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【エルデンリング】狭間の地の武器ギャラリー31.~火への畏れ~

こちらは、エルデンリングに登場するさまざまな武器デザインを紹介する記事です。
今回は巨人山嶺編、前編です。
火の監視者に関係する武器を紹介します。

ネタバレにはご注意ください




巨人たちの山嶺にあるという
黄金樹の禁忌たる、滅びの火
彼らは、その監視者である

火の僧兵の兜など




咎人の杖

咎人たちの用いる、異端の魔術杖です。
敵によるドロップで入手できます。

巨人たちの山嶺にある、滅びの火の監視者たち。
彼らに追従する赤ローブの男たちが咎人です。
とがとは、過ちや罪のこと。彼らは罪人なんですね。
どういった罪なのか気になるところです。監視者たちに連れられているあたり、火に関するものなんでしょうね。

燻る枯れ木の先に小さな動物を贄として刺しています。
……ちょっと見づらいですね。

近くで見るとこんな感じ。
ネズミのような小動物が背中から刺し貫かれています。なんと惨たらしい……。
零れだした血は結晶化し、杖の輝石として機能しています。
その製法は異端であり、むしろ呪術に近いようです。

その特殊性のためか、知力ではなく信仰によって魔術の威力が強化されます。
生贄は神への供物であり、いわば祈りであるゆえですね。

血の輝石の力か、この杖自身には出血効果が付与されています。
頑張って殴り続ければ相手を出血させられますよ。
ちなみに、燻っていても炎属性は付与されていません。

固有効果として、茨の魔術を強化する効果を持ちます。
これらの魔術は発動の際、茨で自らを苛むことから始まるのが特徴です。

また、杖自身と同じく、この術も詠唱に信仰のみを要します。
であればこれはやはり呪術と呼ぶべきものなんでしょうね。


赤茨の木盾

木製の小円盾です。
啜り泣きの半島で放浪商人が販売しています。

描かれているのは幾重にも絡み合う
鋲に巻き付くようなデザインで、部品が活かされているのが良いですね。
赤い紋様の影響か、木製盾にしては炎カット率が高くなっています。
狭間の地においては武器の物理的な性質の他、込められた願いや祈りもその性能を左右するんですね。

赤色の茨ということで、意味するものはやはり咎人の罪の茨でしょうね。
その意匠は古いらしく、これは彼らが古くからの咎人であることを意味しています。

また、この盾は素性「」の初期装備でもあります。
日本の侍はともかくとして、葦の地の彼らにとって盾はスタンダードだったようです。
それにしてもこんなまがまがしい盾を彼らはなぜ持っていたんでしょう。


咎人の盾

こっちの盾はより直接的ですね。
啜り泣きの半島、亜人森の廃墟にあります。

金色と青緑の錆びを見るに、材質は青銅でしょうか。
ブロンズ像に見られるように青銅は加工しやすい金属なので、こういった細やかな意匠の盾も作れるんですね。
たぶん。

一目見ればわかります。これは咎人の顔をかたどったものですね。
名前もそうですし。

罪の茨に瞳を潰された巫女
それを祀るために作られた盾

フレーバーテキスト

え?
巫女」……?

たしか咎人たちって男なんですよね。
それに「を潰された巫女」って……。

えっそういうこと?
話がとっ散らかってきましたね。

で、でも確かに狂い火も「」だし……。
しかもこの盾には正気の耐性値上昇効果もあります。
なんだか無関係ではなさそうです。

それはそれとして、フレーバーテキストに「罪の茨」とあるあたり、これはやはり咎人の盾なんでしょうね。

茨でその瞳を潰された咎人たちは
永遠の暗闇で、血の星を見出したのだ

罪の茨

ちなみに、トゲトゲの茨には出血効果があります。
初期戦技も「シールドバッシュ」なので、キレイな顔して意外と攻撃的な盾です。


僧兵の炎姿刀

ゆらめく炎を象った曲刀です。
炎の僧兵がドロップします。

咎人を除けば、火の監視者たちの中では僧兵が下っ端です。
彼らは組織の実働部隊として砦を守ったり、各地へ赴いたりしています。
今はリエーニエに逃亡者を追っているようですね。
なんでも、火を盗んだ罪人がいるとか。

炎を模した刀身という点ではフランベルジュと同じです。
うねるような刃はもちろん、相手に出血をもたらし……ません。
この武器は単なる斬撃属性の物理武器です。残念。
ただし、血派生で技量補正がBと高めに設定されているため、やはり適正はあるようですね。

