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責任感を持ちすぎると自らの首を絞めるかもという話

 以前、完全にこの状況に陥っていました。そのときには毎日「ああ、仕事行きたくないなあ」と思っていました。

仕事のハードルを上げすぎてつらくなる

 これ、結構よくあるパターンです。「そこそこやればいい」仕事に力を入れすぎて大変になるというパターン、あるあるです。

 しかし残念ながらそれが評価にはつながらない。これは結構心理的にくるものがあります。わかるー。でもそれ、あなたの上司はきっといろいろなやり方で伝えてくれている。

自分だけに最適化した世界を作り上げてしまう

 システムって気を付けないと俗人化しがちです。「こう運用するのだ」という運用や管理だけが独り歩きして、それは独りだけが握っていることもよくあります。

 その人だけに最適化されているため、他の人には全然使いやすくないし、なんでこんな手順になっているかわからないの。でも、その人に依頼すると、ありえないくらい早く対応してくれるの。

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 部内でこういう人が以前いましてですね。めちゃめちゃ仕事速いんですけど、その人だけに最適化された言語、最適化された管理になっていました。定年5年前になって、プロジェクトが立ち上がりまして、その人にいろいろ説明してもらったのですが、

結論:独自過ぎてわからない。

 あれやこれやでその人は無事に退職されたわけですが、今その人のやっていたことは、アウトソーシング先のベンダと社員2人でまわしています。あの人の品質まではいかないでしょう。でも、どうしてこうなっているかは見える化されました。でも、その人だけに閉じていないほうがよかったんだなあと思っています。

 そしてその人が異動したり退職すると、ルールだけが残っていくという。。。そしてそのルールに紐づくものは何もなくなっても業務だけが残るという、、、もう、ため息しか出ません。

独り24365になってしまう

 一人情シスでなくてもこういった人は一定数いるのではないでしょうか?私は結構長いことこうでした。「いつ寝てるんですか?」みたいに言われたこともしばしば。

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 本当に24時間張り付いているというよりも、一定現場にいると、ある程度鼻が利くようになってくるんですね。「やばい!」と思ったときにすぐに反応できるようになる。

 でもこれって、「何がいつあってもこの人なら必ずキャッチして対応してくれる」という妙な評判が立ってしまいがち。そうなると、たまに休んだりしているときに妙に叩かれたりする。本来的には自分がそこまでフォローする必要ないのに大騒ぎになったりして、妙に目立っちゃう。

 またこういった立ち位置でいろいろやっていると妙に器用になって、やれることが増えたりすると、頼まれごとが増えて休みづらくなるスパイラル。。。

マネージャーからどう見えているか

 こういう人って「俗人化の象徴」ととらえられがちなのですが、決してそんなことありません。主体的に仕事を取ってくれて、責任感をもって仕事をしてくれる人はマネージャーになってみると、頼りになる、よい戦力です。

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 ただ、会社はチームプレイなので、こういった人が仕事を抱えすぎると周囲が育たないし、無理してほしくないという思いもあります。現場ばかりやっていると、出世が遅れたりしますしねえ。。。

 こういった人には「もうちょっと任せたら」とか「そこまでやらなくてもよいと思う」みたいなことを言ったりします。でも、ここで頑なになったり、「わかってない!」とか「自分の貢献を評価してもらえない!」とか、ガクッと来てしまうことが少なくありません。
 私はそういった人に(自分がそうだったので)「わかってもらえる」と思われるせいか、上記のような愚痴は他チームのメンバーからも耳にします。結果、こういった人の働きがもめごとを生んでしまったり「そこまでやる必要ないのに」といった評判を生んでしまったりもします。

わりとみんな適当にやっている

 そんなときに言うのがこれです。
 結局のところ会社はチームプレイであり、みんなが素晴らしいスキル、素晴らしい働き方ができるわけではありません。いろいろな事情を抱えていたり、組織としての優先順位もある。強みも違う。
 そこで、自分の責任感や仕事に対するこだわりだけでやることを決めていては、成果を出し続ける人にはなれません。そこではある程度力を抜くことも必要。

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 それとは別の軸として、マネージャーとしては、「個」としてレベルの高い働き方をしている人には、その人が責任感を感じすぎないように、その人だけに依存しないような仕事のルールや体制をしいてあげることも必要だと思ってます。
 ぶっちゃけ、成果を見せやすい仕事にもっとリソースをかけてほしいんですよね。。。評価したいから。

 こういうふうに、上司と部下の想いは時にしてずれがちです。エンジニアの方って面談でも自分から話さない方が多いですが、上司が自分の仕事をどう思っているのか、どうすればもっと評価されるのか、突っ込んで聞いてみるとよいかもしれません。







 

 


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