記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

【エルデンリング】狭間の地の武器ギャラリー20.~英雄たち~

こちらは、エルデンリングに登場するさまざまな武器デザインを紹介する記事です。
今回は、各地に存在するガーゴイルたちの武器を紹介します。

ネタバレにはご注意ください




かつて戦場には、英雄があった
彼らは、黄金樹に強く祝福され
功を為し、死んでいった

英雄のルーン




ガーゴイルの大剣

英雄のガーゴイルの持つ青銅の大剣です。
ノクローンの個体がドロップします。

幅広の刀身が印象的ですね。
ガーゴイルはこれを直剣のように扱いますが、人の身には大きすぎるようです。

青銅とは、銅とすずの合金のこと。
歴史は古く、紀元前3000年ごろのシュメール文明で発明されたと言われています。
銅はそのままだと柔らかく、強度が低いですが、錫を混ぜることで硬さが増すんだそうです。
昔の人はすごいこと考えますね。

その後、精錬技術の向上によって、より硬い鉄へと時代が移り変わっていくことになります。
ただ、青銅は鉄よりも錆びにくかったため、鉄器時代以降もしばしば活用されることがあったようですね。

剣を見ると、その名の通り青みがかった色合い……
……なんですが、実はこの色は青銅本来の色ではありません。
これはおそらく、緑青ろくしょうと呼ばれる錆びの色のイメージですね。
本来の青銅は合金の比率によって金色だったり、銀色だったりします。10円玉、あれも青銅の一種なんだとか。

ゲーム的な表現で考えるなら、青銅製の剣は古めかしさのイメージだと思います。
鉄よりも前の時代で使われていた金属を用いることで、「この剣はずっと昔に作られたものなんだな」という風にプレイヤーに印象づけることができるわけですね。

つまり、持ち主のガーゴイルも相応に古くから存在しているもの……と考えられます。

初期状態で付いている戦技「真空斬り」は上段から剣を振り下ろし、真空の刃を放つ技です。
それは古い英雄たちの戦技であるといい、英雄のガーゴイルも同じ技を使います。
やはりあれは、もともと英雄だったものなんですね。

……え?
先端の黄色い部分?
……。

わかってます。

それは両刃剣の項でお話します。
どうか尺を稼がせてください。


ガーゴイルの黒剣

こちらは、「黒き剣の眷属」と呼ばれる個体が使う剣です。
獣の神殿を守る個体がドロップします。

こちらは聖属性を持ち、扱うには信仰が必要となります。
禍々しい見た目ですが、実はありがたい代物なんですね。

通常の大剣と比べると、剣が金色っぽいですね。
これはつまり、こちらの方が新しく作られた……あるいは、最近までよく手入れをされている、ということになります。

名前からして、彼らが作られたのはマリケスが死のルーンを封印した=「黒き剣」となった以降でしょうから、それより古い英雄のガーゴイル……。
実はかなりの歴史を持っているのかも?
……ただ、死のルーン封印以前にもマリケスが「黒き剣の」と呼ばれていた可能性もありますから、あまり根拠のある話ではありません。

専用戦技「死蝋斬り」はモーションこそ真空斬りと同じですが、その真空の刃は赤く光り、死のルーンよろしく敵の体力を少しの間削り続けます。
ただし、本物のようにHPの最大値まで削ることはできないようです。

その名のとおり死蝋……もう面倒なので言ってしまいますが、先端の部分が死蝋と呼ばれるものです。
この技は死蝋の力を解放するもので、黒いそれは特別に聖性、とりわけ死に近いものを帯びているということですね。
聖なるものって白っぽいイメージですよね。神様とかも白いローブで描かれることが多いし。
でも、黒いボロ布被った死神も、神様なんだなあ。


ガーゴイルの両刃剣

英雄のガーゴイルの持つ青銅の両刃剣です。
こちらもノクローンのもの、剣を持った個体の片割れがドロップします。

元の持ち主が巨大なだけあって、重量は両刃剣で最大の8.5です。
振り回すには相応の膂力が必要となり、補正も筋力に寄ったものになっています。

さて、先ほど説明をしていなかった黄色い部分。
ちらりと書きましたが、これは死蝋と呼ばれるものです。

通常、生き物は死ぬと微生物により分解され、腐っていきます。
しかし、何らかの理由で微生物が活動できなかったとしたら?
肉体は腐り落ちることなく、そのままの状態を残します。これが永久死体です。
最も有名な永久死体はミイラでしょうね。あれは極度の乾燥によって微生物が活動できないまま、肉体が干からびたものです。

そして、死蝋も永久死体のひとつです。
こちらはミイラと対照的に、湿度が高く外気から遮断され、なおかつ微生物が活動できない低温の環境で起こりやすいそうです。
菌の魔の手から逃れた死体、その脂肪分がアルカリによってゆっくりと変性し、脂肪酸のアルカリ塩……つまり石鹸と同じものになることで死蝋は完成します。
ツルツルとした質感で蝋のようになるので、死蝋ということですね。

……そんな石鹸と同じ素材で、剣を継ぎ接ぎしています。マジ?
一応、英雄の死蝋なので、ヒーローパワー的なあれで敵を攻撃できるのかもしれません。
マジ?