峰の側はが連なったようになっています。
これはおそらくソードブレイカーですね。
ソードブレイカーは本来は短剣で、刃の峰にくしのような溝を彫ったものです。
その名の通り敵の剣を破壊するためのもので、この溝に刀身を引っかけて「てこの原理」でへし折るわけです。
……もっとも、折ることができたのはレイピアのような細身の剣だけだったようです。
ただ、レイピアを使うような貴族たちと僧兵が戦っていたのかといわれると……うーん。

ちなみに、ドロップするのは「火の僧兵」で、黒い炎を使う「黒炎僧兵」はドロップしません。
この炎姿刀を装備した火の僧兵は巨人戦争の英雄墓に1体のみ。
狙っている方はぜひ頑張ってみてください。


僧兵の炎姿槌

ゆらめく炎を象った戦鎚です。
僧兵のもう一つの得物です。

なんだか刃がついていそうな見た目ですが、れっきとした打撃武器です。
こちらは炎姿刀とは違って装備している僧兵が多いので、ドロップを狙いやすいです。
やっぱり僧兵といったらメイスですよね。

槌カテゴリの中では珍しく、技量補正がCまで上がります。
炎姿刀もやや技量寄りですが、僧兵たちってあの体格のわりに意外と技巧派なんでしょうか。

強攻撃は特殊モーションです。
武器を高らかに掲げ、ヨイショ!ヨイショ!と足を踏み鳴らしたのち叩きつけを行います。
それはある種の儀式であり、戦意を炎のように昂らせるといいます。
彼らは火を封じるその一方で、力の象徴、崇める対象としてある種の敬意を持って見ていたようですね。

火の監視者は、またその信奉者でもある

火よ、渦巻け


司教の大炎槌

燃え滾る炎を象った巨大槌です。
ライード砦、火の司教がドロップします。

でっぷりと太った司教にふさわしい特大武器です。
あの重そうな姿は責任の重さを表しているんだとか。
武器重量は全武器ナンバー2の23.5です。圧巻。

巨大な槌頭が形作る、激しい炎姿
これは司教にのみ許されるといいます。
彼らは火の信奉者と言いましたが、前提としてその封じ手でもあります。
火を正しく恐れる者こそが、より強い火を正しく扱うことができる、ということでしょうね。

よく見ると元々赤い素材であるわけではなく、鉄製の地に赤い顔料を乗せているのがわかります。
赤色の元はある種の金属から作られることが多かったようですが、手元のあたりまで塗られているのを見るに、材料は弁柄べんがらでしょうか。
弁柄は赤鉄鉱せきてっこう、いわば鉄鉱石から作られる赤色で、日本では古くは縄文時代から用いられていたとされています。
他の赤色顔料は水銀など有毒な金属を含みますが、弁柄はただの鉄なので触っても大丈夫。
魔除けとしてボディペイントにも使われたそうです。

ところで、大炎槌の司教が治めるライード砦には、こんなことを言う幻影がいます。

ひ、ひひ…、愚かな連中よ…
お前たちに、見つけられるものか…
ひ、ひひ…、私だけは、生き延びてやる
火山館に戻ってやるのだ…

ライード砦の幻影

おそらくライード砦は火山館、火をみだりに扱う連中を監視するために建てられたものなんでしょうね。

初期戦技は「司教の突進」です。
武器を地面に叩きつけ、激しい炎を生じ、そのまま突進していく技です。

突進の終わりには、爆炎とともに大きく武器を振り上げます。
振り上げは敵を宙にかち上げる効果があります。

ハンマーという見た目、突進のモーション、そして司教の太った姿。
おそらくは過去作「ダークソウル」に登場するキャラクター、処刑者スモウのオマージュでしょうね。
スモウは酷薄な精神の持ち主だったそうですが、彼ら司教は果たしてどんな性格をしているんでしょうか。


茨鞭

赤い刺がびっしりと生えた太鞭です。
火の司教、もう一つの得物です。

ふくよかな司教の姿に負けないよう、鞭自体も極太です。
存在感ありげな見た目とは裏腹に重量は2.5と軽め。
鋭利派生で技量補正Aと、技量寄りの武器です。
やっぱり監視者たちは技巧派集団だったんでしょうか。

刺は罪の茨を模しており、出血効果を持ちます。
司教はこれを激しい指導鞭撻しどうべんたつに用いるそうです。

指導鞭撻。「鞭うつように強く励まし、教え導く」という意味ですが……。
彼らはおそらく、文字どおり鞭うっていたでしょうね。
このぶっといトゲトゲの鞭で……痛そ~

大炎槌の司教と、鞭の司教。
前者は大将として砦を守り、後者は宗教的指導者として咎人たちを導いていたということですね。


尊顔の燭台

最も偉大なる巨人の火の司教、ビラク。
その尊顔を祀るための燭台です。

頭杯が特徴的な火の司教の兜をそのまま燭台としたもの。
これはそのビラクって人の兜なんだろうなあ。

そう思っていませんか?
違います。

これはビラクが自ら刎ねた己の首を、そのまま燭台としたものです。
よく見てみてください。赤いあごひげがチラッと覗いています。

彼はいったいなぜそんなことをしたのか。
話によれば、僧兵たちの火への緩み、慢心を憂慮しての行動だったそうです。
部下たちへの戒めのために命まで絶つとは、彼の信仰心は本物だったようですね。

