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【エルデンリング】狭間の地の武器ギャラリー03.~君主たちの末梢~

こちらは、エルデンリングに登場するさまざまな武器デザインを紹介する記事です。
今回は、エルデンリングの破片を持ったデミゴッドたち……ではなく、彼らに仕える兵たちの武器を紹介します。

ネタバレにはご注意ください




覚えておけ。狭間は、褪せ人を歓迎していない

魔力防護など




ポールトーチ

長柄の先に、松明を括り付けたものです。
君主軍の中でも最も下っ端、「雑兵」と呼ばれる者たちの武器です。
武器……というか、武器としても使える道具、でしょうか。
ちゃんとした武器だと、ショートソードやダガーなどを彼らは使っているようです。

おそらくは、炎を高く掲げることでより広い範囲を照らす目的のもの……なんですが、主人公は残念ながら掲げることはできません。
そもそも光量もあまりなく、照明としての活躍は見込めそうにありません。
残念。

ちなみに、この武器をドロップするのは各地の雑兵ではなく、ストームヴィル城などに出現する赤いフードの流刑兵です。マラソンの際にはご注意を。


兵士のクロスボウ

簡素な作りのクロスボウです。
雑兵の武器の中でも、こちらは遠距離用のものですね。

弓と違い、クロスボウはボルトをつがえた状態を金具で固定できます。
あとは引き金を引くだけなので、操作としては弓よりも格段に簡単なわけです。
これはゲームにも反映されているようで、技量8あれば問題なく使えます。

ボルトをつがえると、しっかり弦が引っ張られたようになります。
残念ながらボルトの描画は省略されてしまっているようですね。

見ると、真ん中のあたりの金具が立ち上がって弦を固定しているのがわかります。
これが引き金とつながっていて、引くことでが解放され、ボルトが放たれる……というしくみです。

弦はかなり強度があるようで、現実では銃身(?)を腹に固定しながら体全体で引いたり、専用の機械を使って引いたりしていたようですが、褪せ人は片腕の力だけで弦を引きます
やっぱり戦士ってすごいな~


君主軍の直剣

君主軍の正規兵たちの直剣です。
シンプルながらかっこいいデザインですね。君主たるデミゴッドたちの名に恥じぬよう、しっかりした剣が支給されているようです。
剣の腹には細かな彫刻が施されています。
これはフラー、血抜き溝も兼ねたものでしょうね。実用と見た目を両立させたいいデザインです。

性能としては、低めの補正と少し高めの基礎攻撃力を持ちます。
扱いやすさの表れでしょうか。
軍の支給品なら、だれが使ってもしっかり威力を出す必要がありますからね。

もう一つの特徴として、この剣は高めの致命威力を持ちます。
これは、君主軍の剣にみられる特徴です。
シールドバッシュで体勢を崩し、致命の一撃を叩き込む……。
かつての君主軍はそういった戦い方が主流だったのかもしれませんね。
正気を失っていなかったらもっと手ごわかったかもしれません。

鞘はこんな感じ。
赤と金、高級感ありますね。


君主軍の大剣

君主軍の正規兵たちの大剣です。

柄の形がすごいですね。正しい場所を握らないと手を痛くしそうです。

剣身の根元の部分は茶色くなっていて、刃がついていません。
これはリカッソと呼ばれる部位ですね。
多くの剣に見られる構造ですが、こういった両手用の剣はリカッソを大きくとることがよくあるようです。
片手でここを押さえながら剣を振れば近距離の対応もできますし、リカッソを握ることで刺突の威力も上がるそうです。
……まあ、褪せ人はそんなことしないんですけどね。

剣身には独特の紋様が浮かんでいます。
これはダマスカス鋼をイメージしたものでしょうか。
ダマスカス鋼は古代インドやシリアのダマスカスで用いられた鋼のことです。当時としては破格なほどの強靭さと錆びにくさで、表面に木目状の模様が現れることで知られています。
ただ、この技術は1750年代あたりに失われ、現在でも完全な再現には至っていないようです。
ロストテクノロジー……わくわくしますね!
ちなみに、このダマスカス鋼は坩堝るつぼを用いて作られていたので、「坩堝鋼」と呼ばれているそうです。