ガーゴイル、それ自体も、英雄の死蝋を継ぎ接ぎしたものだそうです。
「英雄のガーゴイル」って、英雄「の作った」でもなく、英雄「のための」でもなく、英雄「が材料の」ガーゴイルってことだったんですね。


ガーゴイルの黒両刃

死蝋の黒いものがこちら。
禁域、ロルドの大昇降機を守る個体がドロップします。

やはり、マリケスに仕えるガーゴイルの得物ということですが、禁域って死のルーンと関係ありましたっけ。
その先、巨人山嶺の最奥からはファルム・アズラにワープすることができますが……。
だったらもうちょっと奥で守っててもよかったのでは?

大剣と同じく、聖属性を持つため装備には信仰を要求されます。
ある意味では「聖遺物」といってもいいかもしれませんね。

残念ながら、戦技はただの回転斬りです。一応、ヒットエフェクトが赤黒いものになってはいますが、技としては何の変哲もない回転斬り。
……というより、専用戦技を持つものは実はガーゴイルの黒剣だけです。
そんなあ!


ガーゴイルの大斧

英雄のガーゴイルの持つ青銅の大斧です。
王都外廓、大階段に出現するガーゴイルがドロップします。

死蝋の分があるのか、見た目のわりに意外と軽く、大斧カテゴリでは最軽量の8.5
ただし、必要筋力は24と、それ相応のものを要求してきます。

上の2つ(と色違い)に比べると、結構特徴的な見た目をしていますね。ちょっと見てみましょう。

まずは、その大きな斧頭。二枚貝みたいですね。
くるりと巻いた両端がチャーミングです。
斧としてはかなり珍しく、刃はギザギザとしています。
これでは物がスパッと切れず、切り口はボロボロになってしまいますね。
意識して作らないと甲はならないはずなので、これはわざわざこういった形にしたものと思われます。
断ち切るというより、傷をつけるための刃。
ガーゴイルの製造者は意外と嗜虐的な性格をしていたのかもしれませんね。
全然チャーミングじゃなかった。

そして、その反対側にある装飾。
とぐろを巻くようなこれは……もしかして、忌み角

もしそうだとしたら、なかなか面白いですよ。
仮にも英雄の名を冠するようなものに使われているということは、その時代、忌み角はある程度社会的に認められていたと考えられますよね。
本来、生えるはずのないものに芽生える角……と考えると、坩堝との関連性も見えてきます。
となれば、忌み子たちはかつて生命の原初に近いものとしてある程度認められていたのでは?
忌み子は、忌まれていなかったのでは?
……と、こういった妄想もできるようになります。
おもしろ〜い!


ガーゴイルの黒斧

死蝋の黒いものがこちら。
両刃剣と同じく、禁域の個体がドロップします。

ガーゴイルたちは2種類の武器を持ち、状況に応じて切り替えることで多彩な技を放ちます。
たとえば禁域の個体はこの斧と両刃剣。
斧の重い一撃を放つ威力と、両刃剣による目にも止まらぬ連撃を織り交ぜて敵を翻弄するわけですね。

武器を見ると、他のものに比べ通常個体のものと色の差が少ないように思います。
刃が多少赤みがかっているくらいでしょうか。
柄の部分はかなり錆びづらかったようですね。


ガーゴイルの斧槍

英雄のガーゴイルの持つ青銅の斧槍です。
王都西城壁近くの個体がドロップします。

「斧槍」とは言いますが、槍っぽさはまったくありません。
これはおそらく、「バルディッシュ」と呼ばれる武器がモチーフだと思われます。
16世紀ごろの東ヨーロッパで使われていた武器で、斧を縦に伸ばしたような見た目をしています。
斧頭を大きくするのではなく、柄を伸ばすことによってリーチの増加と、遠心力による威力の向上を両立したわけですね。

斧とは異なる点として、刃が先端に向かって大きく突き出ていることも挙げられます。
これによって槍のような刺突も可能になっているわけです。

やはり、巨大なガーゴイルの得物というだけあり、筋力による補正が大きくかかるのが特徴です。
英雄の力で並み居る敵をバッタバッタと薙ぎ払っていきましょう。


ガーゴイルの黒斧槍

死蝋の黒いものがこちら。
獣の神殿前の個体がドロップします。

こちらの場合は大剣とのペアということですね。
近距離は剣、遠距離は斧槍と、間合いによって柔軟な対応ができます。

……それにしても、すごいですよね。
刃の大半、しかも特に重要な上半分が死蝋になってしまっています。
流石に固化しているでしょうから、「ぐちょ」とはいかないまでも、刺突の力加減を間違えたらパキッと折れてしまわないか心配になります。

……まあ、英雄の死蝋だから大丈夫なんでしょうね。
英雄は強いものですからね。


おまけ

よく見ると、ガーゴイルには顔が2つあります。
彼らが2つの武器を使うのって、もしかすると、それぞれ異なる武器を得意とする英雄を2人繋ぎ合わせたからかもしれませんね。




今回は以上となります。ガーゴイルたちの武器を紹介しました。

次回は外宇宙から飛来したものたち、暗黒の落とし子に関係する武器を紹介します。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?