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ポケモンHOMEのデータを用いた環境推定
こんにちは。データ大好きぴらんです。今回はポケモンHOMEのデータを使って「今はこのタイプがアツい」「現シーズンこのタイプの通りが良さそうだからメインにするとよい」みたいなことをしたいな~と思っていたところ、Twitterで先駆者様を見かけたのでやり方を参考にさせてもらった記事になります。
要約
過去の構築記事の採用ポケモンを用いて採用率の順位から採用率を推定する関数を作成し、その関数を用いてポケモンHOMEで公開されているの採用率順位からそれぞれのタイプのポケモンがどの程度存在してるかを調べました。今後シーズンやレギュレーションが変わってもこの方法によりタイプ別の使用率や技の通りの良さを出すことができると考えられます。
はじめに
ポケモンのランクマの統計は一部ポケモンHOMEにて公開されており、これを使うことでどのポケモンが多く使われているか等がわかります。
![](https://assets.st-note.com/img/1689992784602-JtCV7vDQUp.png)
このデータを使えば環境にXXタイプ多いからYYタイプが刺さるんじゃね?的な考察ができるんじゃないかというのはわりと誰しも考えることで、わたし自身なんどかそのような試みに挑戦したことはありました。
しかし実際にやってみようと思うと重要な問題があります。なんとポケモンHOMEのデータには順位しか書いておらず、そのポケモンが何パーセントいるかという具体的な使用率がわからないのです!!
![](https://assets.st-note.com/img/1689993235954-RIEzm1ljsW.png)
このためタイプ別の使用率や技の通りの良さを出そうにも計算することが出来ず、せいぜいフェアリータイプのポケモンは3種類のポケモンが環境にいます・・・くらいのことしか言えませんでした。
ところが先日Twitterで次のようなツイートを拝見しました。
朝ランの時間使って、前期のログからKPの近似曲線出してみた。
— キャサリン (@Catherine_Poke) July 14, 2023
昨日作ったS8の環境タイプ相性表と合わせて、技タイプの通りを数値化できないかなーと。
あくまでザックリね。 pic.twitter.com/OyMiBes7Ra
つまり、前シーズンの使用率と照らし合わせて1位のポケモンの使用率が50%であれば今シーズンのポケモンHOMEの1位のポケモンも約50%の使用率になっているだろうとすれば計算できるというのです。
天才の発想です。早速真似してみます。
計算
順位VS採用率の関数の推定
まず先ほどのツイート主の方と異なり過去シーズンの対戦の統計は取っていなかったため、実戦で遭遇したポケモン数から求めるのは不可能です。
そこでポケモンバトルデータベース様(https://sv.pokedb.tokyo/trainer/list)にまとめてある構築記事の使用ポケモンからポケモンの採用数を数え上げ、次式で採用率を計算しました。
$$
ポケモンPの採用率=6\times \frac{Pの採用数}{採用された全ポケモン数}
$$
横軸に採用率の順位、縦軸に採用率を取り各シーズンでグラフを作成しこれを指数関数で近似することで採用率の近似関数を作成しました。
使用率関数を用いたタイプ分布推定
上で作った近似関数を使って7月18日現在のポケモンHOMEの順位を採用率に変換し、それぞれのタイプが何%採用されているかのグラフを作成しました。
また、各ポケモンの数がわかればあるタイプを弱点にしていたり半減にしてるポケモンの数もわかります。したがって特性を非考慮で技の通りの良さについてもグラフを作成しました。
結果
各シーズンの順位VS採用率のグラフは以下のようになりました。
![](https://assets.st-note.com/img/1689995508944-NQdJduJDfC.png)
まず超重要なこととしてグラフがどのシーズンかに関わらずほとんど重なることがわかります。つまり過去シーズンで順位VS採用率の関数を作成すれば現シーズンや未来のシーズンでもそれを適用可能なことを期待できるという事を表しています。今回のやり方は間違っていなかった!!
その上で高い順位では急激に使用率が上がっている関数なので指数関数を用いて近似するとだいたい$${0.5\exp(-0.08x)}$$くらいの関数になっていることがわかります。
この結果を用いたタイプ毎の採用率は以下のようになります。
![](https://assets.st-note.com/img/1689996434331-Hv5boOIsqf.png)
技の通りの良さもタイプ毎に出すことが可能です。以下のようになります。
![](https://assets.st-note.com/img/1689996546038-rzNhsEzzwI.png)
まとめ
過去の構築記事の採用ポケモンを用いて採用率の順位から採用率を推定する関数を作成しました。またこの関数はシーズンによって大きく変わることはなく、過去シーズンの関数が普遍的に使用できることが確認できました。
上記の関数を用いてポケモンHOMEで公開されているの採用率順位からそれぞれのタイプのポケモンがどの程度存在してるかを調べました。
あとがき
いかがでしたか?
これでどのタイプがメジャーな環境なのかがすぐわかるようになりました。今回はシーズン8中盤のデータを紹介しましたが、ポケモンHOMEのデータの記録は気が向いた時に逐次行っているため最新の環境のデータを知りたい方はぴらん(TwitterID@pyran19)まで気軽に聞いてくれれば答えられるかもしれません。
今回キャサリンさんのやり方にがっつり乗っからせてもらったのと、バトルデータベースさんの構築記事リストのデータをがっつり使用させてもらいました。あんまり自力でやった感ない記事なので先人の方に感謝を表させてもらって〆ることにします。ありがとうございました。
でわ~~
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