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【エルデンリング】狭間の地の武器ギャラリー14.~角の芽生え~

こちらは、エルデンリングに登場するさまざまな武器デザインを紹介する記事です。
今回は、祖霊の民に関係する武器を紹介します。

ネタバレにはご注意ください




祖霊とは、黄金樹の外にある神秘である
死から芽吹く命、生から芽吹く命
そうした、生命のあり様である
祖霊の王の追憶




歯列の斧

草食獣の頭蓋で作られた斧です。
祖霊の民は金属を忌避し、動物の骨や角で武器を作るといいます。

よく見ると歯列は2列並んでいます。
形状から察するに、上あごの骨を真ん中でかち割って、左右で張り合わせているみたいですね。

ところで、草食動物は草の繊維をすりつぶすために臼歯きゅうし、つまり奥歯が発達しています。
そんな臼歯の並んだ頭蓋を使った斧ですから、攻撃属性は当然打撃になります。
斧なので木の伐採などにも使ったりするんでしょうけど、ちゃんと道具として成り立ってるんでしょうか。
好き嫌いせずに鉄の斧を使ったほうが良いんじゃ……。


大角の槌

年輪のごとき皺の刻まれた、ぶっとい大角で殴りつける武器です。
「ぶっとい」はフレーバーテキスト原文ママです。

角を持った哺乳類もやはり、草食獣です。
主にオス同士の争いやメスへのアピールに使われるようですが、肉食動物は牙があるから必要ないんでしょうね。

実は、哺乳類の角は大きく2種類に分かれます。
頭蓋骨の突起がそのまま発達したシカ科の枝角えだつのと、骨の突起を芯にして皮膚が発達していったウシ科などの洞角ほらづのです。

形状から、この武器の角は洞角、ウシ系の角のようです。
骨が芯になっているので角自体は中が空洞になっているので洞角というのですが……この角はどこにも穴が見当たりません。
短いのと長いのをくっつけたりしているんでしょうか。

角は古いもので祖霊の力を宿しているらしく、敵を倒すことでHPを回復する力を持ちます。
たしかに、祖霊の王は周囲の動物から生命力を吸ったりしていましたね。
死や生から芽吹く生命のあり様、それこそが祖霊だということですが、それを他者に強いるなんてずいぶんと勝手なものです。


角の弓

獣の角で作られた長弓です。
祖霊の民の狩人が用いることで知られます。

細く長い赤角を豪勢にも2対使った大きな一張です。
しかしこんな細長い角の動物、よく見つけてきましたね。
しなりの強度とかは大丈夫なんでしょうか。

弓には獣の霊が宿っているようで、矢に魔力属性を付与する効果を持ちます。
そのせいか知力補正を持ち、使用するにも知力が12必要です。
一見すると粗野な印象を持つ祖霊の民ですが、やはり野生の知恵みたいなものが備わっているんでしょうね。

祖霊の民の狩人は宿り矢と呼ばれる特殊な矢を使います。
骨製でしょうか、祖霊の民らしく、金属は使っていないようですね。

青白く光っているのは矢に宿った小さな獣の霊だそうで、魔力属性を持ちます。
角の弓で射ることで真価を発揮するわけですね。
しかし、とんがった矢じりに込められたあげく高速でぶっ飛ばされるなんて、宿った小動物ちゃんもたまったもんじゃないですね。


翼の大角

翼の大角を、霊祀の武器として振るうものです。
祖霊の力がひときわ強く宿る、特別な角だそうです。

翼に見立てられたそれは枝分かれしており、枝角の類であることがわかります。
もっと言うと、現実のヘラジカに近い形ですね。
ヘラジカは頭に比べて角がかなり大きく、角付きで頭蓋骨を置いていると重みで骨が破損してしまうんだとか。生きている間はどうしているんでしょうか。

ちなみに、洞角は英語で「hornホーン」、枝角は「antlerアントラー」と呼ぶそうです。
しかし、英語版での武器名称は「Winged Greathorn」。あれ?

これは祖霊信仰における御使いの翼であり、芽吹きなき生命の刈り取りであるとのことです。
こんなカチカチの翼で空飛べるのか……という疑問はさておき、この武器はいわゆる異端を駆逐するためのものでもあったようです。
かつての黄金樹も、敵を排除し続けたことで黄金律を築き上げたようですが、祖霊も同じようなことをしていたんですね。
どちらが勝利したかは言わずもがな。

専用専技「霊障招き」は、角を掲げて霊障を招き、周囲の敵の防御力を低下させます。
「霊障」というと有害な心霊現象のことだとは思いますが、ファンタジー世界でこんなワードを目にするとは思いませんでした。

青黒いものが浮遊しているのがわかりますが、これも獣たちの霊なんでしょうか。
宿り矢のそれとは明らかに色味が違いますが、獣の種類が違うのか、それとも霊魂が持つ心的状態のあらわれなのか……。


角渦の盾

枝角を渦のように配置した小盾です。
枝角ですが、これも英語では「Spiralhorn Shield」。あれれ?

かつて祖霊の民と交わった褪せ人の戦士に贈られた盾だそうです。
おたがい黄金樹の外にある者どうし、気が合う部分もあったのかもしれませんね。

枝角は「芽生えかけの角」とも呼ばれ、祖霊信仰の中では特別なものと考えられています。

角飾りコレクション

それは装身具にも用いられ、状態異常への耐性を高める効果があります。
「自然と調和して克服する」イメージでしょうか。

この盾も例外ではなく、装備することで免疫、頑健、正気を高めます。
贈り物ということで、実戦的なものだけでなく特別なまじないの意味もあったのかもしれませんね。

そういえば、角の芽生えは坩堝の名残とも言われています。
黄金樹の始まりと、その律から外れた祖霊信仰。
その2つに共通した特徴があるのは興味深いですね。

ちなみに、トゲトゲの見た目から察せられるとおり攻撃することで相手に出血を強いることができます。
攻防一体、おまけに耐性も上がるなんて、ずいぶんと優れものな盾を贈ってくれたものですね。




今回は以上となります。祖霊の民に関係する武器を紹介しました。

次回は地下墓を守る人形、インプたちの武器を紹介します。

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