坩堝」……
これが彼らと繋がるかどうかは、皆さんの判断にお任せします。

鞘はこんな感じ。直剣よりも使い古された感じがありますね。
先端はとがっています。これで突いても全然痛そうですね。


ウォーピック

戦闘用のつるはしです。
君主軍の兵士が用いる、崩し能力の(すこし)高い武器です。

現実にもウォーピックは存在するようです。
古くは紀元前から使われていたようですが、日の目を見たのは13世紀ごろ。
鎖を編んだチェインメイルから金属板で全身を覆うプレートアーマーへと防具が変化した過程で、剣ではなかなか太刀打ちができなくなってきました。
そこで、このウォーピック!
鎧の継ぎ目などを気にせず、これを上から振り下ろすだけ。
重みのある槌頭で、金属板の上からそれを突き破るだけの威力があります。
ウォーピック、すごい!

……ただ、なぜかこの武器、刺突属性ではなく打撃属性になっています。
ちゃんととがった方で攻撃してるのに……なんで?


真鍮の盾

表面を真鍮で覆った盾です。
君主の兵が破砕戦争において広く用いていたそうです。

真鍮というのは合金の一種です。
亜鉛を合わせたもので、強度もありながら加工しやすく、錆にも強い!
ということで、破砕戦争だけでなく現実でも広く使われる合金です。
見ての通り金色なので、黄金樹に仕えていることを表す意味でもうってつけですね。

中盾としては比較的大型の部類です。
かなり高いガード強度を持っていますが、真鍮ってそんなにすごい素材だったんですね。びっくり。

面に描かれた紋様はペイズリー柄……で良いんでしょうか。
その由来ははっきりしないものの、植物生命を想起させるデザインとして広く知られています。
黄金樹に連なる者たちにはぴったりの柄と言えますね。


君主軍の大盾

木製のタワーシールドです。

さすがにこのサイズとなると、全てを金属にすることは難しかったようですね。
そのぶん大盾としては軽量な部類で、筋力に優れない者でも扱える利点があります。
……こちらの世界ではむしろこのサイズの一枚板を用意するほうが金属加工よりもよっぽど大変だと思いますが、木が豊富な狭間の地ではこの方が安価なんでしょうね。

描かれた図柄は樹でしょうか。
もちろん黄金樹ですね。
忠誠を示すためか、君主軍の武器はしっかりとこういったデザインが描かれていることが多いように思います。


ヘビークロスボウ

鉄製のリムを持つ重クロスボウです。
リムというのは、弦を張ってしなるの部分です。
……ほかのクロスボウも鉄製のリムだと思うんですが、この武器だけ特別に言及があるんですよね。なんで?

弦も兵士のクロスボウに比べて太くなっています。
高威力が期待できますが、引くのには相応の筋力を要求されます。

木製の台座には金色で精緻な紋様が彫られています。
けっこう下級の兵士の持ち物なのにオシャレですね~。

君主軍の兵士たちは「君主軍のボルト」と呼ばれるやや高威力のボルトを使っています。

装備するとこんな感じのクリーム色をしていますが……これ普通のボルトと同じグラフィックなんですよね。
ちょっと残念。


騎士大剣

デミゴッドに仕えた下級騎士の中でも、剣技に優れた者に与えられた大剣です。
兵の大剣よりはやや凝ったような意匠や長く幅広の剣身が特徴で、重量もあちらよりやや重い10.0。
技量も少し要求されます。

両手持ちでのモーションは通常のとは少し違います。
手首を返すような独特の動きはドイツ剣術から着想を得ているようで、過去作「DARK SOULSⅡ」の大剣モーションも同じものになっています。

刃の根元にはさりげなく金色の紋様が。
さりげない黄金樹アピールで差をつけちゃおう!

