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7年勤めた公務員を退職しました

2024年3月31日、実際は29日を最後の出勤日として退職しました。
これから公務員になりたい方、辞めることを考えている方にとって有益な内容になるかは分かりませんが、辞めた理由と辞めてみた感想を綴ってみようと思います。

辞めた理由①仕事内容が合っていなかった

私は小さな町役場で勤めていました。

基本的に事務などのデスクワーク。
休日はイベントの動員。
時折訪れる選挙では、朝早くから深夜を跨ぐ選挙事務。
職員の自主活動と謳う半強制的なプロジェクトチームでの活動。
町民に対して公平公正な立場で振る舞うこと。
華美な身だしなみはできないこと。などなど。

ほとんど苦手なことばかりでした。

そもそもなぜ公務員になったのか?
それはもう、とにかく親や周りの大人のうるささに耐えられなかったのです。
作家になりたい、もっと創作的な仕事がしたいという夢をあきらめて、
地元で安定した職=地元の公務員になるという道しかありませんでした。
そのために大学に行ったんじゃないし、大学も別に行きたくなかったのになんて不満を抱きながら。
絶対に向いていないしやりたくないこととわかっていたのに、なってしまいました。

結論、なるもんじゃありません。
年々、地方創生の課題は重くなっています。
人は少ないのに業務量が多い。どんどん職員は苦しい思いをしています。
ましてや首長があまりその苦しみに理解がなかったとなると…。
あまり大きな声で言えませんが、とんでもないことを言ったりしたりする首長だったので、ただでさえ疲弊した職員が次々と病んでいく現実がありました。

私も多分適応障害だったんじゃないかって思う時期もありました。診察に行けばよかったと思ってます。

辞めた理由②:やっぱりしたいことする人生がいい

先に述べた通り、学生時代から私は創作系の仕事がしたいなと思っていました。
まあそれはそれで非常に厳しい世界だと自負していたのですが。

しかしこのご時世、誰でも発信できる機会があるというのに、私は公務員という立場のおかげで結構やりたいことが制限されていました。

YouTube、物書きなどのライティング、ライブ配信…

やはりやるからには趣味の範囲ではなく本格的にやっていきたいと思いました。

公務員は副業が原則禁止です。
申請をすれば認められる云々ありますが、多分ややこしいなと思って謹んでいました。

他にも、古着屋で働いてみたかったり、雑貨に囲まれたお店で働きたかったり、私の密かな夢もこのままでは到底叶わないよなと思いました。

周りを見れば、自分がやりたいことを頑張っている若者たち。

自分のことを振り返ってはうじうじ嫉妬して、という自分がどんどん嫌いになっていきました。

だから辞めました。

というと、「正気ィ!?」となる人が大半かと思います。
でも自分の人生に本気になれるのは自分しかいないので、割と悩み抜いた決断です。
本当はもっと早く辞めるべきだったんですが、やっぱりしんどいことを避けてしまう癖があるので、結局ずるずるときてしまいました。

役所に向いているなと思う人材

・コツコツやることが苦ではない人
・打たれ強い人
・働くのが好きな人
・人のためになることが好きな人
・受け身すぎない人
・コミュ力がちょっとでもある人
・口が堅い人

自分が思う人材を書いてみました。
デスクワークかと思いきやアクティブなところもあるし、結構人と接する機会が多いです。
あととにかく知りたくもないのに他人の個人情報を知ることになるので、絶対に口外してはいけないのは当たり前ですが、個人的には「知ってしまう」だけでストレスでした。
地元で働こうものなら特にヤバいです。お気をつけください。

でも本当にどこも人手不足でヒイヒイ言っているので、地域創生で活躍したい方は是非とも役所へ!
どの部署も基本的には「まちのため」に働くことになるので、たとえ戸籍や課税、保険付加の担当になっても結局は「まちのため」になります。

余談ですが正直、地元は好きなのに納税したくねーと思うぐらい首長が好かんかったので出て行くことを決めたのも理由の一つではあります。

たとえ建前でも、「まちのため」と思って働ける公務員の方、嫌でも職務を果たしている方は本当に尊敬します。

実際辞めてみたら

何年も待ち望んでいたこの日に抱いた感情は一言。
寂しいです。

土地柄なのか、周りの人は本当にあたたかくて
こんな私でも必要としてくれたり、常に支えてくれていました。
退職日に挨拶回りをしながら、色んな人に支えられてたなと実感しました。

助けられてばかりの7年間でした。
楽しい思い出もあります。
でも辞令交付式の最中、思い出したのは辛い思い出。
内心「苦しかった…」と泣いてしまって恥ずかしかったです。

私の人生の第何章になるかは分かりませんが、
新たな章の幕開けが明日訪れます。

国保や年金の手続きとかしにいかなければ…という面倒臭さは正直ありますが、新しく始まることもございます。

明日からポコチャでライバーデビューします!

今までできなかったこと、これから色々試して行ってみたいと思っています。

しかし人生そんなに甘かありません。
生きるためにはお金が必要…ちゃんと働かねば…。

ライティングの依頼も初めて受注してみたりして、今の私は全てにワクワクドキドキでございます。

このまま役場を続けるよりも辞めてよかったなと思える人生になるように今日から改めて精進します。

ここまで読んでくださり、ありがとうございました!
こんなやつもいるんだなあと思っていただければ幸いです。

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