ポケモン:構築の組み方理論おまけ実践編

計算結果をまとめてるうちに月末になったので実践編という名の構築記事っぽい何かです。はたしてわたしの机上論は結果を残せるのでしょうか??

関連する机上論です↓


おさらい

まずは机上論のおさらいです。

同時に出したいような相性の良いポケモン同士を線で結ぶという表現をやっていて、線の結び方に関してどういう図形になるように線を引くのが良いのか色々調べました。

結論としては中心になるポケモンを1匹決めてしまってからそれと相性の良いポケモンを入れていくという考え方が強いということがわかりました。逆にAを入れたからBを入れ、Bと相性が良いからCを入れる、Cを入れるならDも使いたい・・・となるように数珠繋ぎになるような構築は結果的に選出の幅が狭く、強い構築になれません。

一匹を中心に構築を組んだ方が強い

右図のような構築はAが通らない相手が来ると終わりになるように見えるため心配になるかもしれませんが、そのような効果も考慮した上でも右図の方が良さそうだという計算結果となっています。

また、線の数を増やすことで2匹の並びを中心に組むなども含めて考えたとしても一匹を中心に組む方が構築の柔軟性があり、強いという結果になりそうでした。

というわけで、一匹のポケモンを軸に相性の良いポケモンを詰め合わせる方針でパーティを組むのが良さそうです。実際にやってみましょう。

(ちなみにややマイナーよりのポケモンが多くなってますが筆者の逆張り好きが出てるだけなので上の机上論とは全く関係ありません。読者の皆様はカイリューとかサフゴとか使って上の理論応用してもらえるとよいかと。)

(あくまで個々の強さや相性の良さの総数を揃えた時の理論なので、選出パターン数の不利を補えるほどぶっちぎったさいきょーポケモンとかさいきょーコンビとかがいればそっちを出す方が勝率は上がります。)

構築経緯

組み始めのポケモンは毎試合で確定選出するので超重要です。今回は500族+輝石+CS切り捨てていて無駄種族値の少ない輝石リングマを中心にします。

特性を能動的に発動するためにねむねごで採用し、ねごとで出すとデメリットの消える暴れると、威力が高くノーマル技の補完として優秀な地震の2ウエポンでねむねごします。

輝石ねむねごリングマの特徴としては以下のようなものがあります。

  1. 眠ってからが本番のため、登場時に被弾したとしても初手眠るでリセットでき、引き先としての適性が高い。

  2. 輝石+素の耐久のためBかD特化した側の耐久はかなり硬い。今回はD特化のため特殊に対してはねむねごで受けが成立し、B側もねむねごこそ成立しないものの多くの等倍を2発耐える耐久は確保できる。

  3. ゴースト技を無効化でき、タイプ的な弱点は格闘のみ

  4. A130×根性1.5倍×高威力技で一発の威力が高い反面、ねごとで技が出る頻度が低い。襷マルスケ化けの皮身代わりを割るのが苦手。

  5. 持ち物依存度が強くはたきやトリックは苦手

  6. 状態異常には強い反面あまえる等の能力低下や一撃必殺は苦手

以上の特徴を生かすために以下のようなポケモンを採用します。

  1. まず引き先がいると強いポケモンということでビルドレイルカマン

  2. 同じく先制流星群後の引き先を必要としつつ、リングマの苦手な格闘技やみがわりを無効化できて相性の良い脱出パックドラパルト

  3. 物理技を引き受けられるポケモンがいるとサイクルぽい事ができて相性良さそう。ついでにステロで襷やマルスケをはがせるとなお良し。ゴツメ枠を色々試した結果虫テラスゴツメキョジオーン。

  4. たたきおとすトリックを受けるためのブーエナ枠が欲しい。苦手な身代わりや積み技をアンコできるブーエナブジン。

  5. スカーフの打ち変えやオバヒの能力リセットのために引き先を必要としつつ、リングマで突破できない物理受けを特殊技で破壊できる4災枠としてスカーフイーユイ。

一匹を中心に組むと強いというコンセプトのためリングマとの相性の良い点には特に注目して解説します。

個体解説

リングマ@輝石

しんちょう H252A4D252 地面テラス
あばれる/じしん/ねむる/ねごと

今回の中心。もともと500族と高めの種族値を持っている上に輝石+根性で実質A205B122D138の合計686まで伸び、指数にすると特殊耐久指数約4.1万火力指数約4万と回復技を自由に使えるポケモンの中ではなかなかいない高ステータスを実現できます。

根性を能動的に発動するためにねむねごで採用し、眠るで起きるまでの3ターンを確保するために耐久特化で運用します。A無振りのポケモンとしては暴れるの火力が本当に偉く、等倍無振りH80B80くらいのポケモンなら高乱数でワンパンしていきます。

