Chromebook導入の顛末記
数年前よりChromebook導入を進めています。結論としてはあれやこれやあって、一部はWindowsに揺り戻っています。
導入時に情シスとして体験したあれやこれやを書いてみます。
4GBではスペック不足だった
書いた通りです。4GBでいけると思っていたのですが、結論として足りませんでした。
ブラウザで操作するのが原則になるので、弊社の業務の場合には大量のタブを開いて作業するようなケースが多くなり、小規模テストの段階でスペックを見直しました。
8GBにしたら「起動が早い!」といった明確な優位性を感じられるようになりました。
脱印刷、脱Office
印刷でも苦戦しました。プリンタと接続する際に、対応していないプリンタがあったり、利用者がわかるようにかけていた利用時の認証を外さざるを得なくなったり、制約が大きくなります。設定もだいぶん使い勝手が異なるので、管理側も、ユーザ側も、周辺部分を見直さざるを得ないことが多くなります。
またGsuite移行とセットになりますので、弊社でも切り替えを行いましたが、細かいことはいろいろありますが、弊社側はいいんですけど、他社は圧倒的にOfficeが多いので、やり取りにOfficeが必要なケースが多いです。
キーボードで混乱
これは覚悟していました。
・キーボードがおかしなことになった
・いじったら英語しか入力できなくなった
・半角と全角の切り替えはどうすればいいんだ
といった問い合わせが相次ぎました。
ちょっと調べたら、
Chromium OS、半角/全角キーで英語/日本語の切り替えを
https://cloud-work.jp/windows_pc/chromiumos/japanese_keyboard/
とった「やり方」はすぐにわかるのですが、調べられないユーザ多いので。。。。
ちなみに、マウスも使えますが、ブラウザオンリーだったら使わないように自分のキー操作を変更したほうが、最終的なタイピングとか、操作性とか、良さの実感はできると思います。
ChromeとChromeOSとの違い
ChromeOS非対応のアプリはまだそれなりに多いです。WindowsのChromeで見られても、ChromeOS非対応というものもあります。もっというと、BtoBのWebアプリはChromebook非対応というところが多いように思います。対応するためには個別開発が必要というサービスもありました。要は「検証してないから検証と対応のための費用をいただきます」ということですね。
確かに、自社でやっていても、とくに古いアプリケーションは対応が必要なものが多いんですよね。。。結構、細かいところはあきらめて、最低限のものだけ対応をした感じです。
よいところはもちろんある
しかし、数年経過して、下記のような利点がはっきりしてきました。
・端末に情報持たないので故障時のリプレイスがシンプル
(トラブル時はまず端末交換してしまえばよい)
・起動はむっちゃ速い
・安価な機種でも軽い
・ライトユーザにはとても好評(文書作成中心の部署とか)
弊社でいうと、4割くらいの部署は圧倒的にChromebookがよいです。カスタマーセンターとかは圧倒的によいです。
でも、残りの6割、比較的専門性の高いことをやっている部署だったり、会計や購買、総務系、外部とのやり取りが多い部署は、Office系の資産も多いということもあり、Windowsが中心です。
ちなみに情シスは、
・インフラ系は基本Windows(使えないアプリがある)
・業務システム系はWindows(デスクトップ)
(クライアント型のアプリケーションなので、無理)
会議の時などはChromebook持ち歩き(共用)
・顧客向けアプリなどの開発を担当している部門は
Chromebook+iOS端末などの検証用端末
といった感じです。
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