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【エルデンリング】狭間の地の武器ギャラリー12.~防ぎ、弾き、いなす~

こちらは、エルデンリングに登場するさまざまな武器デザインを紹介する記事です。
今回は武器、ではなく、小盾、中盾の部類を紹介します。

ネタバレにはご注意ください




かつて、ローデイルの騎士たちは
ツリーガードのあり様を範とした
守るべきもののために、剣より先に
まず盾を構えたのだ
大盾のタリスマン




バックラー

小さな円型の金属盾です。
中世ヨーロッパで広く使われ、その名前は古フランス語で「」を表す言葉に由来するそうです。
ちなみに今だと盾はフランス語で「bouclierブークリエ」。面影ありますね。

かなり小型なことからわかるように、この盾は相手の攻撃を防ぐのではなく、的確に受け流すのに使われます。
小さいぶん軽く、装備しても機動力が落ちないのが嬉しいところ。
真ん中の膨らみは「ボス」というそうです。
曲面を作って、攻撃を逸らしやすくしているんですね。


ラウンドシールド

金属補強された、木製の円盾です。
ラウンド」は英語で「円形」という意味なので、ネーミングそのまんまですね。

真ん中の金属部分は「盾芯」というそうで、本来はこの裏に取っ手があるそうですが……。
鋲の跡からわかるように、この盾は取っ手を大きくしています。文化の違いですね。

円形の盾は主に歩兵の用いるものだったようです。
角がないので自分の足などを傷つける心配もなく運びやすく、かつ強度もあったというのが理由だとか。
トレントに乗った時には別の盾を使いましょう。


ラージレザーシールド

革張りの円盾です。
ツタの意匠が複雑でキレイですね。

「革って柔らかい素材なんじゃないの? そんなので盾なんて作れるのかな」
と思って調べてみたところ、現実でもやはり革の盾は使われていたようです。
加熱したり、蜜蝋などを塗ることによって革が硬化するんだとか。
それなら確かに盾として使えるかも?

これも円形ということで、ラウンドシールドの一種になるんでしょうか。
こちらは革製ということで、木製のものより防御力で劣るもののやや軽量になります。
盾を持って戦場を駆けずり回る歩兵にとって、軽さというのも重要なファクターだったわけですね。


ヒーターシールド

比較的扱いやすい、金属製の中盾です。
中型の金属盾の中では小型のほうで、重量は3.5
なんと、木製のラウンドシールドよりも軽いです。

12世紀ごろにヨーロッパで使われていた騎兵用の盾だそうです。
下にすぼまった形は、騎乗時に邪魔にならないような工夫なんだとか。

ヒーター」の名は後の時代になってつけられたそうです。
熱するもの」、つまりアイロンにその形が似ていたことが由来なんだとか。
たしかにこれで服とか伸ばせそうですね。
しっかり持ち手もあるし。


青紋のヒーターシールド

ヒーターシールドの、青い紋様が描かれたものです。
ただのヒーターシールドじゃ売れない! と一計を案じた商人の力作ですね。

紋章は川と森を表すそうです。
真ん中のラインがで、ひし形がでしょうか。

塗装が特殊なのか、それとも紋章の力なのか、ヒーターシールドに比べて属性カット率が高く、反面カット率は下がっています。
リエーニエの商人が売っているあたり、魔術師が用いるようなものだったんでしょうか。
炎属性に弱いのは、木の要素によるものかもしれません。

ところで、この盾って素性「密使」の初期装備なんですよね。
二本指に仕える密偵であるはずの彼らが、なぜ聖職者に対するような盾を……?


赤紋のヒーターシールド

ヒーターシールドの、赤い紋様が描かれたものです。
こちらはアルター高原の商人が販売しています。

その紋章は赤い翼だといい、炎カット率が高く、魔力カット率が低くなっています。
赤い翼というと、マレニアが思い浮かびますが……
彼女自身は炎に弱いんですよね。
性能自体は聖職者が使いそうな感じではありますが……はて。


カイトシールド

標準的な、金属製の中盾です。
ヒーターシールドに比べ、大型で重い代わりに防御性能が高くなっています。

形状が「カイト」に似ているためその名がついたそうです。
初期のカイトシールドは涙型だったとのことなので、これは後期のデザインですね。
歴史的にはヒーターシールドよりも古く、11世紀ごろに生まれたものなんだとか。
ここから軽量化などの改良を経てヒーターシールドに繋がっていくわけですが、筋肉ムキムキの褪せ人にとっては重量なんて些末な問題だったんですね。

表面には剣を持つ鷹が描かれています。
鷹といえば嵐の鷹ですが、何か関係があったりするんでしょうか。


大亀の甲羅

大亀の甲羅を、盾として加工したものです。なんてこった。
亀首漬けよろしく、尽きぬ力の象徴である亀の甲羅はスタミナ回復速度を早めます。

亀の甲羅は二層に分かれているそうです。
多角形の模様が特徴的な外側は「角質甲板」といって、皮膚が変質したものなんだとか。
主成分はケラチンというタンパク質で、私たちの爪と同じ材質なんだそうです。

ちなみに、甲羅には部位によって名前が付けられているらしいです。
例えば、真ん中の列は「椎甲板」、周りの小さい甲羅は「縁甲板」など……。
細かく分類されているんですね。

内側部分は「骨甲板」、骨が変質した層です。
背骨と、そこから直角にあばら骨が伸びているのがわかりますね。
この構造のために、亀は肩の骨、肩甲骨があばら骨より内側にきているそうです。
この特徴は亀にしか見られないものなんだとか。

持ち手の部分は腕の骨を加工しているようですね。
なかなか興味深いです。
お土産屋さんで売ってたら値段によっては買っちゃうかも。




今回は以上となります。基本的(?)な小盾、中盾を紹介しました。

次回は寄る辺を求めてさまよう者たち、しろがね人の武器を紹介します。

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