運用方法は単純で、交代際+先手の攻撃を耐えて眠り寝言からの暴れる地震で粉砕します。眠るを押すまでがやることなくなりがちなので裏から交代で出すと良し。

特殊相手には3発耐えうる耐久を確保できるので眠っていればまず落ちないままねごとで削り殺せます。

物理相手は2発耐えるのが精いっぱいなので眠るによる受けは成立しないのですが、寝言で暴れる引けば粉砕できたりするので仕事がまったくなくなることは少ない・・・はずだった。実際は都合よく暴れてくれなかったりミリ残しして泣くことが多々ありました。

イルカマン@食べ残し

ずぶとい H252A4B252 水テラス
ジェットパンチ/ドレインパンチ/れいとうパンチ/ビルドアップ

引き先がいれば強いポケモンその1。HBのビルドレ型で採用です。
リングマに引いて変身してから物理相手に死に出しして積みます。リングマの性質上物理相手に死に出しすることになりがちなので積む機会はそこそこ作れます。

ドラパルト@脱出パック

おくびょう H4C252S252 竜テラス
りゅうせいぐん/シャドーボール/おにび/みがわり

引き先が必要なポケモンその2。
先手で流星群打って特攻ダウンを踏み倒しつつ相手の攻撃を裏のポケモンに押し付けます。リングマの苦手な格闘タイプを透かしたり、リングマの苦手なみがわりをすり抜けで無視したり、おにびで物理相手にも眠るで受けられるようにしたりと特にリングマと相性良いポイント多い自慢の一体です。

キョジオーン@ゴツメ

ずぶとい H252B252D4 虫テラス
しおづけ/じこさいせい/ステルスロック/てっぺき

物理を受けられるポケモンがいるとリングマと交代でサイクルの真似事ができると思いゴツメ持ちの物理受けを入れようと思った枠。中でも物理耐久が無難に硬い塩を採用しました。

ゴツメでダメージを稼ぐことを考えると接触しない地震を拒否できるポケモンが強い傾向があり、地面半減/無効のポケモンを使いたい。けど草飛行タイプやテラス使って最も代表的な物理アタッカーのパオジアンに弱くなるのも嫌だ。ついでにリングマの弱点の格闘タイプも半減以下に抑えたい。とか欲張っていたところにピッタリハマる虫テラスです。

リングマの寝言の頻度の関係上、襷やマルスケが残ると非常につらいことが多いのでステロを撒けるポケモンも欲しかった。

テツノブジン@ブーストエナジー

ようき H4A252S252 フェアリーテラス
インファイト/ムーンフォース/みちづれ/アンコール

持ち物依存が強いリングマへのたたきやトリックをケアするブーエナ枠です。またリングマはビルドや鉄壁積まれて攻め手がなくなるのも辛かったりしますがそのあたりもブジン引きからのアンコで縛れるのが偉いです。

またややコンセプトからずれますが、イルカマンからの引きをブジンで受けて道連れで1:1する運用もできます。物理や積み技持ち相手だとリングマ引きが不安定になるのでこっちで受けることも多々ありました。

イーユイ@スカーフ

ひかえめ H92C252S164 水テラス
れんごく/オーバーヒート/あくのはどう/テラバースト

個体解説のコーナーは理論と関係薄いので飽きてきました
引き先いると強いポケモンその3。せっかくのレギュCなので4災枠が欲しかったため採用。拘り技の変更とオバヒのCダウンリセットのために一旦引きを要求されることが多く、リングマがいると気が楽です。

選出

コンセプトの通りリングマを確定選出して残りの中から相手に刺さる2体を選びます。それぞれのポケモンをリングマさえいれば強く使えるように集めてるので、リングマ以外は自由に選出でき$${_5C_2=20}$$通りの選出パターンを確保できます。相手に合わせて比較的柔軟に選出できます。

立ち回りはリングマ以外を先発で出し苦手な相手が来たら一度リングマに引き、眠って寝言でダメージを与えてから裏でスイープが一連の流れです。

結果・レンタルパ

シーズン616850位でした。ここでバシッと良い順位取ってかっこよく理論の証明できる人になりたい人生だった。結果出てないとか弱いやつの理論なんて信用できないとか言われたら泣きます。

シーズン6の結果

ついでなのでレンタルパも公開

レンタルパ

感想

実戦編書いてみての感想です。

なるべくリングマと相性が良いポケモンを集めましたが、リングマだけを中心に相性が良いポケモンを5匹も考えるのはなかなかしんどかったです。

理論では個々の強さやポケモン間の相性の良さを一定に揃えて計算していたので、図形の形を重視するあまり個々のポケモンのパワーが下がるようでは本末転倒です。一匹のポケモンに線を引ける本数に上限のようなものを用意して計算した方が良いのかもしれません。


一匹を中心にする図形を除外すると3匹+3匹のような図形も候補に挙がってきます。今後はそのような"ベストではないけど強い図形"についても考察していく必要性がありそうです。

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