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【映画評】FALL/フォール<シンプルな設定ながら楽しませてくれる気軽に見れる高所系サスペンス>


 ツイッターで何度かおすすめする投稿が流れてきて気になっていたのでアマプラで見ました。作品の深さは皆無ですが(そもそもそういうのを求める映画ではない)、気軽に見れて楽しめる作品でした。B級映画と評するものもあるが、B級と言ってしまうには惜しい。スリリングな展開に、手に汗握ること間違いなし。カップルや夫婦であまり重くなく気軽に見られる作品を探している方にはベストマッチと思います。ある種のパニック、ホラー?映画ですがサメやゾンビといった怖い生物はでてきませんので、間口は広いでしょう(ただし、少々グロいシーンは出てくるので注意)。あと、当然「高所恐怖症」の方は見てはいけません。予告編はこちら

 ストーリーはシンプルです。主人公のベッキーは、フリークライミングで最愛の夫を亡くし、一年経ってもなお失意の中で立ち直れずにいた。そんな友人を見かねた親友のハンターは、高さ600mの鉄塔に上る計画をもちかける。鉄塔の頂上から夫の遺灰を撒き、過去を克服するよう促すハンター。気乗りしないベッキーだったが、半ば強要される形で二人は鉄塔に上ることに。二人は無事鉄塔の頂上に辿り着くが、あることがきっかけで彼女たちは頂上に取り残されることに…。

ふたりは無事鉄塔の頂上へとたどり着くが…。

 こちらのレビューがすごく良くて、私が書く必要が感じられません。映画をよく見ている方のレビューは違うなとつくづく感心させられます(ギリギリネタバレになっていないのも、うまい)。
 このレビューのなかで「ヒッチコック的サスペンスのアップデート」と表現されていますが、実にうまい。本作のジャンルは「高所系スリラー/ホラー/パニック」といったところと思いますが、このレビューでは「サスペンス」と表現している。伏線がわかりやすく用意されており、しっかり回収されていく。「何かが起きる」ことを観客が知っているからこそ、ハラハラするわけですよね。

 「二人が鉄塔の頂上に取り残され下りられなくなる」ことは予め観客はわかっているわけですが、正直自分は「これどうやって話を膨らませるんだ?」と思っていました。鉄塔も本当にシンプルなもので、頂上の足場もわずか半径1m程度。この狭い舞台で、観客をしっかり楽しませてくれる。このシンプルさと意外さが、本作の一番の面白さだと思いました。

それにしても東京スカイツリー並みの高さがあるのにこの細さ。実在の鉄塔をモデルにしているそうだが、このアンバランスさで良く立っていられるな?と思ってしまう。この鉄塔自身の頼りなさが恐怖を増幅させてくれる。

 鑑賞後に知ったことですが、この鉄塔は完全なCGではなく20mの鉄塔を作り、クレーンを横付けして撮影をしているそうです。だから演技に迫力があるのかもしれませんね。CGでやったほうが安上がりだったのではと思いますが、監督と役者の気迫が伝わってきますね。ぜひ、見てみてください!私も誰かともう一度見ようかなと思っています。

<おまけ>
女優さんたちです。きれいでセクシーなお姉さんたちでした。

主人公のグレイス・キャロライン・カリー。
ハンターと違って露出はあまりありませんが、結構グラマラスな人です。
親友のハンターを演じるのはヴァージニア・ガードナー。
胸元をしっかり開けた、ちょいお色気お姉さんです。



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