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うちのふにゃちゃんがリンパ腫になった

我が家には2匹のねこちゃんがいます。
その1匹がふにゃちゃん。
もともとはFluffersという名前だったのですが、ふにゃ〜〜としていることがおおいので、いつのまにやら「ふにゃちゃん」と呼ぶようになりました。

娘が6歳の時、「ねこがほしい!」といい、私も「子猫を飼いたい!」といい、じゃあ、子猫ちゃんを探そうか、と言っていたら、
娘の一番仲のよかったお友達の家族が他の州に引っ越すことになり、彼らが飼っているねこ2匹を連れていけないという。
もらってくれる人がいないかしら、と聞かれて、
本当は子猫がよかったのだけれど、せっかく兄弟2匹いままで暮らしていたのを、どこかの家に離ればなれになるかもしれないのもかわいそうで、
じゃあ、うちが2匹とももらいます、と引き受けたねこちゃんたち。
当時4歳。

そして今や、娘は18歳、ねこたちは16歳になりました。

ふにゃちゃんは10年前に肝炎になったことがあって、黄疸が出て、食欲がなくなって、とても心配したのだけれど、動物病院でもらった肝保護剤がきいたのかどうかよくわからないけれど、そのときはなんとか回復して、すっかり元気になっていました。
よく食べて、のんびりしていて、ちょっとふとっちょなふにゃちゃん。
(近所の人からは巨大ねこと言われてましたが。笑)

そのふにゃちゃんが、数ヶ月前から食欲がなくなって、どんどん痩せてきてしまったのです。
8月に動物病院に連れて行くと、体重が以前ワクチンを打ちに来たときより1.5キロも減っていました。
それでも、血液検査、尿検査などは異常が無いという。

わたしはそれで安心してしまって、レントゲンをとっても仕方ないし、様子を見ます、とそれ以上の検査をせずに、帰ってきました。
まあこれが人間だったらもう少し何かしたかもなのですが、
ふにゃちゃんの血液、尿検査ですでに$350ほどもかかっていて、レントゲンを撮るとさらに数百ドルかかるといわれ、日和ってしまいました。
家で様子を見たら、前の肝炎のときみたいにすこしずつよくなるんじゃないかとおもったわけです。

でもふにゃちゃんはちっともよくなりません。
どんどん背中がやせてきて、背骨がごりごり触るのに、おなかはふくれているんです。
もともとふとっちょで、おなかがふくれている子だったので、なんでかなあ、なんて思っていました。
やはりこれは検査が必要か、と思い、ただそれまでの動物病院はとてもあわただしくて、先生がいつも違う人になるのがいやで、
こんどは見てくれる先生がいつも同じ動物病院に連れて行くことにしました。

先生は、「おなかに何かが触ります。エコーをしましょうか。今度の火曜日にエコー専門の先生が来ますから、予約とりますか?」とおっしゃってくれて、予約をしてかえったのが木曜日。
でもおなかがどんどんふくれてくるので、まさかイレウス?
毛長ねこなので、ヘアボールでイレウスになったりするとかネットに書いてある。
電話をして「レントゲンもお願いします」というと、火曜日エコーの前にレントゲンも撮ってもらえることになりました。

そして火曜日、動物病院にふにゃちゃんをドロップオフして仕事へ。
エコーの先生は何時に来るかわからないから、検査結果がわかり次第、電話をくれるという。

その日の夕方。電話があり、私はすぐに仕事場から動物病院へ。動物病院は家と職場の途中にあって、とても便利な位置にあります。
車で10分もかからず到着すると、先生が「説明しますね」と奥の部屋へ通してくれました。

これがレントゲンです。
昔医者をやっていたものの、レントゲンをみるのはひさしぶり。
とりあえずイレウスみたいなのはなさそう、と思っていたら、
「エコーでも確認したのですが、おなかにたくさんの水がたまっています」と先生。

水?腹水?それは、、、

「エコーも見えにくかったのですが、両方の腎臓におおきなたくさんの塊がみえていて、おそらく腎臓のリンパ腫だということです。腎臓のリンパ腫は化学療法も効きにくく、またここまで進んでいては、あとはFlufferちゃんが快適に最後の生活を送れるよう、かんがえてあげてください」
という。

腹水。リンパ腫?
ああ、こんなに痩せてしまって、おなかばっかりふくれるなんて、なんで私は腹水を考えなかったのか。当然じゃないか。
ふにゃちゃんがそんな病気になるなんてちっとも考えてなかった。
ふにゃちゃんはずっと生きてると思ってた。
私と一緒に死ぬんだと、そんなことはあり得ないのに、そういう風に思ってた。

先生からステロイドをもらい、ふにゃちゃんと一緒に家に帰ってくる。

ふにゃちゃんは、
朝は歩いていたのに、もうなんかふらふらしていて歩けなくなっている。

でも今日は検査で朝から何も食べてないからおなかすいているよね。
やわらかいカンフードも最初はばくばくするのだけれど、すぐに疲れて食べなくなっちゃう。
いまはちゅーるが頼みの綱。

ふにゃちゃん。

夫が帰ってきたので、病状を伝える。

わたしたちはその昔、小児の血液、腫瘍疾患を専門としていたはずなのに、
ふにゃちゃんがリンパ腫になっているなんて、ちっとも気がつかなかったよ。

悲しい。
ふにゃちゃんの目にも涙がたまっている。

ふにゃちゃんはいつも、私の気持ちに寄り添ってくれていた。
私が悲しいときはいつもそっととなりに座ってくれていた。
心配そうに。

だから、私がいま泣いていると、
ふにゃちゃんはもっと悲しいよね。

ふにゃちゃん、
できるだけ、普通の生活をおくろう。
静かでゆっくり。
ママはなるべく泣かないようにするよ。
毎日大好きだよ、って気持ちを送るよ。
温かい気持ちにつつまれた毎日にしよう。

#ねこ
#日記

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