鞘はシンプルな革製です。
先端の金属パーツは、君主軍の大剣とおそろいですね。


パルチザン

幅広の刃を持つ槍です。
「パルチザン」とはかつてフランスやイタリアで農民たちが体制に反抗した、いわゆるゲリラのこと。
のちに騎士や貴族も用いるようになりますが、もともと彼らが使っていた武器なのでその名がついたというわけです。

特徴は穂先の形状。幅が広く、横にも刃がついています。
そのため、刺突以外にも斬りつける攻撃も可能になっています。
槍ながら、斧槍のような使い方ができるんですね。
刃の根元には小さな引っかかりもあるので、敵の攻撃を受け止めたり、相手をひっかけたりすることもできます。
これだけの万能さを持ちながらも扱いやすい、ある意味完成された武器なんですね。

今作では君主軍の騎士の得物ということで、おしゃれな装飾が施されています。
なんとなくですが、騎士の武器は少し赤っぽいデザインなのかなという印象を受けました。
原初の黄金は、より生命に近く、故に赤みを……
いや、関係ないか。


大弓

人よりも大きい、並外れて巨大な弓です。
君主軍の騎士が狙撃に用い、とくに赤獅子騎士、オウガは名手として有名ですね。

「人の背丈より大きい弓なんて、ファンタジーの武器だよな~」
そんな風に考えていたんですが、調べたところ、ありました

和弓です。

西洋の弓がだいたい160センチメートルくらいなのに対し、和弓は2メートル超えのものが多いそうで、これは世界最大級なんだそうです。
細身のイメージだったので、かなり驚きました。

ちなみに、現実の和弓は上下の形が非対称で、上のほうが長くなっているそうです。
これは弦の振動が少ない場所を握るようにすることで手への負担を減らす目的があるんだとか。

こっちの大弓は上下対称ですね。
褪せ人に無用な配慮は不要ということでしょうか。

大型の弓は、矢ももちろん大型です。
大矢と呼ばれる専用の矢は、片手剣ほどの長さがあります。
矢じりもかなり大きいですね。

大矢も種類ごとにグラフィックが異なるので、機会を見て紹介していければと思っています。


連接棍

棘付きの鉄筒を、鎖で繋いだ武器です。
君主軍……かどうかわかりませんが、兵の近くによくいるかぼちゃ兜の狂兵が使っています。

フレイルという武器種の中でも、この武器は古めのものです。
もともとフレイルは殻棹からさおという脱穀のための農具だったそうです。それを鉄製にして、棘をつけたものがこれ。

先端部はグルグルと自由に動き、振るうことでかなりのスピードになります。
エネルギーというのは重さとスピードによって決まりますから、この鎖が武器の威力を何倍にも高めてくれているわけですね。

ちなみに、この武器はかぼちゃ兜のドロップ品です。
マラソンする際はフレイルを持った個体を狙うように注意しましょう。


杖剣

引退した老騎士が、愛剣を杖として拵え直したものです。
抜き身で使っているため、先端部分はすり減って丸くなってしまっていますね。
当然、刺突攻撃はできません。

故のわからないこの武器を、なぜ君主軍の記事に載せたのか。
理由はただ一つ。「剣身の紋様」です。

この剣の表面に浮かんだ独特の紋様。
君主軍の大剣に似ていませんか?
落ちている場所も君主のお膝元である王都ですし、持ち主だった老騎士はかつて君主軍の兵だったんじゃないでしょうか?

……それだけです。ほかの根拠は……無いです……。
単なる妄想ですが、ちょっと面白いかなと思ったので書いてみました。


おまけ

じつは君主軍の兵が持つ槍は、ドロップなしの固有デザインです。
けっこうオシャレなのに……使わせてくれ~




今回は以上となります。デミゴッドに仕える兵たちの武器を紹介しました。

次回は混種に関連した武器を紹介します。

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