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【読書】システム障害対応の教科書

Togetterでこのなかの図が紹介されていて、非常に興味を覚えたのですぐに書店で買いました。

システム障害対応のことが全部わかる

カバーに「障害対応のプロセス・基本動作・ツールを体系化」とありますが、お手本の流れが全部わかります。

とくに3章の「システム障害対応の登場人物と役割」のところに「インシデントコマンダー」という人が出てくるんですけれど、私自身がこれをやることが大変に多いので、この説明に「まさに!」と思いました。

役割とフローの概念が実感としてつかめる

 一定の規模になってくると、作業者がコマンダーを兼ねると、社内からの問い合わせや、告知、判断や事象の整理などを行うとともに、事象を総合的に把握して、管理職や経営陣に、起きている事象や対応方針を端的にこたえられる人が必要になってきます。そういった役割を把握したうえで、4章の「各プロセスの基本動作~発生から収束まで」の、具体のフローに進むことで、基本的な流れをつかむことができると思います。

図解が良い

 Twitteでは中の図だけが引用されて話題になっていましたが、本当に、図を見ただけでイメージがよくつかめるんですよ。図の使い方がうまいなと思います。250ページ弱というページ数で、レイアウトもすっきりしていて、でも内容は厚いという良書です。今は机の上に常において、時々開いてみています。

障害対応の改善は、継続的に

 8章は、システム障害の対応について継続的な改善・教育について記載があるのですが、またこの内容が良いです。弊社のように中小の場合には、いきなり全部は無理なので、実際の事象を通じて、振り返りや訓練を行い始めているところですが、何をすべきかが全部書いてあるんですよね。大体こういったものって「なぜ必要なんだ」「事象は一つひとつ違うんだから振り返りなど参考にならない」みたいな人も出がちなので、そういった人に「必要性を納得させる」という意味でもよいと思います。

障害状況ボードについて

 気になったのはここ。私の場合はホワイトボードでゴリゴリ書きますが、やっぱり在宅だと機動力が落ちるので、どうするのかがよいのかは迷い中です。電子黒板とかよいですけれど、まだみんな使いこなせてないし。。それも含めて考えるよいきっかけになりました。


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