その篤い信仰を反映してか炎攻撃力が高く、信仰補正もBまで上がります。
それじゃあ「あつい」じゃなくて「熱いあつい」じゃん。
込められた願いを反映してのことか、重量も12.5とカテゴリ内トップタイです。

専用戦技は「噴き上がる信仰」です。
燭台を突き上げると爆炎とともに衝撃波が炸裂し

頭杯から無数の火を噴き上げます。火は拡散し、地面へ降り注ぎます。
追加入力により何度も武器を突き上げ、そのたびに噴火が起こります。
スタミナの続く限り、泉のように信仰の火を噴き上げることができるわけですね。

「信仰の火」なので、信仰により威力が上がります。
炎属性なので威力の底上げもしやすいです。
ビラクの威光と覚悟を不心得者どもに見せつけてやりましょう。


ガンメンの盾

火の巨人の顔を象った、青銅の仕掛け盾です。
ケイリッド、キレムの廃墟で入手できます。

インパクト絶大なビジュアル。同じデザインの火の戦車が各地に見られますね。
あれもれっきとした火の監視者の兵器です。
ケイリッドにいたのは、赤獅子軍が腐敗を払うため火を扱うにあたり、指南役として誘致したのかも?

その顔は火の巨人をモデルにしているそうですが……。

な、なるほど。
確かに輪郭とか、立派な顎ひげとか、特徴を捉えてますね。

盾の裏側を見ると、燃料タンクだとか出力をいじるためのバルブハンドルだとか、複雑な構造をしています。
こういう細かいところに説得力を持たせるデザインを置いといてくれるとテンション上がりますよね。

専用戦技「火炎舌」は盾を構え、舌先のノズルから炎を激しく噴射する技です。
ボタン長押しで火炎放射を続けることができます。

威力は能力値でなく、盾の強化値に依存します。
これは火炎が信仰の力によるものでなく、テクノロジーによるものだからですね。

舌先をよく見ると、ノズルの下にもちょろっと細い管がついています。
おそらく、ノズル自体からは火そのものではなく燃料の液体を噴射しており、火種は細い管の先に点いているのだと思います。
小さな火種を燃料が通過することで、大きな火炎となって噴射されていくわけですね。

珍しい攻撃性能に目が行きがちな盾ですが、ガード強度もかの有名な指紋石の盾に次ぐ第2位の82
炎カット率も81.0のトップタイです。
ただ、そのぶん重量も24.0のカテゴリ内第2位。青銅製だし、あれだけゴチャゴチャ機構がついていればそりゃ重くもなります。


単眼の盾

単眼異形の神を象った、白石の仕掛け盾です。
監視者の長、アーガンティが用います。

この一つ目髭もじゃのおじさんは、巨人たちが祀ったとされる悪神だといいます。
かつてマリカが討ち取り、そして今はアダンによりその火を盗まれたという存在ですが……。
長だけが扱うあたり、これは本来最高機密にあたるもののようですね。

裏側を見ると、やはり複雑な機構が。
中折れ式グレネードランチャーの銃身のようなものが見えます。
表からでも見える砲口でなんとなく察してはいましたが、まさかエルデンリングの世界観で銃が見られるとは……。

先の例に漏れず、重量は20.5とかなり重く、ガンメンの盾に次ぐカテゴリ内第3位です。
ガード効果はそこまで高くないので要注意。

専用戦技は「炎の唾」です。
銃身を展開し……

ズドン!
火炎弾を発射します。

これも盾の機構による攻撃なので、威力は盾の強化値に依存します。

発射前←→発射後

細かい部分ですが、発射によってちゃんと引き金が引かれています。
作りこまれてるぅ~

それにしても舌やら唾やら、汚い技が多いですね。
前者は舌で近距離広範囲を舐めまわし、後者は唾を遠くに吐き飛ばすようなイメージでしょうか。

……えーと、まとめると……。
火の監視者は信仰に篤い一方で、器用な技術屋集団であり、偉くなるとマッチョになっていく……とこんな感じでしょうか。
なんて個性的なんだ。




今回は以上となります。火の監視者たちの武器を紹介しました。

次回は巨人山嶺後編、山嶺全般に関係する武器を紹介します。

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