げできる銘柄を選んでいかないといけない。

個人消費は名目では伸びていくだろう。セブン&アイは大きく売られたが長い目ではリバウンドしていくのではない。インフレは購買行動を早める可能性がある。

電力セクターは引き続き注目。日本にデータセンターを作るという話があったが、電力を大量に消費する。大量に電力が必要であれば、原発再稼働の思惑もある。



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