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情シスで議論を成功させるには、ネゴシエーションが大切

たくさん人を集めると打ち合わせってうまくいきません

 これは経験的に思っていて、何度か痛い目にあったことがあります。
 そのなかで一番ひどい目に遭ったのはこんな感じの打ち合わせ。

・サービスリニューアルをすることになった
・情シスから方針説明をすることになった
・管理監督職+現場のメンバー+関連メンバー30人以上が集められた
・説明するはずだった上司が急遽こなくなって丸投げされる
・とりあえず骨子だけ説明しようとするとユーザ側から「どうしてくれるんだよ!」という怒号が鳴り響いて取り囲まれる

なんか、すごい人数の中でぶっつけ本番で
説明をする羽目になったのである

 で、まあ背景はともかくとして、ここで学んだのは「大きな変革には現場を大量に混ぜちゃいかん」ということですね。

 ちなみにこのときは、ベンダーとユーザのキーマンだけを部屋の外に呼び出してこそこそトークしたうえで、分担して説明して乗り切ったぜ。

30人を説得するよりも、キーマン一人に問題を理解させることが大切

 こんな記事なんかも書いたりしましたが、上記のような進め方って、情シス的には「悪手」でしかありません。

 だって、だいたいの場合、情シスよりもユーザの方が多いから(´;ω;`)

 なので、あれこれ言わずに先に「相談がある」ってキーマンを呼び出して腹を割って話をすることが大事だと思います。

結論から伝えるのではなく、問題から結論を導き出させる

 そこで大事なのは、相手の言葉を引き出すことです。

 あれこれこちらから結論を伝えるのではなく、問題や課題を共有して「で、どうすればいい?」とか「〇〇しないとだめじゃない?」って、相手の言葉を引き出すことが大切です。

 さらに言うと、Win-Winの方向性にもっていくことが必要です。
 相手、人なので。

議論が平行線をたどるときには、落としどころを探る

 ここはまあ「コツ」ってやつがいろいろとあるわけです。この本にある「人物」と「問題」を切り離して考えるというのは良い手だと思います。

 ちなみに「次善の策」を持っていくなどというのは基本ですね。
 私の場合、キャリアが長いので、キーマンによっては

「で、ぶっちゃけ俺はどうすればいい?落としどころはどこなのよ?どーせ持ってるんでしょ?」

 みたいに言われたりするぞ。
 さらに、開口一番

決まらないときには、結論をそろえて責任者を呼び出す。

 まあここは難しいポイントなのですが、ものごとが決まらないときには、端的に問題を伝えて、結論をいくつか用意して責任者を呼び出します。

「AかBしかないので、そのうえで、どちらにするか決めないといけないのでお時間いただけますか?」

ってやつですね。

呼び出す方もそうだけど、こういう決断を
始終迫られる人ってストレスすごいでしょうねえ

 で、ここまで来ると大体話は言っていて、ただ、相手の都合の良い方にしか大体伝わっていないわけなので、割と簡単に決まります。

 ここで大事なのは、ある程度議論を尽くすことですね。

 IT系の仕事はロジカルなタイプの人が多いので「結論ここしかないじゃん」ってあるんだけどさー。
 議論を尽くすことが必要なことってありますからね。
 ここを受け止められないと、情シスではなかなかやっていけません。

 あとは、気を付けないと、情シスは息が長かったり、年単位のプロジェクトとかありますからね。

 進め方のフレームを持ってしまうことが大事だと思います。

 まあ、あれやこれや書いても、炎上するときは炎上しますからね。
 「覚悟」をもって臨むことが改めて必要だと思いました。

 おしまい。


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